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嬬恋の名産でおもてなし1025人がNIPPOと万座ハイウェーを快走 高原を駆け上った「嬬恋キャベツヒルクライム」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 普段は自転車で走ることができない万座ハイウェーを駆け上る「嬬恋キャベツヒルクライム」では1000人を超える参加者が集い、高原ならではの開けた景色や、地元名産のキャベツなどを味わった。ことしも2年連続でNIPPO・ヴィーニファンティーニがゲストで参加。過去、ジロ・デ・イタリアで総合優勝にも輝いたダミアーノ・クネゴ(イタリア)も参加者と一緒に大会を楽しんでいた。

ハイタッチでスタートしていく参加者たち Photo: Shusaku MATSUO

誰もが完走を目指せる距離と勾配

勢いよくスタートしていくエキスパート男子カテゴリー Photo: Shusaku MATSUO

 群馬県嬬恋村の万座ハイウェーはプリンスホテルが管理を行っており、自動車専用の有料道路だ。広々とした緩やかな傾斜が特長で、上りの途中にある「嬬恋牧場」や「愛妻の鐘」では絶景ポイントとして眼下に広がる嬬恋の村や浅間山を望むことができる。レースは嬬恋村役場からの19.8kmで開催された。

高原ならではの見晴らしがよい景色が広がる Photo: Shusaku MATSUO

 一番タイムを競うエキスパートの部や、一般、ファンライドの部の小学生から中学生など豊富なカテゴリーが用意。コースは前半にやや勾配がある箇所があるが、全体で平均して5.1%。獲得標高は約1000mだ。6kmのショートコースもあり、成績重視のアスリートから、仲間と完走を目指すサイクリストまでが参加した。

 会場で目立つ存在だったのがイタリアと日本の文化を併せ持つNIPPO・ヴィーニファンティーニだ。機材トラックが持ち込まれ、レースさながらの機材整備が会場で行われ、多くの来場者が本場の腕を見学。選手たちはサインや写真撮影のファンサービスに応じ、リラックスした表情で大会を楽しんでいる様子だった。

マルコメ君やセ・キノコは選手からも人気を集める Photo: Shusaku MATSUO
開会宣言を見守るサンスポ非公式キャラクター「セ・キノコ」が見守る Photo: Shusaku MATSUO

 クネゴは「スターターとしてレースを見送るなんて初めての経験だよ」と話し、ピストルを鳴らして参加者たちを送り出した。その後、選手たちは一般のサイクリストたちとともにコースを疾走。「頑張ってー!」と声をかけながらプロ選手の走りを披露した。

ダミアーノ・クネゴ(イタリア)が初めてのスターターに挑戦 Photo: Shusaku MATSUO
「頑張ってー!」とキッズに声をかけるニコラ・バジョーリ(イタリア) Photo: Shusaku MATSUO

 思い思いのペースで走り、上り切ったゴール地点では地元の笹饅頭や、冷え切った高地では嬉しい温かいコーンスープが振舞われた。予め山頂に運ばれていた荷物から、ウインドブレーカーやグローブを身に着け下山に備え、先導ライダーを追いこさないよう安全に下山。大会中の事故はなく、皆が無事に会場へと戻ることができていた。

マルコ・ファヴァロさんに押されて思わず笑顔 Photo: Shusaku MATSUO
ゴールに飛び込んでくる参加者たち Photo: Shusaku MATSUO

 会場では再び地元の名産が振舞われる。名物となった地元嬬恋名産のざく切りキャベツや、カボチャのケーキ、生で食べることができる新鮮な生トウモロコシがおなかを満たした。マルコメのチューブ入り「肉みそ」や「梅かつおみそ」が好評で、何度もキャベツにかけておかわりをする参加者の姿も見られた。大会の参加賞はNIPPOのチームソックスやボトルに加え、キャベツ1玉がプレゼントされた。

総合は狩野さんが連覇

 大会最速のタイムで総合優勝したのは昨年に続き連覇を達成した狩野敦さん(上毛レーシング)。地元のチームに所属し、多くのチームメートと参加していた。「乗鞍スカイラインヒルクライム」の男子Bクラスでも優勝を果たし、今回のレースも優勝を狙って参戦したという。「もちろん来年も3連覇を目指して参加します」と意気込んでいた。

大会総合2連覇を達成した狩野敦さん(上毛レーシング) Photo: Shusaku MATSUO

 各カテゴリーごとに開催された表彰式では熊川村長はじめ、クネゴやデネグリらNIPPOの選手もプレゼンターとして登壇。地元の野菜詰め合わせや、チームウェア、NIPPOのマスコット「ミッチーくん」などが選手から手渡され、表彰対象者は持ちきれないほどの量にうれしい悲鳴をあげるほど。抽選会ではプリンスホテルのペア宿泊券など豪華賞品が用意され、会場を盛り上げた。

参加賞は地元の新鮮なキャベツ Photo: Shusaku MATSUO
生トウモロコシやカボチャケーキが大量にふるまわれた Photo: Shusaku MATSUO

「話しながら走れるのが楽しい」

「初めて出場しましたが、緩斜面で話しながらでも走れた」と来年も来たいと述べた細田将志さん(右) Photo: Shusaku MATSUO

 仲間3人で埼玉から参加した細田将志さんは「初めて参加しました。アスリートではない僕らに向いており、緩斜面で走りやすく、話しながら走れるのが楽しい。来年はほかの仲間も呼んで参加しようと思います」と頂上でにこやかに語る。

 夫婦で参加した相崎純さん、みゆきさんは静岡県から参加。美幸さんはロードバイクに乗り始めて半年で昨年大会に参加し、クラス3位になり、2年連続の参戦だ。「女性でも走りやすいコースです」とはなす。みゆきさんはことしクラス2位の結果を残して表彰台に乗っていた。

ダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)がプレゼンターを務めた Photo: Shusaku MATSUO

 ゲスト参加したクネゴは「自分に挑戦し景色を楽しむというコンセプトのイベントに良さを感じた。笑顔でスタートしていく大会っていいね。イタリアは本気のレースしかない。ファンとの会話や写真撮影など、ささやかな交流を楽しみました。ゆっくり走り始めたけど、選手魂がうずき、途中で我に返ると速度が出ていた。スターターやプレゼンターの体験は新鮮で面白かった。気分がよかったね。機会を与えてくれてありがとう!」と満足そうな表情を浮かべた。

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