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ジャイ・クロフォードが区間10位激しい上りで集団が分割 キナンら出場のツアー・オブ・イラン第2ステージ

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 イラン北西部を舞台に行われているツアー・オブ・イラン(Tour of Iran)は、10月9日に第2ステージを実施。前半に形成された先頭集団がそのままステージ優勝を争う形となった。キナンサイクリングチームからはジャイ・クロフォードとトマ・ルバが前方でレースを展開し、それぞれ10位と18位でフィニッシュ。個人総合成績でも好位置につけた。

ステージ5位争いのスプリント。左端にジャイ・クロフォードの姿も見られる Photo: Syunsuke FUKUMITSU

ハードな今大会最長ステージ

スタートラインエリアでチーム紹介を受けた選手たち。左から山本、阿曽、クロフォード、中西、ルバ Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 209.4kmと今大会最長のステージは、前半から1級山岳を越える、ハードなコース設定。フィニッシュ手前約22kmで3級山岳を通過し、そこからは一気のダウンヒル。登坂力はもとより、スピードも要求される1日だ。フィニッシュは、アゼルバイジャンとの国境に近いアラス・フリーゾーンに設けられた。

 キナンサイクリングチームは、前日の第1ステージでクロフォードが7位。スタート直後から激しいアタックの打ち合いだったが、中盤に集団から抜け出すと、そのまま先頭グループでフィニッシュ。チームとしても上々の出足となった。

レースガイドに記されたコースをチェックするジャイ・クロフォードと阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
スタート前の中西健児。前日の落車の影響はなくレースに臨んだ Photo: Syunsuke FUKUMITSU

クロフォードとルバが前の集団に

 迎えた第2ステージもスタートからアタックと吸収が繰り返された。ハイペースの中、キナン勢も代わる代わる逃げを狙うが、簡単にはリードを許されない。結局、40km過ぎから始まる1級山岳の上りで集団が割れ、10人以上が先頭グループへ。1人、また1人と後方から追いつき、頂上を通過する頃には20人を超える集団に変化。キナン勢はクロフォードとルバが入り、勝負どころに備えた。

レース序盤、逃げのチャンスをうかがう山本元喜 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
毎日ハイペースでレースが繰り広げられるツアー・オブ・イラン。集団が縦長で進む Photo: Syunsuke FUKUMITSU
レース序盤に一時先頭に立ったトマ・ルバ Photo: Syunsuke FUKUMITSU
集団内で前後して走る中西健児と阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 地元イラン勢が主にコントロールする集団は、着々との後続とのタイム差を広げていく。やがて後方を走る選手たちは、このステージの完走を目指すグルペット状態に。山本元喜や阿曽圭佑、中西健児はこの中でフィニッシュを目指した。

 残り30kmを切ると、先頭集団からアタックする選手が現れるなど、勝負を意識した動きへと変わってゆく。その状況から、勝負どころの3級山岳に入って4人がリードを開始。頂上を過ぎ、フィニッシュへ向かう下りでさらにペースを上げ、クロフォードとルバが含まれる集団との差を広げていった。

山岳地帯をゆくプロトン Photo: Syunsuke FUKUMITSU
あまりのハイスピードと強い風にエシュロンを組んで進む先頭集団 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
後続はグルペットでフィニッシュへ。山本元喜と阿曽圭佑が牽引する Photo: Syunsuke FUKUMITSU

クロフォードは総合9位に

 そのまま4人は、後続に1分15秒差をつけて逃げ切り。クロフォードとルバは集団の中でフィニッシュを迎え、それぞれ10位と18位。このステージを終えた段階での個人総合成績では、クロフォードが首位と39秒差の9位、ルバが1分25秒差の17位と、上位進出がうかがえる位置につけた。また、山本、阿曽、中西も無事にフィニッシュし、次のステージへとつなげている。

広野を進むプロトン Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 終始激しい展開のレースが続くツアー・オブ・イラン。ここまで人数が絞られた中での勝負が続いている。10日に行われる第3ステージは、アラス・フリーゾーンからタブリーズまでの155.1km。スタート直後から上り基調が続き、いったん下って中盤の1級山岳へと入っていく。フィニッシュ手前10kmには3級山岳が待ち受けるなど、最後まで気を抜くことができないコースに設定されている。

●トマ・ルバのコメント

 「ペースはとても速いし、出場チームも強力だ。その中でどれだけ戦えるかを意識している。今日は16km地点で逃げグループを形成するチャンスがあったが、上手くいかなかった。結果的に、レースをコントロールしたイラン勢の動きを見ながら第2ステージを終えた。
 ステージレースは毎日何が起こるか分からない。連戦ゆえ、正直なところ疲れは感じているが、今日の結果を残りのステージにつなげられたらと考えている」

ツアー・オブ・イラン第2ステージ(209.4km)結果
1 アレクセイ・ヴォロシン(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) 4時間41分2秒
2 ロブ・ルイヒ(ベルギー、タルテレット・アイソレックス) +0秒
3 イリヤ・ダヴィデノク(カザフスタン、タブリーズ シャハルダリチーム) +0秒
4 ジェシー・フィートンビ―(オーストラリア、ドラパック・ペッツベグホリスティック)+0秒
5 テオドール・イェーツ(オーストラリア、ドラパック・ペッツベグホリスティック) +1分15秒
6 ステファン・アスタフイェフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +1分15秒
10 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +1分15秒
18 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +1分15秒
40 山本元喜(キナンサイクリングチーム) +18分40秒
42 中西健児(キナンサイクリングチーム) +18分40秒
59 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +21分2秒

個人総合時間賞
1 アレクセイ・ヴォロシン(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) 7時間37分20秒
2 イリヤ・ダヴィデノク(カザフスタン、タブリーズ シャハルダリチーム) +4秒
3 ロブ・ルイヒ(ベルギー、タルテレット・アイソレックス) +4秒
4 ジェシー・フィートンビ―(オーストラリア、ドラパック・ペッツベグホリスティック) +11秒
5 ニキータ・ソコロフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +35秒
6 エフゲニー・ネポムニャンフシー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +37秒
9 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +39秒
17 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +1分25秒
41 山本元喜(キナンサイクリングチーム) +18分50秒
42 中西健児(キナンサイクリングチーム) +18分50秒
64 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +21分12秒

スプリント賞
1 マルコ・ドーツ(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム) 8pts

山岳賞
1 イリヤ・ダヴィデノク(カザフスタン、タブリーズ シャハルダリチーム) 22 pts
12 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) 1pts

ヤングライダー賞
1 アレクセイ・ヴォロシン(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) 7時間37分20秒
21 中西健児(キナンサイクリングチーム) +18分50秒
35 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +21分12秒

チーム総合
1 ヴィノ・アスタナモータース 22時間52分47秒
8 キナンサイクリングチーム +20分7秒

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