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地元グランツールで有終の美を目指すアルベルト・コンタドールがブエルタ・ア・エスパーニャ2017限りでの現役引退を発表

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 ツール・ド・フランス2回をはじめ、キャリア通算7度のグランツール個人総合優勝を経験しているアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)が、8月19日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャをもって現役を引退することを、自身のインスタグラムで発表。数々の金字塔を打ち立ててきたスペインの英雄が、その輝かしいキャリアに幕を閉じることを決断した。

ツール・ド・フランス2017第17ステージでは敢闘賞を獲得したアルベルト・コンタドール =2017年7月19日 Photo: Yuzuru SUNADA

インスタ動画で発表

 コンタドールは8月7日、自身のインスタグラムアカウントを通じて、「キャリアの終了について、笑顔でお伝えすることができる。私は悲しんでいないし、引退についてしばらく考え続けてきた。私はホームレースで自らのキャリアを終えるのは素晴らしいことだと思っている」と声明。かねてから今年のブエルタ出場は濃厚な状況となっていたが、自らの意思でキャリアの花道とすることを決めた。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2017を最後にキャリア終了を発表したアルベルト・コンタドール。7月のツール・ド・フランスでは個人総合9位だった =ツール・ド・フランス2017第13ステージ、2017年7月14日 Photo: Yuzuru SUNADA

 ティンコフに所属していた2016年、一度はこの年限りでの引退を発表していたが、のちに撤回。チームの解散にともない、現在所属するトレック・セガフレードと1年契約を結び、今シーズンを戦ってきた。勝利こそ挙げられていないが、3月に行われたパリ~ニース(フランス)、ボルタ・ア・カタルーニャ(スペイン)、翌月のブエルタ・アル・パイス・バスコ(スペイン)と、連続で個人総合2位。7月のツール・ド・フランスでは、マイヨジョーヌ争いから大きく遅れたものの、第13ステージと第17ステージでは再三のアタックが評価され敢闘賞を獲得。最終的に個人総合9位で終えていた。

 去就については、2018年のジロ・デ・イタリアを最後にするのではないかといった見方がなされ、チーム首脳陣の一部が契約延長に前向きな姿勢を示していたが、最終的に今年のブエルタを最後とすることをコンタドール自身が決断。2008、2012、2014年と過去3回頂点を極めた相性のよい地元グランツールで有終の美を飾るべく、現在は準備を進めているものとみられる。

 34歳のコンタドールは、現在自身のマネジメントを行っているエージェントの兄の影響で自転車競技をスタート。2003年にプロデビューを果たしたが、その翌年のレース中に突然意識を失い落車するなど、脳の海綿状血管奇形によるキャリアの危機もあった。それを乗り越えてのトップシーンでの活躍。2007年のツール・ド・フランスでグランツール初優勝を果たして以降、ツールでは2009年、ジロでは2008年と2015年に個人総合優勝に輝いた。

資格停止期間を経て事実上の復帰戦となったブエルタ・ア・エスパーニャ2012では、第17ステージで大逆転劇を演じた =2012年9月5日 Photo: Yuzuru SUNADA

 2010年のツール期間中に行われたドーピング検査で禁止薬物であるクレンブテロールの陽性反応を示し、潔白を主張したものの認められず、2年間の資格停止も経験。プロトンへの本格復帰となった2012年のブエルタでは第17ステージで劇的な大逆転劇を演じるなど、そのアグレッシブな姿勢と見る者に感動を呼ぶ走りは、世界的に多くのファンを集めるほか、トップライダーの中にも彼を慕う選手が多く、長きにわたってプロトンの英雄として君臨し続けてきた。

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