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キナン、ブリヂストンアンカーが出場ジャイ・クロフォードが7位と好スタート ツアー・オブ・イラン第1ステージ

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 イランで10月8日、6日間のステージレース「ツアー・オブ・イラン」(Tour of Iran)が開幕し、144.1kmで争われた第1ステージではジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)が、中盤に形成された逃げグループに加わる積極策が奏功して7位に入った。キナンサイクリングチームのレポートで、レースの模様をお届けします。

総合上位を狙うジャイ・クロフォードが7位と好発進 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 9月以降UCIアジアツアーを転戦中のキナンサイクリングチームは、秋のステージレース連戦第4弾としてツアー・オブ・イランに参戦。今年で32回目を迎える大会は、全6ステージ総距離1010.5kmで争われる。その拠点となるのは、イラン北西部の都市・タブリーズ。標高1500mから2000mにかけての山岳地帯でいずれのステージも行われることから、脚力はもとより高地への順応も勝負のカギを握る。

ヨネックスのカーボネックスHRを使用するキナンサイクリングチーム Photo: Syunsuke FUKUMITSU
レース前の阿曽圭佑 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 今回初めて招待を受けたキナンサイクリングチームは、クロフォードを筆頭に、山本元喜、阿曽圭佑、中西健児、トマ・ルバの5人をメンバーに選出。クライマーやオールラウンダーをそろえ、厳しい上りやスピード感のある展開にも対応できる布陣を敷く。今大会は1チームあたりの最大出走人数は6人だが、1枠空けた状態でレースへと臨む。日本からはこのほか、ブリヂストンアンカー サイクリングチームも参戦。また、UCI1クラスのステージレースとあり、アジアの強豪であるイラン勢はもとより、ヨーロッパやオーストラリアからも実力派チームが顔をそろえた。

レース前に作戦を確認するジャイ・クロフォード(左)とトマ・ルバ Photo: Syunsuke FUKUMITSU
スタート前にアスリチューンで補給する中西健児 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 第1ステージは、タブリーズを出発し南西に進行。トルコやイラクとの国境に近いオルーミーイェにフィニッシュする。中盤に4級山岳が設けられるが、勝負を左右するほどの難易度ではないこともあり、ハイペースでのレース進行が予想された。

持ち前の積極的な走りをみせる山本元喜 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 その通り、スタート直後から激しいアタックの応酬。キナン勢も先手を打つべく果敢に前方をうかがう。なかなか逃げが決まらないまま、4級山岳へと近づく。そこで集団から飛び出したのは山本。単独で先頭に立ち、しばらく独走を続ける。その後、追走グループが追いつくが、直後にメイン集団がキャッチ。山本も集団へと引き戻される。頂上手前ではクロフォードが飛び出し、そのまま山岳ポイントを3位通過。いったん集団へと戻るが、下りに入って再び集団から抜け出しを図った。

 このタイミングで先行したのは11選手。キナンからはクロフォード1人となるが、複数メンバーを送り込んだチームもあり、後続を引き離しにかかる。その間、メイン集団では中西が落車に巻き込まれ、阿曽も足止めを余儀なくされるが、大きなけがなどはなくレースに復帰。集団へと戻っている。

地元の学校の女生徒らが沿道で応援 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 先頭の11人はリードを守ったまま、下り基調の終盤へと突入。後続の追撃をかわし、そのままフィニッシュへと向かう。最後は小集団でのスプリントとなり、クロフォードは7着。メイン集団は46秒差でのフィニッシュとなり、残るキナン勢4人はいずれもこの中で第1ステージを終えた。

 この結果、個人総合ではクロフォードがステージ順位と同じ7位につける。さらに、山岳賞争いでも3位に位置し、チームとしても上々のスタートとなった。

 翌9日に行われる第2ステージは、オルーミーイェからアラス・フリーゾーンまでの209.4km。今大会の最長ステージであり、前半から1級山岳を超えるなど、ハードなコース設定となっている。フィニッシュ手前約22kmで3級山岳を通過し、そこからはフィニッシュまでのダウンヒル。終盤の勝負どころとなる可能性が大きい。

中西健児は落車したものの大きな影響なく無事ゴールした Photo: Syunsuke FUKUMITSU
7位でゴールしたジャイ・クロフォード Photo: Syunsuke FUKUMITSU

●キナンサイクリングチーム・選手コメント

ジャイ・クロフォード
 「一日を通して多くのアタックがあり、かなりのハイペースでレースは進んだ。その中で、先頭グループでフィニッシュできたことは幸運だった。特に強力なイランチームが含まれておらず、リードを奪うことができた。また、ヨーロッパの選手たちは体が大きく、パワーがあると感じた。明日以降、今日よりはるかにハードなステージが続くから、しっかりと走り続けたい」

中西健児
 「高地でのレースとあり、空気の薄さを実感しているが、よいチームメートとライバルに 恵まれたレースなので、しっかりと経験を積んで今回だけでなく来シーズンにもつながる ような走りがしたい」

ツアー・オブ・イラン第1ステージ(144.1km)結果
1 コース・ケルス(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム) 2時間55分42秒
2 リアム・ホワイト(オーストラリア、ドラパック・パッツベグホリスティック) +0秒
3 ニキータ・ソコロフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +0秒
4 ニコラ・トッファーリ(イタリア、0711 サイクリング) +0秒
5 ミシェル・ストックマン(ベルギー、タルテレット・アイソレックス) +0秒
6 エフゲニー・ネポムニャンフシー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +0秒
7 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +0秒
46 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +46秒
56 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +46秒
64 山本元喜(キナンサイクリングチーム) +46秒
71 中西健児(キナンサイクリングチーム) +46秒

個人総合時間賞
1 コース・ケルス(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム) 2時間55分32秒
2 リアム・ホワイト(オーストラリア、ドラパック・パッツベグホリスティック) +4秒
3 ニキータ・ソコロフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +6秒
4 ニコラ・トッファーリ(イタリア、0711 サイクリング) +10秒
5 ミシェル・ストックマン(ベルギー、タルテレット・アイソレックス) +10秒
6 エフゲニー・ネポムニャンフシー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +10秒
7 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +10秒
47 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +56秒
57 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +56秒
64 山本元喜(キナンサイクリングチーム) +56秒
71 中西健児(キナンサイクリングチーム) +56秒

スプリント賞
1 マルコ・ドーツ(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム) 8pts

山岳賞
1 サラー・マラウニ(モロッコ、クウェート・カルトゥーチョ.es) 3pts
3 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) 1pts

ヤングライダー賞
1 リアム・ホワイト(オーストラリア、ドラパック・パッツベグホリスティック) 2時間55分36秒
33 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) +52秒
40 中西健児(キナンサイクリングチーム) +52秒

チーム総合
1 ヴィノ・アスタナモータース 8時間47分11秒
7 キナンサイクリングチーム+ 1分27秒

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