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教えてヨーコ部長! ~女子のお悩み相談室~<8>手の小ささが原因? ライド中に感じる手の痺れや痛みの解消法を教えてください

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 数あるスポーツの中でもとくに男女差が大きいと言われるサイクルスポーツ。悩みや疑問が出てきても、身近に相談できる人がいなかったり、男性では聞きにくかったり…。そんな女性サイクリストのみなさんからの相談を、Facebookの大グループ『自転車女子部』を主宰している“ヨーコ部長”こと青木陽子さんがどーんと引き受けます。質問もどしどしお送りください!今回は、多くの女性が経験しているかもしれない、手の痺れや痛みの対策について─。

手が小さい女性にとってはブレーキレバーの大きさもしびれの原因に Photo: Shusaku MATSUO

◇         ◇

 

 この春、念願のロードバイクを手に入れ、早く100km走れるようになりたいと練習をしているのですが、朝から走り始めて昼前には手が痺れるような感じで痛くなってきます。

 手が小さいのでブレーキレバーも引きにくく、長い下りでは親指の付け根が赤くなるほどで、止まっては手を休めるというのを繰り返さなければなりません。一緒に走ってくれている人たちをそんなことで待たせるのも心苦しく感じています。この手の痺れや痛みを改善できる方法はありますか?

ハンドルネーム:Petit(47歳)

 こんにちは、ヨーコ部長です。わたしもロードバイクに乗り始めの頃、まさにこの問題に悩んだ時期がありました! また、女性の友人にも、下りで手が疲れて握力が落ちブレーキが十分に引けなくなり、怖くなって途中からずっと歩いて山を下りた人もいます。

 この悩みも原因はいろいろと考えられ、複数の原因が重なっている可能性も大きいと思います。代表的な原因とその対策をご紹介していきますね。

(1)ハンドルバーを握りしめている

 タイヤも細くスピードが出るロードバイクでの走行への恐怖心から、ハンドルバーを必要以上に握りしめてしまっていませんか。ハンドルバーは抑え込まず、軽めに握りましょう。ただし路面に凹凸があったりしたときに備え、いつでもキュッと握れるように指を回しておくこと。

(2)ハンドルバーに体重をかけている

 スポーツバイクに慣れないうちは、前傾姿勢を体幹だけで支えきれず、とくに疲れてくると上半身の体重をハンドルバーに突っ張った腕にかけてしまいがちです。そのため手のひらの神経が圧迫されて、痛みが出たり、指のほうまで痺れが出たりすることがあります。腹筋背筋で上半身を支えて走ることを意識してみてください。

(3)レバーが遠い

 手の小さい人は、ブラケットを握ったとき、下ハンドルを握ったとき、あるいは両方で、ブレーキレバーのリーチが遠くて指が届きにくいことがあります。これはかなり調整が可能なので、ロードバイクの専門店で相談してみてください。

サイクリンググローブのパッドも手の小さい人には悩ましいところ。あまり手のひら全体にパッドが厚く入っていると、衝撃は吸収してくれるけれど、パッドに遮られてレバーに指が届きにくくなったりすることも。写真のパッドのように、とくに痛みがちな手首に近いエリアだけに厚めにパッドが入っているものがオススメです Photo: Yoko AOKI

 シマノとスラムの新しいモデルは、ボルトでリーチを調整できるようになっています。古めのモデルでは、レバー上部にクサビのようなシムを挟むことでリーチを近くできるものもあります。ショートリーチ対策の形状をしたハンドルバーを選んだり、バーテープの巻き方を工夫することでもかなり改善できます。

 同じメーカーのデュアルコントロールレバーでも、モデルやモデル内のバージョンの違いによってはいかにも男性を主眼にデザインしたのだろうなぁと思えるような、ごつくボリュームのあるブラケットで、手の小さい人は握っているだけで手が疲れてくるようなものもありました。いろいろなモデルに触れてみるのもいいでしょう。

(4)バイクのサイズが合っていない

 ハンドルバーの幅が広すぎたり、ステムが長すぎたり、フレームが大きすぎるなどで、ハンドルバーやレバーに手が届きにくくなっているのかもしれません。専門店などでのバイクフィッティングを受けたことがない場合は、一度理想のフィッティングを出してもらうのがおすすめです。その際、手のどこがどう痛むかも相談してみましょう。

バイクフィッティングで、自分にとってジャストサイズかを確認してみよう

 …いかがでしょうか。わたしも手がかなり小さいほうで握力も弱いので、この問題にはかなり苦労してきました。じつは今乗っているバイクのうち1台は、レバーが遠くてドロップを握っているときには十分には指が届かないのですが、引きの「遊び」を大きめにとることで(より手前まで引かないとブレーキが効き始めない)、長い下りなどでも手が疲れにくいようにしています。

 ときどきブレーキの遊び大きすぎない? ワイヤーが伸びてるから調整したほうがいいと言われたりもしますが、それはわざとなの、と断っています。女性には、メーカーの想定している体格や体力からはみ出ている人も少なくないので、女性同士で問題解決方法をシェアしていくのはとても有効だと思います。

◇         ◇

※ヨーコ部長にあなたの自転車に関する悩みを相談してみませんか? ml.sd-cyclist-info@sankei.co.jpまで、タイトルを「教えてヨーコ部長!」としてお寄せください。

青木陽子回答者 青木陽子(あおき・ようこ)

当サイトで『“自転車革命都市”ロンドン便り』も連載中のフリー編集者・ジャーナリスト。雑誌編集者を経て独立起業、日本の女性サイトの草分けである「cafeglobe.com」を創設し、編集長をつとめた。スポーツ自転車歴は17年目、11台の自転車を所有。Facebookで1000人近い女性メンバーが集う「自転車女子部」を主宰するほか、サイクルアパレル「Rapha」のアンバサダーでもある。ブログ「yokoaoki.com」を更新中

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