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バイクインプレッション2017「MERIDA REACTO TEAM-E」 空力性能に磨きをかけたハイエンドエアロロード

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 1972年に創設の台湾のバイクブランドMERIDA(メリダ)。当初はOEMを主戦としていたが、1988年からは自社ブランドの出荷もはじめ、世界の大舞台で活躍するブランドとして成長を続けている。今回試乗したのは、新城幸也が所属する「バーレーン・メリダ・プロサイクリングチーム」が主力機材として使用する、チーム仕様のエアロロード「リアクト」。2018年モデルとして完全に新設計された新型だ。

「MERIDA REACTO TEAM-E」(メリダ リアクト チーム-E) Photo: Masami SATOU

MERIDA REACTO TEAM-E(メリダ リアクト チーム-E)
価格:1,100,000円(デュラエースDi2完成車、税抜)
サイズ:47、50、52、54、56
カラー:DARK BLUE (BAHRAIN TEAM)
問い合わせ先:ミヤタサイクル http://www.merida.jp/lineup/road_bike/

スペック

フレーム:Reacto CF4 direct ultralite [386]
フォーク:Reacto Carbon superlite-direct
変速機:シマノ・デュラエースDi2(F)&(R)
ギヤ:シマノ・デュラエース 52×36T、11-28T(11s)
ホイール:Vision Metron 55 クリンチャー
重量:7.15kg(50サイズ完成車実測値)

ダイレクトマウントブレーキの採用でブリッジから開放された。シートステー張り出しを抑えたデザインが特徴的 Photo: Masami SATOU
エアロ性能の追求により独特の形状となったヘッドチューブの造形。ハンドルに合わせて設計された Photo: Masami SATOU
ボリュームのあるダウンチューブからチェーンステーのライン。シマノのプレスフィットBB92をセット Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 今年のツール・ド・フランス前にデビューした、新型のリアクト。最新のUCIルールに最適化した空力形状と、前作リアクトに比べて350gものフレーム軽量化を実現しているという。

松尾 エアロロードのなかでも評価が高かったモデルの新型なので楽しみなバイクでした。実走して比較してみると、結構変わっていましたね。

米山 前作と同様、速く走る性能にこだわったバイクという印象で、ヘッド周りの空力処理などもこだわっている。エアロダイナミクスは従来製品に比べで空気抵抗を5%削減し、カーボンレイアップの最適化で軽量化も実現しているという。どの辺りが変わっていた?

松尾 全体的にマイルドな印象になって、今までのレーシーでハードな印象は薄くなりました。踏み出しは確かに軽いことは軽いですが、速度の伸びは前作のほうがよかった気がします。コンフォート性能に関しては明らかに良くなっていました。

米山 うん。フレーム全体をこじるような踏み方に対しては、個人的には前作の方がカッチリしたフィーリングだったと思う。今モデルはどちらかと言えばシッティングで踏む方がスピードに乗せやすい印象。

松尾修作 Cyclistの編集部員。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 そうですね。シッティングでのスピード維持性能はさらに高くなったと感じます。踏めば縦方向には踏ん張りが効き、ねじれ剛性はそこまで感じさせません。ペダリングにも集中できるし、今までほど硬さがない分、体への負担も少ないのではないでしょうか。レース後半に力を残したいサイクリストに向いてそうですね。

米山 ただ、ゆっくりのんびり走ってると、なんともいえない違和感というか、スピードが乗っている方が圧倒的に気持ち良いフィーリングで、やはり速く走るためのバイクだと感じる。速く走るには相応の体力を使うので、そこそこ以上に鍛えている人向け。 軽量化も果たし、空力性能も快適性も上げ、スピードに特化しつつもオールラウンドにまとめた。

松尾 シッティングでのスピード維持としての性能はさらに高っていると感じさせますしね。全体的にはマイルドなエアロロードになりました。一方で、踏めば踏むだけ伸びていく感覚、バイクを操る楽しさは前作のほうがあったと思います。好みですが。UCIの「3:1」ルールが撤廃され、薄型になったことで横剛性がそこまで高くないのか、縦剛性が高くてそう感じるのかもしれませんが、よりリズムを合わせる必要がありバランスがピーキーでした。バイク自体は速くなっているとは思いますが、難しいですね!

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOU

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