スマートフォン版はこちら

サイクリスト

バイクインプレッション2017「FUJI JARI1.1」 砂利に由来するアドベンチャーロードがマルチな性能を発揮

  • 一覧

 アドベンチャーロードとして、2017年に登場した「JARI」(ジャリ)。耳馴染みの良いその名は、日本語の「砂利」に由来する。「FUJI」(フジ)はこのバイクを製品化するまでに、6つもの試作を制作し、ワイドブロックタイヤを履けば悪路が続くトレイルもこなせ、ロードタイヤを履いて舗装路も快適に走行する、両極の運動性能を理想的なバランスで融合させた。今回試乗したのは「JARI1.1」で、2018年モデルはスペックの異なる「JARI1.5」と「JARI1.7」も用意した3モデル展開となっている。

「FUJI JARI1.1」(フジ ジャリ1.1)  Photo: Masami SATOU

FUJI JARI1.1(フジ ジャリ1.1)
価格:358,000円(完成車、税抜)
サイズ:46cm、49cm、52cm、54cm、56cm
カラー:ブロンズ
問い合わせ先:アキボウ  http://www.fujibikes.jp

スペック

フレーム:A6-SL Super Butted Aluminum
フォーク:FC-440 Full Carbon Monocoque
変速機:スラム・フォース1X(F)&(R)
ギヤ:Quarq Prime Carbon 40T、10-42T(11s)
ホイール:Stan’s NoTubes Grail MK3
重量:8.70kg(完成車実測値)

ブレーキケーブル内蔵のフルカーボンフォーク。フォークブレード側面にボトルケージやラックなどをマウント可能だ Photo: Masami SATOU
OVAL製のアドベンチャーバーは、JARIのために作られたモデルだ Photo: Masami SATOU
フロントは40Tのシングル、リヤが10-42Tというワイドな組み合わせが特徴的だ Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 700Cを採用し、グラベルロードよりも過酷な道にもチャレンジする、アドベンチャーロードという位置づけのバイク。日本語の「砂利」から命名されたモデル名も楽しげな印象を与えてくれる。

松尾 太いタイヤを履いた、もっとオフロード志向の重いイメージを持っていましたが、車体も想像以上に軽く仕上がっていますし、バランスは大振りですが乗って楽しいバイクでした。価格が約36万円だったのは意外で、若干高めですね。

米山 アッセンブルの異なる2種類あり、安いモデルもあるから、それらも合わせて検討すると良いかもね。「JARI1.1」に関しては、完成車重量はボリュームのあるタイヤの割に重くはない。広がったドロップバーや、複雑な造形のシートステー、フロントシングル、幅広ブロックタイヤなどが個性的。大きめのフロントトライアングルや、トップチューブ下のシリコンパッドは、担ぎまで意識したものだね。

松尾 ええ。ほかにもカーボン製のシングルクランクや、軽量なスラムパーツなどアッセンブルが凝っていておもしろいです。

米山 フロントシングル仕様とカセットのギヤレシオがワイドな分、細やかな変速はできないが、守備範囲は広いといえるだろう。走らせてみると、乗り心地の良さがまず好印象。ハンドル周りが軽くて、取り回しも良かった。

尾修作 Cyclistの編集部員。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 バイクの振りは機敏ではないですが、もたつかず、だるさはないですね。上体は起きて、視線を保つのがラクなポジションです。アルミフレームはガチガチではなく粘りがあるタイプで、オフロードだけでなく、舗装路での運動性能にも優れていますね。ハの字型のハンドルもスラムのダブルタップ操作も、慣れるとラクですね。

米山 3つのボトルケージ台座や、フレーム&フォークの各種キャリア台座があり、積載性も高い。余裕のあるポジションで、走りそのものを楽しむといいバイク。荷物をたっぷり積んで旅するもよし、軽い状態で未舗装の峠越えなど、幅広く遊べるバイクだと思う。

松尾 ディスクブレーキもオフロード、オンロードともに活躍してくれそうですし、太めのタイヤが振動を吸収してくれていますが、街中の段差や側溝、信号待ちなどのシチュエーションにも良好ですね。加速も悪くないので、速く走っても楽しい1台でした。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOU

関連記事

この記事のタグ

30~50万円のロードバイクフジ(FUJI)のロードバイク

30~50万円 バイクインプレッション フジ ロードバイク

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

スペシャル

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載