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自転車女子ユニット「​ノッてる!ガールズEHIME」がリポート“四国のてっぺん”へ 「石鎚山ヒルクライム」快晴の下、700人が駆け上がった 

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  「第7回石鎚山ヒルクライム」が8月28日に愛媛県で開催されました。「しまなみ海道」で有名な愛媛県ですが、ヒルクライムイベントも「西日本・最高峰」という挑戦しがいのあるロケーションで繰り広げられます。募集開始後あっという間に定員に達するというこの人気のイベントに、地元の自転車好き女子ユニット「​ノッてる!ガールズEHIME」の上野りかさんが挑戦。地元愛あふれる視点で、その魅力をリポートしてくれました。

今年は快晴に恵まれた「石鎚山ヒルクライム」。総勢700人のサイクリストが駆け上った ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

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石鎚スカイラインから望む西日本最高峰の石鎚山 ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

 「石鎚山ヒルクライム」は「四国の軽井沢」とも呼ばれる自然豊かな高原の町、愛媛県久万高原町を舞台に繰り広げられます。西日本の最高峰・石鎚山を自転車で駆け上がるという抜群のロケーションで、走行距離18.4km、獲得標高1100m、平均勾配6.0%という涼しくも“アツい”レース。第7回を迎えた今回も、募集枠の700人がエントリー開始時刻からなんと10分で埋まってしまったというほど、四国を代表する大人気のイベントなのです。

 「石鎚山ヒルクライムは大雨」─そんなジンクスもあるようで、昨年はバケツをひっくり返したような、雨か汗か涙か(?)わからない雨祭りでした。しかし今年は参加者の熱い想いが天に届いたのか、みごと快晴!イベント会場となった「おもごふるさとの駅」では、前日から各協賛企業のブース出展やステージイベントが行われ、参加者だけではなく、応援の人などたくさんの方が会場に足を運んでいました。

「ウエイブワン」のブースも出店 ©石鎚山ヒルクライム実行委員会
愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」も応援に駆け付けてくれた! ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

2区間に分かれるユニークなコース

 愛媛県知事と副知事が揃い、そして町長もこのレースに参戦することが定番となっているほど自転車新文化推進に気合が入っている愛媛県。県外からの参加者はもちろん、今年は韓国・台湾からのエントリーもありました。色とりどりのジャージに身を包み、闘志もあり緊張もあり、再会も出会いもありの参加者たちの熱気で、会場はどんどん盛り上がっていきます。

「ノッてる!ガールズ」も挑戦! Photo: Rika UENO
会場で仲良くなった韓国人の自転車ガールと Photo: Rika UENO
愛媛県の中村時広知事も出走します(写真左から3人目)  ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

 開会式を終え、号砲とともにカテゴリー別に選手たちがスタートしました。コースプロフィールは11.0kmの上り区間(第1区間)のあと、3.7kmの下り区間があり、再び残り7.4kmの上り区間(第2区間)があるという独特なコースで、2つの上り区間のトータルの時間を計測します。第1区間の石鎚スカイラインは木陰もあり、下界より涼しいと感じていましたが、走り出すと汗が滴り落ちてきます。

号砲とともに勢いよく飛び出す参加者たち ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

 第1と第2の間の給水所で小休憩。写真を撮りあったりおしゃべりしたり、ここでゆっくりしたいところですが、あまり休んでしまうと脚が固まるのですぐに出発します。

木陰の多い石鎚スカイライン ©石鎚山ヒルクライム実行委員会
第1と第2の間にある給水所 ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

サイクリストを奮い立たせる法螺貝の音

 再び走り始めると第2区間は九十九折れ。先が見えない!皆の呼吸音と野鳥の鳴き声だけがこだまするなか、次第に聞こえてくるのは法螺貝の音色!…しかし、何度カーブを曲がってもゴールは見えてこない…。「まだ上るの?まだ?」─ひたすら脚を回すうちに、だんだん悟りの境地へ…。

©石鎚山ヒルクライム実行委員会
©石鎚山ヒルクライム実行委員会
石鎚山ヒルクライム名物・法螺貝の音色がサイクリストたちを奮い立たせる ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

 「私、四国のてっぺんに向かってる!すごい!」

 辛さは変わらないのに、ある瞬間から「もっと楽しもう」と思えてきました。横を通りかかる仲間の「頑張ろうね!」という励ましの声で、不思議と脚に力が入る。そう、ここでは皆が同じベクトルの仲間だ。

 そしてついに、山頂から応援してくれる人たちの姿が見えてきました。

山頂の景色が見えてきて、背中に羽が生えました!(笑) Photo: Rika UENO

「サイクリングアイランド四国」のてっぺん最高!

ゴールに向かって最後の力を振り絞る ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

 ゴール地点の「土小屋」(つちごや)には、頑張りを讃えるような山頂の景色が広がり、優しい風が吹く。トンボが飛んでいる。ゴールした者だけが見える風景。脚のだるさや疲れも、どうでもよくなるくらい吹き飛んでいきました。

 はしゃいだり、安堵して座り込んだり。ともに駆けた自転車も休んでいる。みんな汗びっしょりで、脚を震わせながらも、達成感いっぱいの良い顔をしていました。

下山後、会場にはサイクリストたちを労うデザートやフルーツが用意されていた ©石鎚山ヒルクライム実行委員会
会場のグルメも楽しみの1つ Photo: Rika UENO

 スタート会場まで自走で戻るのですが、あんなに大変だった坂道も下りはあっという間。こんなに上っていたのだなぁと驚きました。会場へ戻ると、温かく迎えてくださる応援の方々の労いの言葉がとても温かく、嬉しく、一人では上れなかったと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

「ノッてる!ガールズ」の加藤涼子さんがなんと表彰台に! ©石鎚山ヒルクライム実行委員会

 イベント最後に行われた抽選会では、ANAが沖縄往復航空券とツール・ド・沖縄出走券を景品として出品していたり、また今治市にある「ホテルアジュール汐の丸」では大会ゼッケンを持参した参加者とその友人を入浴無料にするというサービスを実施していました。実はANA松山支店長も汐の丸の支配人もサイクリスト。こういう形で関係者も一体となってイベントを盛り上げてくれるのも、愛媛ならではかもしれません。

 絶景を見に、人とつながりを感じに、自分と向き合いに…。来年もここに戻って来たいと思いました。「サイクリングパラダイス愛媛」そして「サイクリングアイランド四国」のてっぺんへ、皆さんも走りに来てください。

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