2013 ジャパンカップ・サイクルロードレース「チームで結束力のある戦い方ができた」 ランプレ・メリダのパーティーでクネゴ、モーリらを直撃取材

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ブルーノ・ヴィチーノ監督(中央)が率いるランプレ・メリダブルーノ・ヴィチーノ監督(中央)が率いるランプレ・メリダ

 雨のジャパンカップ・サイクルロードレースを終えた20日夜、宇都宮市内のホテルでUCIプロチーム「ランプレ・メリダ」のアフターパーティーが催された。会場では、レースで3位に入賞したダミアーノ・クネゴ(32)や、同6位のマヌエーレ・モーリ(33)ら5人の出場選手を囲んで40人ほどの参加者が集い、選手らとの記念撮影や交流を楽しんだ。「Cyclist」では、クネゴ、モーリに加え、同レースと前日のクリテリウムでともに11位となったエリア・ファヴィッリ(24)の3選手にレースの感想などを聞いた。

「結果に満足」と記者会見で話すクネゴ「結果に満足」と記者会見で話すクネゴ
マヌエーレ・モーリマヌエーレ・モーリ
エリア・ファヴィッリエリア・ファヴィッリ

異口同音に「なにしろ寒かった」

ファンに快くサインをするモーリファンに快くサインをするモーリ

 2007年にジャパンカップを制しているモーリは、今年が5度目の参戦。日本での人気は高く、パーティーには蛍光ピンクのチームジャージ姿がまぶしい“モーリファンクラブ”が駆けつけたほどだ。サインの行列にも快く応じていたモーリは、チームの中でもムードメーカーの役割を担っている。

 そんなモーリも「きょうの寒さはこれまでで最悪だった。ラスト2周、ヒルクライム前にはレインウェアを脱いだものの、震えでハンドルが握れないほど。実際、優勝したマイケル・ロジャース(チーム サクソ・ティンコフ)のアタックには寒さもあってついて行けなかった」と、厳しい風雨による消耗戦の過酷さを語った。

 「きょうの本当に堪えた」と、やはり寒さを強調したのはファヴィッリ。「打ち合わせどおりにダミアーノをモーリといっしょにアシストしたのだけれど、モーリが寒さで震えているのは見ていて分かった。先頭集団が40人から10人に絞られた時に、ぼくら3人が入ったのはよかった。チームで結束力のある戦い方ができたと思う」。そう話す表情には、戦い抜いた誇りすら感じられた。

古賀志林道山頂を抜けるモーリ(中央右)とクネゴ(中央左)古賀志林道山頂を抜けるモーリ(中央右)とクネゴ(中央左)
ジャック・バウアー(ガーミン・シャープ)と2位争いのスプリント勝負をするクネゴ(左)ジャック・バウアー(ガーミン・シャープ)と2位争いのスプリント勝負をするクネゴ(左)

 来日回数が最も多く、2005年、2008年にはジャパンカップを制しているクネゴ。レース結果には「集団が高速化する中で抜け出したロジャースは強かった。追走する集団で連携が取れなかったことも、勝てなかった要因。ただ3位という結果は、チームの働きを考えるとすばらしいと思っている」と話した。雨の中でのトレーニングはほとんどしないので、風雨と寒さは辛かったというクネゴは、「イタリアでも春は天気が悪い。(降雪に見舞われた)今年のジロ・デ・イタリアは“出なくてラッキー”だったよ!」と笑った。

日本のレース・選手はハイレベルに

プレゼントをかけて白熱したじゃんけん大会プレゼントをかけて白熱したじゃんけん大会
じゃんけんで参加者が勝ち取ったプレゼントを自分のことのように喜ぶモーリじゃんけんで参加者が勝ち取ったプレゼントを自分のことのように喜ぶモーリ

 今年のジャパンカップは、天候の過酷さ以外にも、UCIプロチームが過去最多の7チーム参戦したことが特筆される。クリテリウム、ロードレースともにハイレベルな戦いが繰り広げられた。そんな中、クリテリウムでは落車をしながらも11位と健闘したファヴィッリ。このレースでは日本人の強さを感じたという。「スピードやテクニックなど、戦闘力がある。ヨーロッパなどでのレースと変わらないと思った」と評価した。

 またモーリも、これまでジャパンカップを走ってきた経験などを踏まえつつ、「今回は日本人の強さを感じた」とコメント。「新城幸也や別府史之がヨーロッパを主戦場として走っていることに表されているように、確実にレベルアップしてきている」と賞賛し、さらに日本人選手が台頭してくることに期待を示した。

 周回コースというジャパンカップのレース形式を、若いファヴィッリは気に入ったようだ。「観客がたくさんいるし、アップダウンが定期的に現れるスタイルは自分に合っている。それにコースが完全に封鎖されている安心感は、選手にとってとても重要」と指摘した。さらに「イタリアでも、レースの最後の数kmはサーキットのように封鎖されるといいんだけれど」と語った。

自転車には触らないオフの過ごし方

「休暇が楽しみ」というクネゴ「休暇が楽しみ」というクネゴ

 ほとんどの選手は、ジャパンカップをシーズン最後のレースと定めて来日。「今年は2月から10月まで、本当に長いシーズンだった!」と話すクネゴは、帰国して迎えるオフが楽しみで仕方ない様子だ。「8歳の女の子と3歳の男の子がいるんだけど、まずは父母にあずけて妻とパリ、ベルリンを5日間旅するんだ」と満面の笑顔。さらに高校時代から親しんでいるランニングも楽しむのだという。「違う筋肉を使うことで精神的にもリラックスできるんだ。25日間は自転車に触らないよ!」

 ファヴィッリも「オフになったら1カ月は自転車に触らないね。特に最初に15日間は何もしないでゆっくり過ごす」という。オフの後半は、ジムへ通って自転車に乗らないトレーニングを開始。「ストレッチを十分にして、脚や背筋、特に体幹を鍛える。え、それじゃ全身じゃないかって? 胸や腕はやらないよ。体重が増えちゃうからね」

ランプレ・メリダのアフターパーティー参加者で記念撮影ランプレ・メリダのアフターパーティー参加者で記念撮影

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