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門田基志の欧州XCマラソン遠征記2017<11>ドロミテでらくらくサイクリング “向かうところ敵なし”の電動アシストMTB 

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 オーストリアでのステージレースを終えたマウンテンバイク(MTB)・クロスカントリー(XC)の門田基志選手(チームジャイアント)と、まな弟子の西山靖晃選手(焼鳥山鳥レーシング)。数日前の激闘とは打って変わって、今度は「電動アシストマウンテンバイク」(EMTB)でお気楽サイクリングをエンジョイします。場所は北イタリアのドロミテと名だたる峠がひしめく激坂エリアですが、MTBライダーの2人がEMTBに乗れば門田選手いわく「向かうところ敵なし」だそうです。

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◇         ◇

 もうドロミテのレースは3回目で、試走も入れると5周以上走っているが、よく知るコースのドロミテは坂道がとんでもない!とにかく上る!上る!上る!インナーローでペダルが止まる。足よりも先に上半身が終わるような激坂の連続だ。距離86km獲得標高4700mは生半可じゃない。ということで、今度はEMTBを使ってドロミテへ行こうと2人で相談していた(笑)。楽しむことに対しての追求は惜しまない!がモットーの2人。レンタルEMTBで行くドロミテツアー(自主開催!)を決行した。

EMTBを貸し出しているレンタルショップ Photo: Motoshi KADOTA

 まずレンタサイクル店に立ち寄りバイクの種類をチョイス。僕らはハードテールを選んだが、フルサスペンションもあるのでテクニック的に不安のある人はフルサスモデルを選ぶのも良いだろう。

 車種を決めたら次はレンタルプランをチョイス。僕らは3日間プランで109ユーロだったが、ちょっと交渉したら100ユーロになった。ヨーロッパでは色々といってみるもんだ。

店内に所狭しと置かれたEMTB  Photo: Motoshi KADOTA

 日を跨ぐプランにすると充電器を一緒に貸してくれるので、ホテルで充電すれば明日以降もしっかり楽しめる。次にペダルは「SHIMANO SPD」に付け替えてもらいマイシューズ&マイペダルで快適なサイクリングの準備万端!サドルもお願いすれば付け替えてくれるようだ。

レンタルするEMTB Photo: Motoshi KADOTA
Photo: Motoshi KADOTA
自分のSPDペダルに付け替えてくれる Photo: Motoshi KADOTA

 ここで注意すべきはバイクのチェック。整備不良であろうが、それが原因で壊れてもこちらの負担で直さなければならない。乗り出してすぐに色々とチェックしておくのは鉄則。EMTBレンタルショップは去年のオープン以来今年はさらに忙しくなっているよう。バイクの台数はもちろん、店員の数も増えていることにヨーロッパにおけるEMTB普及の勢いを感じさせられた。

どんな斜度もアウターでスイスイ

コントローラーでモードの切り替えが可能。バイクの押し歩きをアシストするモードもある Photo: Motoshi KADOTA

 EMTBには普通のMTB同様のシフターに加え、電動アシストを制御するコントローラー部分がある。コントローラーでモードを切り替えることができ、スポーツ、ノーマル、エコの3段階があるが、ここは迷わずスポーツをチョイス。時速25kmまではすごく軽快でパワフルにサポートしてくれる。

 そして試走開始。レースコースはすぐに強烈な上り坂から始まる!が、EMTBの今日はどんな激坂でもサクサク進む(笑)。インナーギアを使うような斜度でも普通に鼻歌まじりにアウターで上れてしまい、逆に感覚が狂ってしまう…。

EMTBの向かうところ敵なし Photo: Motoshi KADOTA

 並の体力ではない2人が面白い乗り物を手に入れたら、まあ行くとこまで行くよね!と、何も考えず舗装路の方はジロ・デ・イタリアで使われた山岳ステージで、未舗装路の方はマラソンシリーズのレースで使われる林道のコンプロンゴ峠へ向かう。が、途中で財布を忘れたことに気付き、一時ホテルへ戻る(苦笑)。

ジロ・デ・イタリアのクイーンステージ級の峠がひしめくエリアもらくらく Photo: Motoshi KADOTA

 この日は近所の峠を色々と回り、タイムアウトでホテルへ帰宿。近所の峠といっても、セラ、ボルドイ、ガルデーナとジロ・デ・イタリアのクイーンステージ級だ。

 ここで西山が疲れからか?少し体調が悪そうなので早めに就寝したが、翌朝起きると、体調が良くないので今日はホテルで休むということに。ということで、体調が良い僕は西山のバッテリーも借りて1人、ドロミテ大冒険に出ることになった。

急きょ、EMTBドロミテ1人旅に変更 Photo: Motoshi KADOTA

 2人で手分けするはずの荷物も1人で担ぐことになる。「evoc」のカメラバックには予備のバッテリー1個、バッテリチャージャー1個、ミラーレス一眼1個、レンズ2個、着替え、財布、工具、空気入れ、チューブ、携帯バッテリー、レインウェアなど大荷物になったが、これもEMTBなので問題ない。カメラバックはもともと重たいカメラ機材を入れて動き回る設定なので、大量の重い荷物でもバイクの操作が楽だ。これで準備万端。次回は「門田基志のEMTBで行くドロミテ大冒険」を紹介する。

<つづく>

門田 基志門田 基志(かどた・もとし)

1976年、愛媛県今治市生まれ。世界最大の自転車メーカー、ジャイアント所属のMTBプロライダー。選手として国内外のレースに参戦する一方、レース以外のサイクリングツアーも展開。石鎚山ヒルクライム、サイクリングしまなみなど数多くの自転車イベントを提案し、安全教室の講師やアドバイザーも務めるなど、自転車文化の発展に奔走している。

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