スマートフォン版はこちら

サイクリスト

東海地方のシリーズ戦ロードレース椿大志が終盤の一騎打ちから独走勝利 キナンAACAカップ第8戦

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
  • 一覧

 東海地方で開催されるロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」(キナンAACAカップ)2017年シーズン第8戦が8月5日、国営木曽三川公園 長良川サービスセンター前特設コースで開かれ、最終周回で抜け出した椿大志(キナン サイクリングチーム)が後続を大きく引き離して独走勝利。キナンがレースを終始コントロールし、ホストチームとしての責任を果たす結果を残した。

後続を大きく引き離してキナンAACAカップ第8戦を制した椿大志 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

気温30度を超えるハードコンディション

1-1 カテゴリーのスタート Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 毎月1回のペースで行われるシリーズ戦だが、このコースで行われるのは5月以来。下り坂を含む長良川名物の「Zコーナー」が今回からなくなり、新たに90度コーナーが連続するテクニカルな区間が採用されることとなった。一方で、スタート・フィニッシュが設けられるコントロールライン前後のアップダウンが取り払われたことで、オールフラットなサーキットに様変わり。この地特有の強い風の影響を受けつつも、これまで以上に積極的かつスピード感のあるレースが期待された。

 5.1kmを20周回(102km)するメインの1-1カテゴリーには、キナンから山本元喜、椿大志、阿曽圭佑、中西健児、野中竜馬、雨乞竜己、中島康晴の7選手が出場。株式会社キナンがシリーズを支えていることもあり、ホストチームとしてレース内外での盛り上げ役を担った。

 この日の長良川沿いは、30度を超える気温と、朝まで降り続いた雨による多湿というハードなレースコンディションとなった。そんな中でスタートが切られると、すぐさま逃げ狙いのアタックが発生。3周回目に決まった6人の逃げグループには、中西、中島と下島将輝(那須ブラーゼン)、中井唯晶(京都産業大学)、水野貴行(インタープロ サイクリングアカデミー)、武山晃輔(日本大学)が入った。

序盤から山本元喜(先頭)らキナン サイクリングチームがレースをコントロール Photo: Syunsuke FUKUMITSU
3カ月ぶりに長良川沿いのコースでレースが行われた Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 最大で45秒程度にまで広がった逃げとメイン集団とのタイム差だが、中盤に入って集団で追走ムードが高まる。人数を減らし4人となった逃げグループに、阿曽ら3選手が合流。7人が先行した状態で、中間地点の10周回を終えた。

 しかし、7選手のリードはそう長くは続かず、14周回目にはメイン集団がキャッチ。勝負はふりだしに戻ると同時に、人数の絞り込みや局面打開をねらいとしたアタックが頻発する。

中島康晴が逃げグループを牽引する Photo: Syunsuke FUKUMITSU
中盤に阿曽圭佑らが含まれる追走グループが形成される Photo: Syunsuke FUKUMITSU

連続コーナーで椿がペースアップ

 レースが大きく動いたのは17周回目。水野恭兵(インタープロ サイクリングアカデミー)のアタックが決まると、これを椿がチェック。そのまま2人が抜け出し、お見合い状態となった後続を引き離す。その後5人の追走グループが形成されるが、前を行く水野と椿はペースを緩めることなく先を急ぎ、そのまま一騎打ちの様相となった。

17周回目で抜け出した水野恭兵(右)に椿大志が合流。逃げ切りが濃厚となる Photo: Syunsuke FUKUMITSU
残り1周で独走に持ち込んだ椿大志 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 勝負が決まったのは、今回から採用された連続コーナーだった。ここで椿がペースアップを図り、水野との差を広げていく。そのまま踏み続けた椿が独走態勢に持ち込んだ。向かい風が強まった周回後半も勢いが衰えなかった椿は、後続を大きく引き離し最後の直線へ。鮮やかな逃げ切りで文句なしの逃げ切り勝利を挙げた。

 真夏の厳しい条件下にあって、逃げ、追走、終盤の絞り込みとキナンが常にメンバーを送り込み、優位にレースを展開。最後はこの日調子のよかった椿がしっかりと決めてみせた。

 第8戦を終えて、シリーズポイントランキングで5選手が同点で首位に立っている。残りは2戦となったが、年間チャンピオンの行方も目が離せなくなっている。アグレッシブなレースが見どころとなったキナンAACAカップ。次回は9月2日に今回と同じ会場で行われる。

優勝し表彰を受ける椿大志 Photo: Syunsuke FUKUMITSU
周回賞 水野恭兵 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

異例の「公開ミーティング」を実施

ミーティングが公開された「レーススキルアップ講座」 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 キナンAACAカップ恒例の「レーススキルアップ講座」はキナンの選手が講師になり、レースに直結する技術的な内容や効果的なストレッチ方法など毎回テーマを変えて行っている。今回は初の試みとして「公開ミーティング」を実施。出走を控えたキナンの選手たちが意見を出し合い、戦術を組み立てていくプロセスを参加者に披露した。

 プロ選手たちのレース前の準備や意気込みを見せると同時に、参加者ヘはコースに合った走り方や脚質に見合った戦術の導き出し方、単騎または複数メンバーで臨む際の戦い方といった側面をひとつひとつレクチャー。レース時とは違う、選手たちの姿を見せる機会を設けた。

コースに合わせた走り方を選手たちがレクチャーする Photo: Syunsuke FUKUMITSU
オープニングランのスタート Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 そのほか、今回もWAKO’S(ワコーズ)によるメンテナンスブース、BUCYO COFFEE(ブチョーコーヒー) による飲食ブースが登場。1-1カテゴリーのレース前には、こちらも恒例となったキッズ限定のオープニングランが実施され、キナンの選手たちとともにレースコースを快走。さらには、中島がふるさと大使を務める福井県越前市から銘菓「ボル菓」「けんけら」が優勝者への副賞として贈られるなど、レース内外でにぎわった。

現在募集中のイベント情報

関連記事

この記事のタグ

AACAカップ キナン ロードレース

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

イベント情報:御神火ライド

スペシャル

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載