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HELLO, サイクリングチーム!走りもバーべキューも本格派 楽しさを共有するロヂャース・サイクリング・クラブ

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 埼玉県を中心に展開するディスカウントスーパー「ロヂャース」。豊富な品揃えやお得な価格が特徴だが、自転車販売が充実していることはあまり知られていない。ロヂャース・サイクリング・クラブ(RCC)が催す月2回のサイクリング&バーベキュー(BBQ)イベントには、ロヂャースのスタッフのほかに、取引先の卸業者や、社外の一般サイクリストまでもが集う。ロヂャース流の自転車の楽しみ方を、BBQサイクリングで体験した。

往路をこなしてBBQの準備をするRCCスタッフ=東京・葛西臨海公園往路をこなしてBBQの準備をするRCCスタッフ=東京・葛西臨海公園


サイクリングをとことん楽しむ

 RCCのサイクリングイベントが開催されるのは、決まって平日。この日は埼玉・秋ヶ瀬公園の駐車場に15人が集まった。今回は急な告知だったせいか少なめだが、普段は30人ほどが集まるという。ここから荒川サイクリングロードをおよそ45km下り、東京都江戸川区の葛西臨海公園でバーベキューを楽しんだ後、同じコースを折り返す往復90kmの道のりを走る。

荒川サイクリングロードを行くRCC荒川サイクリングロードを行くRCC

 午前10:00にスタート。サイクリングは、けっしてゆっくりではないが、話をしながら進める“程よい”速度で進んでいく。ペースを作っているのは、ロヂャースを経営する北辰商事の太田順康副社長。太田さんは社員らと共に、毎年必ず「東京―糸魚川ファストラン」に参加し、約300kmを1日で走破しているという健脚のサイクリストだ。

 往路も残り10kmの地点に差し掛かるころ、先行する参加者に追いついた。この参加者は“追い抜かれないように”と45分前にスタートしていたが、太田さんは「逃げ切るんじゃなくていっしょに走らなきゃ」と笑顔で呼びかけた。RCCでは、レースなどにはほとんど参加しない代わりに、恒例のサイクリングをとことん楽しむことをモットーにしている。

BBQでおいしくコミュニケーション

冷えたノンアルコールビールで乾杯冷えたノンアルコールビールで乾杯
BBQでは霜降り牛も焼かれるBBQでは霜降り牛も焼かれる

 正午に葛西臨海公園へ到着すると、バーベキューの始まりだ。サイクリングとは別に先着していたトラックから、食材や荷物を次々に運び出し、セットしていく。スタッフの手際がよく、参加者は焼き肉レストランにでも立ち寄ったかのような心持ちになる。クリートシューズを履き替えられるようサンダルが用意されるなど、そのホスピタリティは目を見張るばかりだ。

 ノンアルコールビールで乾杯をし、枝豆を食べているうちに、霜降り牛やシイタケが焼き上がってくる。卸業者も参加している強みで、食材は安く調達でき、肉や漬物が遠慮なしに出てくる。自転車のことや食べ物、ダイエットなど、思い思いに話がはずむ。RCCを取りまとめる渡邊欣晴さんは、「参加者に楽しんでもらいたい」と、アイスコーヒー用の氷の買い出しに走っていった。

 途中、となりでバーベキューを始めたグループの火おこしを手伝うなど、“顧客サービス”の本領を発揮する場面も。仲間の輪がすぐに広がるのがRCC流だ。

宮澤崇史選手も参加

 たっぷり2時間食べて話して楽しんだ後は、復路が待っている。ここでトラックに自転車を積んで出発地まで戻ることも可能だ。往路より少しスピードアップをするグループや、ゆっくり走るグループに分かれて進み、クラブの中心メンバーが各グループをサポートしながら併走する。

 実は、RCCのサイクリングには、ヨーロッパで活躍する宮澤崇史選手(チーム サクソバンク・ティンコフバンク)もオフの時期に参加している。日本でアマチュアだった時代にロヂャースがサポートしてきた縁で交流が続いており、宮澤選手にとっても、日本でファンや一般のサイクリストと楽しく走れる機会になっているようだ。昨年秋に宮澤選手が走ったサイクリングには、60人以上の参加者が集ったという。

宮澤崇史選手にとっても多くの参加者と共に思いきり楽しめるRCC(2011年7月)=東京・葛西臨海公園宮澤崇史選手にとっても多くの参加者と共に思いきり楽しめるRCC(2011年7月)=東京・葛西臨海公園

 場所や企画に工夫を凝らし、楽しいサイクリングイベントを追求しているRCC。イベント中に撮影した写真は、後日、DVDに収めて参加者へ送付される。至れり尽くせりのBBQサイクリングの参加費は2,500円。クラブのブログなどを通じて、外部からの参加者も受け付けている。

50代こそ自転車の始め時 ――太田さんに聞く

北辰商事の太田順康取締役副社長。病気を克服し、サイクリングを楽しんでいる北辰商事の太田順康取締役副社長。病気を克服し、サイクリングを楽しんでいる
太田さんを中心にコーヒーを真剣に淹れる太田さんを中心にコーヒーを真剣に淹れる

 RCCの発足は2007年。そのきっかけは、糖尿病を患った太田さんが、サイクリングによって健康を取り戻したことだった。

 2003年に糖尿病と診断された太田さんは、スポーツジムに通い詰め、100kgあった体重を1年間で76kgにまで減量。病気も克服することができた。しかし「ジムでの運動を継続していくのはつまらない」と感じ、アルミ製のスポーツバイクを購入。その4カ月後には、イタリア・コルナゴ社製のカーボン製ロードバイクを手に入れていた。

 「痩せながら生き生きしていく私を、社員がいぶかしんで…」と太田さんが笑うように、自転車にのめり込んでいることはすぐに社内で評判になり、RCC発足へとつながっていった。

 太田さんは、自らの経験もあって、同世代である50代の人に自転車を始めることを勧めている。

 「どういう自転車を買ったらいいかとか、どうやって走ったらいいかを、ひとりで探っていくのは結構大変なこと。ただ、『分からないことをゼロから聞いていく』という機会は、55歳以上の会社員には貴重です。仕事以外で人生の価値を見出せる、という意味でも自転車は始めてほしい。ゴルフは毎日できないが、自転車は500円を持って家を出れば1日楽しめるという点も魅力ですね」

 太田さん自身は“途中でやめてしまわないように”とあえて高級本格自転車を購入したものの、その価格やデザインに、自転車を趣味とする際のハードルの高さも感じたという。このため、多くの人にもっと気軽に始めてもらいたいと、特に50代以上を意識した入門モデルのスポーツ自転車GTBA-90を、プロショップと共同で開発した。ロードバイクと同じタイヤで軽快に走れるうえ、フロントサスペンション、T字ハンドル、ディスクブレーキなどMTBやクロスバイクの仕様も備え、耐久性と快適性をあわせ持っている。大人の男を納得させる、こだわりの自転車だ。

文 柄沢亜希

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