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バイクインプレッション2013「PANASONIC FCXT05」 軽さと剛性をチタンで追求したシクロクロスバイク

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 近年のシクロクロス人気の高まりに合わせ、3人のテスターが国産シクロクロスバイク4台を特別インプレッション! 初回はパナソニックのFCXT05だ。 

 パナソニックは女子シクロクロスの豊岡英子選手(パナソニックレディース所属)が国内外で使用するメーカーとしてお馴染みだ。クロスバイクはチタン製とクロモリ製の2車種ラインナップしている。サイズをはじめ、フレームの仕様やカラーリングを選べるカスタムオーダーを利用し、自分だけの1台を注文するシステムを取っている。今回試乗するのは、チタンモデルのFCXT05。TIG溶接の美しさ、素材の特性を活かした乗り味が特徴の1台だ。

「PANASONIC FCXT05」(パナソニック・FCXT05)「PANASONIC FCXT05」(パナソニック・FCXT05)

PANASONIC FCXT05(パナソニック・FCXT05)
価格:305,000円(フレーム&フォーク)
サイズ:460~610mm(10mm刻み)
カラー:32色から選択
問い合わせ先:パナソニックサイクルテック http://cycle.panasonic.jp

 

スペック

フレーム:3Dオプティマム・Xバテッド3AL2.5Vチタン合金チューブ
フォーク:カーボンモノコック
変速機:シマノ・アルテグラ(F)、シマノ・アルテグラ(R)
ギヤ:シマノ・アルテグラ 53×34T
ホイール:シマノ・アルテグラ
重量:1,450g(フレーム)

弾かれるような反応と共に心地良く加速するチタン素材を使用した、軽量で剛性の高いフレームだ弾かれるような反応と共に心地良く加速するチタン素材を使用した、軽量で剛性の高いフレームだ
ペダリングによって応力が集中する部分はX型に保持され、ダウンチューブはハンガーを下から支えるようにオフセットしているペダリングによって応力が集中する部分はX型に保持され、ダウンチューブはハンガーを下から支えるようにオフセットしている
すべてのパイプは形状と径にこだわり、要所はチタンラグレスアルゴンTIG溶接で接合されているすべてのパイプは形状と径にこだわり、要所はチタンラグレスアルゴンTIG溶接で接合されている

インプレッション BY 江下健太郎・松尾修作・米山一輝

江下健太郎 埼玉県日高市の「じてんしゃPit」店主。マウンテンバイクのエリート選手であり、シクロクロスの経験も豊富。JMA公認マウンテンバイク・インストラクター、自転車技士、自転車安全整備士の資格を有する江下健太郎
埼玉県日高市の「じてんしゃPit」店主。マウンテンバイクのエリート選手であり、シクロクロスの経験も豊富。JMA公認マウンテンバイク・インストラクター、自転車技士、自転車安全整備士の資格を有する

米山 今回のインプレッションにはシクロクロスのレース経験が豊富な江下健太郎さんにも参加してもらいました。僕はずっと昔に数回レースに出たことがある程度で、ロードバイクほどの経験がないので、セッティングなど勉強になりましたよ。

松尾 僕も今シーズンからトレーニングも兼ねて、シクロクロスに参戦するので、今回の国産シクロクロスバイク乗り比べは興味深かったです。それぞれ違うし、好みは出ますね。

江下 そうだね。今回試乗した国産車4台は、素材も様々で乗り比べはおもしろかった。なかでも、パナソニックはチタン製で、所有欲を満たす細かな作りと気遣いがされたバイクだった。

米山 バイクは手にしてみると思っていたよりも軽いなと思った。車体のカラーがブラックだったので、素材感やラグなどが主張されていなかったけど、例えばオーロラカラーやレインボーカラー(共にアップチャージあり)だとグッと印象は変わるんだろうね。乗った印象はガッチリしているけど、しなやかで、意外と好みのバイクだった。

松尾修作 松尾修作
VAX RACING所属。Jプロツアーに参戦する現役大学生レーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ

松尾 たしかに、ブラックはかなり落ち着いて見えましたね。でも32色から選べるので、自分好みが見つかるでしょう。走ると金属フレームらしい固さがあり、トルクを掛けずに悪路でクランクを高回転で回してもシャキシャキ感が適度に伝わってきました。ロードバイクのイメージのままに乗れる印象です。振動吸収性はそれほど高くありませんが、チタンの特性が良い方向に出ていて不快には感じるレベルではなかったです。

江下 チタンはクロス車に適した素材だと思う。ステアリングは少々鈍く感じたけれど、直進安定性は高く、チタンらしい粘りのある剛性感がオフロードに合っている。高価なフレームではあるけれど、気軽にオフロードへ出られるような楽しさと走りやすさがあるバイクだね。

米山 僕も小回りはやや苦手かなと感じました。でも「ぐわーん」と付いてくる加速感と、路面の凹凸に上手く追従する感覚は良いなと思った。

米山一輝 米山一輝
数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中

松尾 ええ、悪路走行時のフィーリングも悪くなく、まとまりがありましたね。あとは実際にレースとなると、重量面から降車から担ぎの動作に少し大変かなと気になりました。

江下 組み方やパーツにもよるけど、本格なレーシングバイクというよりは気軽さや、楽しくラクに走れるバイクという面が強く感じられたね。でもオフロードとチタンの剛性感が合っていて良かった。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 和田やずか

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