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CAAD12は22色展開進化した新型「シナプス」の振動吸収性と速さを実感 キャノンデール2018展示会

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 キャノンデールの2018年モデル展示会が8月4日、山梨県富士吉田市のハイランドリゾートホテルで開催され、新しくなったカーボン製のエンデュランスロードバイク「シナプス」や、22色展開となったアルミロード「CAAD12」など、新ラインナップがお披露目された。1kgを切るフレーム重量と、さらに進化した「SAVE」で振動吸収性を高めたシナプスを試乗。レースバイクに迫る速さを持つエンデュランスバイクの実力を確かめた。

速さとコンフォート性能を高いレベルで実現した「シナプス ハイモッド」 Photo: Shusaku MATSUO

デメリットを改善し、レーススペックに匹敵

 一般的にエンデュランスロードバイクは路面からの振動をいなし、快適にライドを楽しませてくれる一方、複雑な形状を用いたり、付加物で振動を吸収しようとするために重量が重くなる傾向にある。また、上半身に快適なポジションをとらせるために、ヘッドチューブを長く設計。ハンドリングが悪くなるといったデメリットも考えられる。

2018年ラインナップが勢ぞろいした「キャノンデールビッグウィーク2018」 Photo: Shusaku MATSUO
シートクランプ調整ボルトはトップチューブ下に配置。シートステーにはダボ穴も用意される Photo: Shusaku MATSUO

 新しくなったシナプスはこれらの要素をテクノロジーで排除。ハイモッドモデルは従来から220g軽くなり、950gとなった。BB付近の剛性は「スーパーシックス エヴォ」に迫り、スプリントのようなパワーをかけても推進力へと変換。最大の特徴は進化した「SAVE PLUSマイクロサスペンション」で、「SAVEシートポスト」を組み合わせることで付加物を利用することなく、振動吸収性能を向上させた。各サイズごとにフレームパイプ径からフォークのコラムまで変え、どのサイズでも同じ剛性感や、ハンドリング、乗り味を実現させるこだわりも併せ持つ。

偏平になり、振動吸収性とねじれ剛性を高めたステー Photo: Shusaku MATSUO

 試乗したバイクはハイモッドでサイズは54。振動吸収を行うための目立つデバイスはなく、見た目もスッキリとスマートだ。アップライトなポジションは好みではないため、ステムは最も低い位置へと下げた。さらに低いヘッドキャップも付属するため、レーシーな姿勢でライドしたいサイクリストにはポイントが高い。

 サドルに跨り、ペダルを1回転させた瞬間から軽さを実感。軽量な車体であるが故の加速ではあるが、同時に与えられたパワーを余すことなく推進力へと変えてくれる。上りではダンシングで加速し、シッティングでもハイスピードを維持したが、重々しさは微塵も感じない。とにかく速い。

剛性と振動吸収性能が優れ、速さを手に入れた「シナプス ハイモッド」 Photo: Kenichi YAMAMOTO

 ディスクブレーキとの相性も良い。足回りが不要に硬くないため、振りも軽快。試乗中にスコールに見舞われたが、安定した制動力とブレーキレバーの引きの軽さを体験した。12mmのアクスルシャフトはねじれを抑え、安定した制動を発揮できると同時に、よりフォークに対して仕事をさせることに成功している。

12mmとなったアクスルシャフトがねじれを抑制。剛性アップと振動吸収性向上に貢献している Photo: Shusaku MATSUO

 驚いたのが振動吸収性で、富士五湖周辺のひび割れたたり凹凸のある路面、小石や枝など通ると不快にさせる外的要因に対してストレスを感じさせない。6気圧が推奨された28Cのタイヤが細かい振動をいなし、さらに大きな衝撃はフレームのSAVE PLUSマイクロサスペンションが仕事をしてくれる。より偏平になり、縦方向の振動を吸収しつつも、横方向にねじれようとする動きを抑える設計だ。

高弾性カーボンを用いないノーマルの「シナプス」も上位モデルと同等のコンフォート性能を誇る Photo: Kenichi YAMAMOTO

 シナプスはエンデュランスバイクと位置付けているが、レースバイクとしても十二分に活躍できるだろう。振動吸収性の高さは速さの武器になると改めて実感させられた。ライダーと路面とを繋ぐ“シナプス”として、エンデュランスロードというジャンルに新たな風を吹き込んだバイクだった。

■「シナプス ハイモッド」DISC DURA-ACE(試乗モデル)
税抜価格:650,000円
カラー:Jet Black w/ Charcoal Gray and Cashmere – Satin (BLK)

選べる楽しさを追加

 キャノンデールのアイデンティティとも言えるアルミロードバイクは性能だけでなく、選択できる楽しみを拡大させた。「CAAD12 COLORS」ではシンプルなブランドロゴと単色のペイントが特徴。当時のプロチーム「サエコ」や「ボルボキャノンデール」を彷彿とさせる組み合わせもあり、往年のサイクリストにも注目だ。

22色のカラー展開となった「CAAD12」 Photo: Shusaku MATSUO

 15万円という価格ながらエヴォ カーボンと同じフォークを採用し、フレーム重量は1098g(サイズ56、ペイント済み)、さらにSAVEシートポストが付属するコストパフォーマンスのCAAD12。多くの色の中からチームメンバーでお揃いのカラーでチームバイクとして統一するといった使い方も楽しめるだろう。CAAD12 COLORSの納期は注文から約1〜2ヶ月の予定だ。

当時のプロチーム「サエコ」を彷彿とさせるカラーリングも Photo: Shusaku MATSUO
より細かいディティールまでオーダーが可能なカスタムラボは全35色から選ぶことができる Photo: Shusaku MATSUO

CAAD12 COLORS
税抜価格:150,000円
フレームサイズ:44、48、50、52、54、56、58cm

ファブリックの人気サドル「スクープ」にチタンレールモデルが追加 Photo: Shusaku MATSUO

 展示会ではアクセサリーブランドのファブリック製品も並んだ。人気サドルの「スクープ」には新たに2ラインナップが追加。レールがチタンの「レース」ほか、最も価格を抑えた「スポーツ」が加わった。スクープは形状とラインナップを合計すると32種類、ファブリック全体のサドルラインナップは50種類へと拡大。シンプルかつ高性能なファブリックサドルが勢いを増している。

「スクープ レース」シリーズ
税抜価格:13,000円

「スクープ スポーツ」シリーズ
税抜価格:4500円

会場にはパオロ・サヴォルデッリ(イタリア)やマリオ・チポリーニ(イタリア)らが駆ったバイクが並ぶ Photo: Shusaku MATSUO
ツール・ド・フランス2017で総合2位になったリゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデールドラパック)の実車は最終ステージを走ったそのままの姿で展示 Photo: Shusaku MATSUO

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