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サイクリスト

大会ゲスト・大宅陽子さんがリポート真夏の‟涼風”に吹かれて駆け上がる 「ニセコHANAZONOヒルクライム」

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 北海道・倶知安町(くっちゃんちょう)で8月6日、「ニセコHANAZONOヒルクライム」が開催されました。8月に涼風を受けながら楽しめる全国でもめずらしいヒルクライム。地元の「くっちゃんじゃが祭り」と同時開催だったり、優勝者には名産のじゃがいもが体重分送られたりとユニークなイベントで、今回は道内外から625人の参加者が出走しました。その大会の様子をサイクリストでヨガインストラクターの大宅陽子さんのレポートでお届けします。

ニセコHANAZONOヒルクライムに参戦してきました! Photo: Yasuyuki SHIMANUKI

◇         ◇

 北海道の西部に位置し、ニセコ連山や羊蹄山を望む自然豊かな町、倶知安町。農業が盛んでじゃがいもの生産は国内トップクラスを誇り、倶知安町とニセコ町にまたがる「ニセコエリア」は、国内屈指のウィンタースポーツのリゾート地としても有名です。

大会と同日開催のじゃが祭り。街はお祭りムード一色 Photo: Yoko OYA
コース前半は見晴らしがよく緩い勾配が続く。路肩を示す矢印は豪雪地帯ならではPhoto: Yoko OYA
羊蹄山を望みながらサイクリストヨガでリラックス Photo: Akira OGASAWARA

 同町では「くっちゃんじゃが祭り」がヒルクライム大会と同日開催されており、町はお祭りムード一色。大会前日は、夏の涼風を浴びながら楽しそうに試走をするサイクリストと多くすれ違いました。

 夕方からは羊蹄山を眺められるコンドミニアムの屋上で「ライダーのためのスペシャルヨガセッション」を開催させていただきました。レース前日の緊張をゆるめ、リラックスしていただきました。

自分のペースで楽しめるヒルクライム

今年もゲストとして山の神・森本誠選手(イナーメ信濃山形)が参戦 Photo: Shu KATO

 大会当日はひんやりした気温で絶好のヒルクライム日和となりました。8月にヒルクライムが快適にできるのは北海道ならでは。そして本大会のスタート時刻は10時30分なので、出場する皆さんはゆっくり朝食を食べたり、コースでじっくりとアップをしたりと思い思いに過ごしていました。ヒルクライムイベントは朝早いことが多いので、朝の時間に余裕があるのは嬉しいですね。

当日受付も可能 Photo: Yoko OYA

 コースの全長は約16km、獲得標高629mで平均勾配は4.6%。後半に差し掛かるに従い勾配が上がり、最大勾配は12%。タイムを出すには前半のペース配分が鍵を握ります。

 いよいよスタート。参加者は「じゃが祭り」の会場となっている駅前通りをパレード走行し、倶知安駅前を通過。倶知安農業高校正門前からリアスルスタートとなり、タイム計測が始まります。序盤は緩やかなアップダウンが続くため、先頭は集団となりロードレースさながらのスピードで進みます。

ゴール前に勾配が下がり、ラストスパート Photo: Shu KATO

 途中から勾配が上がり、淡々と進みます。白樺の木々が風にそよぎ、コースに日陰を落とします。夏真っ盛りとは思えない心地良さを感じながらいよいよ終盤へ。ラスト2kmは急勾配の九十九折の道が続き、ダンシングを織り交ぜながらクリア。最後は景色が開け、余力を振り絞ってゴールへ。

地元倶知安町在住の佐藤優衣さん(高校2年生、左)と京極町から来た渡辺夢那さん(高校3年生)。ゴール後にアイスを手渡してくれた。佐藤さんはボランティアとして初参加。渡辺さんは2回目の参加。「暑くて大変だけど、アイスを手渡すと喜んでくれて嬉しい」と笑顔を見せた Photo: Yoko OYA
千歳市から来た本田正宗さん(左)と恵庭市から来た河佐真義さん。高1の本田さんは先輩に憧れロードバイクを購入して1年、初めてヒルクライムに参加。「きつかったがハマりそう」とのこと。高2の河佐さんはロードバイク歴2年目にして見事ジュニアクラス優勝! Photo: Yoko OYA

 ゴールアーチの先では水やスポーツドリンクの他にアイスが振る舞われ、参加者たちは火照った体を冷やしました。そして優勝者には副賞として倶知安町名産のじゃがいもが、なんと体重分!贈られました。

岩内町の小原さんご家族。ゴール地点でお父さんを応援していたそう Photo: Yoko OYA
TEAM NISEKOの皆さん。夏は自転車、冬はスノースポーツを楽しんでいる方が多いのだとか Photo: Yoko OYA
北海道大学自転車競技部の皆さん。北海道は道幅が広く、アップダウンのあるコースも設定しやすく走りやすいとのこと Photo: Yoko OYA
札幌市の岸澤隆さん「せっかく走るなら長い時間レースを楽しみたい」とあえて「carryme」で参戦。勾配のきついところもダンシングでクリアしたという強者 Photo: Yoko OYA
川崎市から来た白石智洋さん。義足になってからロードバイクをはじめたライダー。「今大会のコースも魅力的だが、洞爺湖や羊蹄山周辺のコースも走りがいがあり、飛行機で来る価値がある」と太鼓判を押した Photo:Yoko OYA
札幌市の南風自転車店の店長と仲間の皆さん。ブロンプトン・ワールド・チャンピオンシップ同様、シャツとネクタイを着用し参加。レース後はビールを飲んで輪行して帰るのだとか Photo: Yoko OYA

「ヒルクライム+α」がおすすめ

羊蹄山をバックに。8月でも空気がさらっとしていて快適 Photo: Jun WAKIYAMA

 翌日は会場で知り合ったサイクリストや実行委員の方々と共にモーニングライドへ。羊蹄山麓を反時計回りに走りました。朝は肌寒く感じるほど涼しく、広大な景色と心地よい風に癒されました。

 冬のリゾート地として有名なニセコはホテルやコテージ、ペンションなどの宿泊施設が多く、夏はラフティングなどのアクティビティが盛んで、サイクリングコースにも事欠きません。せっかくならば大会後にもう1泊して仲間や家族とサイクリングを楽しむことをおすすめします。

北海道の車道は広くて快適! Photo: Yoko OYA

 8月に涼風を受けながら駆け上がることのできる「ニセコHANAZONOヒルクライム」、夏の思い出づくりに参加してみてはいかがでしょうか。
 

大宅陽子大宅陽子(おおや・ようこ)

自転車情報番組NHK BS1『チャリダー☆』(毎週土曜18:00~18:25)に坂バカ女子部メンバーとして出演。坂を上ることをこよなく愛する。2013年まえばし赤城山ヒルクライム大会年代別1位。また、ヨガインストラクターとして、サイクリストへのヨガレッスン「サイクリストヨガ」を提供している。Facebookページ

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