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思惑が絡んだ小集団スプリント「積極的に仕掛けたのは高岡、井上」 上位3選手が振り返る「おきなわ」市民210km

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 激闘が繰り広げられたツール・ド・おきなわ市民210km。上位選手は何を考え国内最高峰のホビーレースに挑んだのか。優勝した高岡亮寛(Roppongi Express)、2位だった松木健治(VC VELOCE)、3位の佐藤信哉(VC Fukuoka)にレース直後、展開やレース中の判断を振り返ってもらった。

<詳報>おきなわ5勝高岡は、戦況を読んだレース運びが的中

出るからには来年も狙う

集団先頭で上る高岡亮寛 Photo: Naoi HIRASAWA

高岡:普久川ダムの上りを終え、勝負どころにはいって自らジャブを仕掛けました。逃げは決まらなそうな雰囲気だったので、井上亮(Magellan Systems Japan)選手と一緒に人数を減らそうと試みました。きょうはスプリントで勝てたわけですが、今までは独走での勝利だった。既存のスタイルにこだわりすぎると自滅すると思いました。「展開次第では集団でいってもいい」というフレキシビリティを持たせました。

 以前、武井きょうすけ選手とスプリントになった際は負けてしまったが、今回は勝てない選手は6人の中でいないと踏みました。スプリントでの勝利は初めてです。6人になったのは「羽地の上り」頂上です。そこまでは12人残ってました。

チームメートと好成績を称え合う高岡亮寛 Photo: Naoi HIRASAWA

 最後、ゴールへと向かう平坦区間は6人でローテーションしました。会話はなかったですね。後ろから清宮洋幸(竹芝サイクルレーシング)さんが来てちょっと脅威に感じていましたが、6人で回れば追いつかれることはないでしょう。綺麗にローテーションを行い、スプリントに挑みました。井上選手が最初に加速し、それに合わせる形でもがきました。250~300mのスプリントだったと思う。

 来年も出るからには優勝を狙いたいですね。

出し切っての2位

集団前方でレースを展開した松木健治(先頭から2人目) Photo: Naoi HIRASAWA

松木:これまでの最高は3位。一つ上がったけれど「また負けちゃった」という感じ。2回目の普久川ダムを越えてから、井上さんと高岡さんが強くて、人数を絞り込むアタックが何回もありました。自分からは攻撃できなかったけれど、2人の攻撃に耐え抜いたことで、最後は6人の集団が残りました。

表彰状を手にチームメートと記念撮影する松木健治 Photo: Naoi HIRASAWA

 スプリントになれば、自分は得意な方なので勝機があると思っていましたが、残り30kmから脚が攣りっぱなしでした。羽地ダムやそこから下った後のイオン坂でも攣っていて、「これはマズイな」という状況。最後は高岡さんがスプリントをかけて、番手に付けたけれど腰を上げられませんでした。高岡さんは自分で仕掛けて人数を絞り込んでと、レースを通して強かったです。

 勝ちたかったけれど、すべてを出し切っての2位なので後悔はありません。

終始ついていく展開で

前にいることを意識し、好成績を収めた佐藤信哉(VC Fukuoka) Photo: Naoi HIRASAWA

佐藤:きょうはひたすらついていく展開でした。展開に救われたレースですね。1回目、2回目の普久川の上りでもペースで上りました。高岡選手や井上選手がグイグイペースを上げていた影響で、中切れも起こっていました。自分は前の動きが見える位置に待機し、ポジションを落とさず、前に前にという姿勢で走っていました。羽地ダムの上りでは高岡選手のカウンターで攻撃を仕掛けた森本誠選手が激しく強かったですね。

 井上選手は元チームメート。2015年にJエリートツアー昇格を目指して戦った仲だったので、実力はわかっており、登坂力があるのはわかっていました。なので真っ向からは勝てないと思っていました。そのなかでどう上位に持っていけるかを考えての走りです。スプリントの展開に持ち込めればと狙っていました。高岡選手、井上選手が先行し、ついていく形で3位となりました。

 今年の後半からJプロツアーでもよく走れてきていました。パラサイクリングの選手の指導をしていて、それが好成績につながっているように思います。

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