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ツアー・オブ・ジャパン2013選手と共に“レースを走る” ニュートラルサービスのMAVICカー

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 ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は第2ステージを迎え、本格的なロードレースでの戦いが始まった。選手たちと共にレースに随行するサポートカーも、本格スタートとなる。レースやイベントでのニュートラルサービスでおなじみ、黄色い「MAVICカー」も第2ステージよりサービスを開始した。

今回TOJに帯同するのは2台のMAVICカー。手前が最新のDIT今回TOJに帯同するのは2台のMAVICカー。手前が最新のDIT
タイヤはミシュラン、ホイールはOZのサポートを受けるタイヤはミシュラン、ホイールはOZのサポートを受ける

 今回TOJに帯同するMAVICカーは2台。ともにスバル・レガシィのツーリングワゴンだ。国内でMAVICカーがニュートラルサービスを開始したのは1996年からだが、一貫して富士重工業のサポートのもと、レガシィが使用されている。

 レースの準備は前日から始まっている。第2ステージの前日、レース会場近くのホテルに到着したMAVICカーのスタッフは、まずホイールやスペアバイクなどの機材を一度全部降ろして、チェックとメンテナンスを行う。ギアのロックリングの締まりをチェックし、タイヤに空気を入れ、クイックシャフトを装着した後に洗浄。最後は特殊な治具を使って、クイックシャフトの締め具合を調整する。

 MAVICカー自体の洗車も重要な仕事だ。鮮やかなイエローのボディを綺麗に磨き上げる。準備はほぼ前日に終わらせ、レース当日はタイヤの空気など最終チェックのみで出発できるようにしておくという。

まずは積んである機材を全て降ろすまずは積んである機材を全て降ろす
車輪などは毎日メンテナンスする車輪などは毎日メンテナンスする
ホイールの洗浄ホイールの洗浄
フレーム、フォークの車輪取り付け部を模した治具を使ってクイックシャフトの調整フレーム、フォークの車輪取り付け部を模した治具を使ってクイックシャフトの調整
MAVICカー2台分の機材は壮観MAVICカー2台分の機材は壮観

 1台のMAVICカーに搭載する機材は、屋根上にホイール4ペアとスペアバイク2台、後部座席に前輪1本と後輪が3本(カンパ11速、シマノ10速と11速)、後部荷室に前輪3本と後輪3種1本ずつ。合計でホイール18本とスペアバイク2台が基本構成となる。これら機材の“出動具合”はレースによってまちまちで、出動ゼロの日もあれば、用意したホイールを全て使い切って“完売”になってしまうこともあるという。

朝、レーススタート地点に到着朝、レーススタート地点に到着
運転席でレースのスタートを待つ運転席でレースのスタートを待つ
選手一覧表には、各チームの使用するギアの種類がメモされている選手一覧表には、各チームの使用するギアの種類がメモされている

 今回のレースでは、各チームに1台ずつチームカーが用意されるため、選手のトラブルは原則として各チームカーで行うが、チームカーが追尾している集団とは別の集団で走る選手に発生したトラブルは、ニュートラルサービスカーの出番となる。今大会ではMAVICカーが2台と、青いシマノカー2台、合計4台がニュートラルサービスを行う。あらかじめ打ち合わせて大まかな配置を決め、レース中は無線で連絡を取り合いながら、抜けがないように選手をサポートする。

 今回MAVICカーを運転するのは、MAVICの輸入販売を手がけるアメアスポーツジャパン・マヴィック事業部の鈴木太地さん。1台のMAVICカーには運転担当と、後部座席に座るサービス担当の2人が乗車。鈴木さんのMAVICカーは今回、集団前方の位置を担当する。

逃げが決まった逃げが決まった
選手の後ろでは各種サポートカーが、こちらもレースさながらの走りを繰り広げる選手の後ろでは各種サポートカーが、こちらもレースさながらの走りを繰り広げる

 21日の第2ステージでは、序盤から逃げがメーン集団に大差を付ける単純な展開となり、さほど難しい局面は迎えなかったが、鈴木さんは逐次無線で後方集団のMAVICカーとの情報交換を行いながら、バックミラーで選手との距離を測りつつ運転していた。レース中は選手や他の車を追い越したり、逆に追い越させることが頻繁に発生するため、周回コースでは追い越しのポイントをしっかり把握しておくことが重要だそうだ。また、レースの動きをあらかじめ予測しておくことも大切で、鈴木さんは以前に選手として活躍していた経験が生かせているという。

選手同様、ドライバーも走りながら補給。鈴木さんはかつてブリヂストンやミヤタなどで選手として活躍していた選手同様、ドライバーも走りながら補給。鈴木さんはかつてブリヂストンやミヤタなどで選手として活躍していた
チームカーが後ろの集団に付いている間は、ニュートラルカーが選手のケアを行うチームカーが後ろの集団に付いている間は、ニュートラルカーが選手のケアを行う

 運転する「レガシィ ツーリングワゴン2.0 GT DIT」は、昨年のジャパンカップでお披露目された最新のものだ。300馬力を誇るパワーもさることながら、コーナーでの安定感も抜群で、レース状況から下りで攻める必要があっても、全く不安を感じないそうだ。

峠の走りもレガシィは安定してこなす峠の走りもレガシィは安定してこなす
選手と同じ距離を走って、ゴール地点へと戻るMAVICカー選手と同じ距離を走って、ゴール地点へと戻るMAVICカー

 この日のレースは集団落車など、MAVICカーが“大活躍”する場面は見られずに無事ゴールを迎えた。鈴木さんは「特別大きなトラブルが無くて良かった。何も無いことが一番だと思います」と話す。今後のステージについても、「各チームの選手が不安なく戦えるように、少しでもサポートしていきたい」と意気込みを語った。

今日が終わったらすぐに明日の準備へ。MAVICカーのレースも1週間続く今日が終わったらすぐに明日の準備へ。MAVICカーのレースも1週間続く

(写真・文 米山一輝)

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