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大会初のユニークなレースレギュレーションは「ディスクブレーキロード限定」 シマノ鈴鹿で新種目開催

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 バイクメーカーのラインナップに増えつつあるディスクブレーキロードだが、まだキャリパーブレーキロードの数には及ばない。「購入したが、出場できるレースがない」という実情も関係しているだろう。そこで、シマノ鈴鹿1日目に「ディスクブレーキロードの部」が新設。国内レースのパイオニアとなる種目を取材した。

ディスクブレーキロード限定レースがシマノ鈴鹿で開催 Photo: Shusaku MATSUO
油圧、ワイヤー式問わずディスクロードが集結 Photo: Shusaku MATSUO

 ディスクブレーキはマウンテンバイク(MTB)やシクロクロスなどのオフロード界では一般的なブレーキとして知られている。油圧タイプであれば軽い力でブレーキレバーを引くことができ、天候や温度のコンディションに左右されない制動力を得られる。握力が少ない女性でも容易で安全に操作ができるだろう。

 一方、ロードバイクに取り入れるとなると障壁があるのも現状だ。プロのロードレースでは、レース中のホイール交換に手間取るという意見がみられるほか、落車時の選手へのダメージを心配する声が上がったのも記憶に新しい。

 国内では出場できるレース、イベントが少ないのも事実。日本自転車競技連盟(JCF)や全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)が開催するレースでは、現在のところディスクブレーキ使用は許可されていない。

26人が鈴鹿サーキット1周のスプリントレースに挑んだ Photo: Shusaku MATSUO

 そんな最中、“ディスクブレーキロードのみ”という先進的な種目が設けられたのがシマノ鈴鹿ロード。鈴鹿サーキットを1周、5.8kmで争われるレースで、ビギナーでも参加がしやすい難易度に設定された。レースにはオープン参加を含めて26人がエントリー。油圧、ワイヤー式問わず、ディスクブレーキが装着されているロードバイクがスタート地点に並んだ。

 レースはスタートから飛び出したオープン参加の山口博久さんが先着、続いてフィニッシュした斉藤和哉さん(シルクロード)が優勝を果たした。

ゴールを目指して加速する鈴木然之さん Photo: Shusaku MATSUO
「レースでも自然にブレーキングができた」と話す鈴木さん Photo: Shusaku MATSUO

 4位に入った鈴木然之さんは競技歴、シマノ鈴鹿参戦ともに3年目。ディスクブレーキロードの部が新設されたことで、所有していたディスクロードを持参しエントリーしたという。「自然なフィーリングのブレーキングでとてもスムーズに走ることができます。サーキットレースではフルブレーキをする機会はほとんどないですが、“あて効き”も楽ですね」と振り返った。

 シクロクロスバイクにロード用タイヤを装着して参戦したのは楠木健司さん(cloud9ers)。「普段はシクロクロスレースも楽しんでおり、ディスクブレーキには慣れ親しんでいました。オフロードもですが、オンロードでもタッチが軽い恩恵はあると思います。天候が雨の場合は特に顕著で、キャリパーブレーキと格段に効きが違ってきます」と性能に太鼓判を押す。

シクロクロスバイクにロード用タイヤを装着し、そのまま参戦した楠木健司さん Photo: Shusaku MATSUO

 ディスクブレーキロードは各バイクメーカーがラインナップを増やす一方、シマノのコンポーネント「デュラエース」が新型を発表し、同じくコンポーネントメーカーのカンパニョーロからもロードバイク用油圧ディスクブレーキ「H11」や対応ホイールが登場した。

 バイクメーカーとコンポーネントメーカーの足並みが揃えばパーツ供給が行き届き、アクセサリーの選択の幅が増え、ユーザーメリットが増す気運が高まってくる。黎明期の現在から、ディスクロードが一般的になる先駆けのレースとなり得るイベントだった。

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