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東海地方のシリーズ戦ロードレース雨乞竜己が3人のスプリントを制し2勝目 キナンAACAカップ第8戦

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 東海地区で開催されるロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」(キナンAACAカップ)の2017年シーズン第9戦が9月2日、国営木曽三川公園・長良川サービスセンター前特設コースで行われた。メインカテゴリーの1-1クラス(102km、5.1km×20周回)は、終始アタックの応酬となる激しいレースとなった。最後は3選手によるスプリント勝負になり、キナンサイクリングチームの雨乞竜己が優勝。今シリーズ2勝目を挙げた。

雨乞竜己が4人のスプリントを制し優勝。シリーズ2勝目を挙げた Photo: Syunsuke FUKUMITSU

激しい前半の攻防も逃げは決まらず

 8月に行われた前回に続き、長良川沿いのフラットなコースでレースを実施。ホストチームであるキナンサイクリングチームからは、山本元喜、椿大志、阿曽圭佑、中西健児、野中竜馬、雨乞竜己、中島康晴の日本人7選手に加え、今後のレースプログラムに備え来日中のトマ・ルバ(フランス)も参戦。自国で順調にこなしたという夏場のトレーニングの成果を、1-1カテゴリーで披露した。

1-1クラスのスタート Photo: Syunsuke FUKUMITSU
逃げを狙う山本元喜 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
レース前半に逃げを決めた中島康晴と水野貴行 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
ペースが上がり縦長になるメイン集団 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 前回同様、気温30℃を超える暑さと、長良川名物ともいえる強い風の中で始まったレースは、スタート早々から逃げ狙いのアタックが発生。数人が前方をうかがっては、メイン集団からのチェックが続いた。

6人がレースをリードする Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 均衡が破られたのは7周回目。中島と水野貴行(インタープロ サイクリングアカデミー)が抜け出すと、キナンとインタープロ勢がそれぞれ2人ずつ合流。6人の逃げグループが形成された。

 だがそれも長くは続かず、11周回目にメイン集団が吸収。再びアタックとチェックが繰り返される。一時的に10人前後が先行する場面があったものの、逃げが決まるまでには至らない。そうした流れのままレースは残り5周回を切った。

中盤以降10人前後の選手が先行する場面が目立った Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 優勝争いが絞られたのは16周回目。キナン勢やインタープロ勢、さらに力のある選手たちが追随し、13人が先頭に立つ。メイン集団のペースが落ち着いたこともあり、先頭グループのリードが広がっていった。

最終周回の攻防から3人のスプリントに

ラスト3周で抜け出した山本元喜と椿大志 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 残り3周回となったところでは、山本のアタックに椿が対応し、キナン勢2人がしばし先行。大きなリードは奪えず、幾分泳がされ気味ではあったが、山本と椿が先頭のままラスト1周回の鐘を聞いた。

 先頭の2人は最終周回の早い段階で捕まり、13人による優勝争いへ。頻発するアタックで人数を減らし、バックストレートで小島渓円(ウォークライド・シクロアカデミア)が加速。これにトム・ボシス(フランス、インタープロ サイクリングアカデミー)と雨乞が続く。そのままの体勢で最終コーナーを抜け、勝負はスプリントに。

 ここでスピードに勝る雨乞が本領を発揮。ボシスとともに小島をかわすと、そのままの勢いでボシスも労せずパス。最後まで粘った2人を振り切り、シリーズ2勝目のフィニッシュ。優勝すると同時に、混戦となっているシリーズランキングでも首位に浮上した。

3人によるスプリント勝負 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 秋のビッグレースを控えた有力選手やチームがそろい、戦前からハイレベルな戦いが予想されていたが、それに違わぬ好勝負が展開された。また、次々とアタックを仕掛ける選手が現れ、今シリーズのねらいにある果敢なレース展開が見られたことも好材料だった。

 アグレッシブなレースが見どころの「KINAN AACA CUP」は、次戦が今シーズンの最終戦となる。開催は11月19日、会場は今回と同じく国営木曽三川公園・長良川サービスセンター前特設コースにて行われる。

優勝した雨乞竜己(中央)の表彰。中島康晴(左)のふるさと・福井県越前市の銘菓と、アスリチューンが副賞として贈られた Photo: Syunsuke FUKUMITSU
周回賞 北野普識 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
周回賞 中西健児 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
周回賞 山本元喜 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

■2017 KINAN AACA CUP 第9戦 1-1 クラス(102km、5.1km ×20周回)結果
1 雨乞竜己(キナンサイクリングチーム)
2 トム・ボシス(フランス、インタープロ サイクリングアカデミー)
3 小島渓円(ウォークライド・シクロアカデミア)
4 中西健児(キナンサイクリングチーム)
5 水野貴行(インタープロ サイクリングアカデミー)

■2017 KINAN AACA CUP ポイントランキング(第9戦終了時)
1 雨乞竜己(キナンサイクリングチーム) 1184pts
2 トム・ボシス(フランス、インタープロ サイクリングアカデミー) 1024pts
3 阿曽圭佑(キナンサイクリングチーム) 768pts
3 椿大志(キナンサイクリングチーム) 768pts
3 山本元喜(キナンサイクリングチーム) 768pts
3 野中竜馬(キナンサイクリングチーム) 768pts

コーナーリングをテーマに「スキルアップ講座」

コーナーリングをテーマに行ったレーススキルアップ講座 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 KINAN AACA CUP恒例の「レーススキルアップ講座」。ビギナーから上級者まで幅広く参加が可能で、国内外でのレースで経験と実績を積むキナンサイクリングチームの選手たちが講師を務めるとあって、毎回多くの参加者でにぎわう。

 ここ数回は座学をメインに、前回は「公開ミーティング」を行うなど、ユニークなテーマのもと進めているが、今回はより実践的な内容とすべく「コーナーリング」をテーマとして実施。各自が使用するバイクにまたがって、コーナーの効率的なクリアの方法を参加者にアドバイスした。

参加者もプロ選手と同走して効率的なコーナーリングを学んだ Photo: Syunsuke FUKUMITSU
講座参加者全員で記念撮影 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 キナンサイクリングチームの選手たちは、お手本を見せるだけではなく、参加者とペアになり、走行ラインを示しながら同走。参加者にとっても、プロ選手と一緒に走る貴重な機会となった。

 また会場には、今回もWAKO’S(和光ケミカル)によるメンテナンスブース、スポーツエナジージェル「アスリチューン」ブース、ノースウェーブのシューズ展示ブースなどが登場。レース前後に立ち寄る選手たちの姿が多く見られた。

NORTHWAVEブース Photo: Syunsuke FUKUMITSU
アスリチューンのブース Photo: Syunsuke FUKUMITSU
WAKO'sのブースを訪問 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 1-1カテゴリーのレース前には、キッズ限定のオープニングランを実施。サイクリングを志す子供たちとキナンサイクリングチームの選手たちとが交流を図りながら、レースコースを快走した。

キッズランスタート前の記念撮影 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
子供たちにとってはプロ選手と一緒に走ることのできる貴重な機会 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

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