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サイクリスト

弱ペダコスプレもコミケで見つけた自転車系ブース 漫画からシクロクロス教本、ブルべ用リボンまで充実

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 8月11日~13日まで東京・江東区有明で開催された「コミックマーケット」はアニメやゲームなど、様々なジャンルの同人誌が並ぶ夏の祭典だ。今期は3日間で50万人の来場者が訪れたという。昨今は自転車系サークル活動も活発に行われている噂を耳にしたCyclist編集部がコミケに潜入し、自転車ブースの実態を取材した。

著者の拝御さん自ら販売 Photo: Shusaku MATSUO
3日間で約50万人の来場者を集めた“コミケ” Photo: Shusaku MATSUO

 取材に訪れたのは2日目となる8月12日の午前。ゆりかもめを利用し、国際展示場前で下車すると、緻密にコントロールされた導線上に大勢の来場者が誘導されていた。筆者は足並みを揃え、集団へと合流。まずは自転車系サークルが集まるという東ホールへと向かった。

 調べてみるとどうやら「東ポ」に自転車系サークルが集まっているらしい。ホールには無数のサークル列が存在し、A~Z、またおいうえお順に整列されている。「ポってどこだ」と探し回り、ホールが違うことが判明。この日の東京の朝は涼しいほどで、“コミケ会場では屋内に雲ができる”という噂も目にできなかったのが残念ではあった。さんざん迷った挙句、なんとかサイクルジャージ姿の方が売り場に立つエリアへとたどり着いた。

「シクロクロス」をわかりやすくまとめた「シクロクロスのススメ」 Photo: Shusaku MATSUO

 最初に手に取った本は「シクロクロスのススメ」。いわゆるアニメや絵はなく、モノクロでまとめられたシンプルで硬派な装い。中身は「はじめようシクロクロス」から始まり、エントリー方法、必要な装備、レースの詳細紹介(会場付近のお店も紹介!)など細かくまとめられている。1冊読めばシクロクロスについての知識が一気に深まるだろう。「このままCyclistに連載してほしい…」と思いつつ購入。300円也。

 拝御礼(おがみお れい)さんが発行するのは「孤独の輪行」。著者の拝御さんは趣味としてブロンプトン輪行で温泉旅行などを楽しんでおり、そこでの経験が漫画となって描かれていた。

著者の体験がまとめられた「孤独の輪行」 Photo: Shusaku MATSUO
リアルで趣のあるイラストが表紙の「孤独の輪行」 Photo: Shusaku MATSUO

「落車で左鎖骨を折ってしまい、山形県にある肘折温泉に行きました。その出来事や温泉の紹介を漫画にしてみようと思い、本にしました」と自らのエピソードを明かした。

ねころー。(右)さん達が東京のゆるぽたを描いた「PotapotaPuririn」 Photo: Shusaku MATSUO
自転車を持たない人でも楽しむ“ゆるポタ”がイラストとともに描かれていた Photo: Shusaku MATSUO

 並んでいるのは本だけではない。600kmのブルべに参加し、体験を漫画にした絹山サメハルさんは、反射材を埋め込んだリボンを販売。「髪を結わえたり、シートポストに装着してオシャレで安全にライドできるリボンを作りました」と紹介した。本のイラストはユルくかわいいテイストだが、内容は“ガチ感”を漂わせる本格派。購入したリボンは夜練に使用させていただきます。

600kmのブルべに参加した体験談を漫画にした絹山サメハルさん(左) Photo: Shusaku MATSUO
反射素材が埋め込まれたリボン。夜間の走行も安全かつオシャレに! Photo: Shusaku MATSUO

 ひそかに楽しみにしていたのがコスプレエリア。鮮やかな衣装に身を包み、肌を露わにしたレイヤーさんから目が離せない。午後には厳しい日差しが照り付け、気温が急上昇していたが、全身スーツのスパイダーマンやふなっしーは大丈夫だったのだろうか。キャラクターに合わせて見事な肉体を披露する筋肉モリモリマッチョマンもいて、並々ならぬ本気度をうかがわせる男性レイヤーに目を奪われることも。自転車媒体なので個別の撮影は自重したが、全員被写体に収めたいクオリティだった。もちろん、人気の自転車漫画「弱虫ペダル」に登場する箱根学園と京都伏見高校の生徒の姿も会場にはあった。一同、作品の世界観が見事に表現されていた。

弱虫ペダルのコスプレも発見! Photo: Shusaku MATSUO

 シクロクロス、ブルべ、ロードに小径車、ゆるポタ…自転車業界はジャンルが多岐にわたり、それぞれにファンや趣味人がいることを再確認できた。ジャンルが多いからこそ、同人イベントと自転車の相性がいいのかもしれない。自転車文化のさらなる奥深さを感じられたコミケ探索であった。

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