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RENの「自転車のススメ」<19>見慣れたコースが違う表情に! 「スレート」で走った多摩川グラベルライド

by 小林廉 / Ren KOBAYASHI
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 「RENさん、最近自転車乗ってますか? ライドに行きましょうよ」

 最近はモーターサイクルに乗る楽しさも覚え、自転車に乗る機会が少々減っていた私(REN=小林廉)のもとにある日、一本の電話が入りました。電話の主は、元マウンテンバイク選手のキャノンデールジャパン・山本和弘(カズ)さん。

 楽しい冒険の始まりです!

平坦なダートはグラベルロードバイクが最も輝きを放つ場所。トレーニングをすれば信じられないスピードでダートを走れます Photo: REN

 キャノンデールジャパンは大阪なので、普段は大阪にいるカズさん。じつは今、キャノンデールが『NLSエクスペリエンス』という名の試乗会を全国で開催していて、今回は関東に来ているとのこと。「色々な自転車に乗る事ができる試乗会」ではなく、「バイクを使った楽しみ方・世界観を体験する」という、これまでの試乗会とは少々違ったものなのだそうです。

 「サイクリング行きましょうよ! 80kmくらい走りますよ! もちろんバイクはスレート(グラベルロードバイク)です!」

ダートのバイクは暴れ馬

 今回は東京都と神奈川県境を流れる多摩川に沿ってのライド。関東の平野部を流れる川沿いを走るので、平坦基調です。二子橋そばの集合場所に集まったのは、アパレルショップ『TOKYO Wheels』の小川さん、神奈川県バイクショップ『ABOVE BIKE STORE』の須崎さん、『キャノンデール・ジャパン』の岡村さんとカズさんら計6人。

スタート地点に全員が集合。皆、自転車に乗り慣れた面々。玄人感が漂っていますね Photo: REN

 うーむ。かなりマニアックな面子ですよ…。脚もある人達ですし、かなり楽しく(苦しく)なりそうです。

 バイクは全員がグラベルロードバイクのキャノンデール・スレート。このグラベルロードバイクというジャンル。最近、ちょこちょこと耳にする機会が多いのではないでしょうか?

 とても簡単に書くと、「ロードバイクに未舗装路を走れる太さのタイヤを履かせたバイク」。レースやスピードを追い求めるのではなく、ロードバイクの高速走行性能とマウンテンバイク(MTB)のオフロード走破性の両立を目指しています。

 ロードバイクもMTBも乗り、レース志向ではない、私にピッタリなバイク!

全員がグラベルロードバイクのスレート。カメラはカシオのFR100をバックパックに取り付けてライドの様子を撮ることにしました Photo: REN
スレートには、キャノンデールが誇る片持ちのサスペンション「レフティ」が装備されています。ロックアウト付きでサスペンション機能を止める事も可能 Photo: REN

 こういうジャンルなら、例えば「自宅から、舗装の峠を登って、林道を使って更に山奥へ入っていく」という使い方ができます。体力のある限り道を選ばずに走れるというとても自由度の高い遊び方ができるのです。

 早速、ライドスタート! 「シャーッッ!!」っと気持ち良くサイクリングロードを…すぐに外れ、河川敷のダートに突入しました(笑)。

 「アババババ…」

 手を弾かれそうになる程の強烈な振動!

 舗装路での走行抵抗の低減を優先し、少々タイヤの空気圧を高くし過ぎたようです。落ち着きなく動くバイクはまさに暴れ馬。手に負えません。

最初はサイクリングロードで足慣らし。スレートはロードも快適に走れます Photo: REN
さぁ、グラベルに突入です。タイヤの空気圧が少々高めでバイクが暴れます Photo: REN

 パンパンに膨らんだタイヤは、よく弾むボールと一緒で、荒れた路面の上でポンポンと跳ねてしまいます。エアゲージを用いて空気圧を落とし、タイヤを潰れさせる事によってグリップを確保する事にします。グラベルロードバイクは、空気入れとエアゲージをセットで持っていくのがお勧めです。

 バイクが安定すれば、恐怖心も薄れ余計な緊張が無くなるので、結果的に疲れず速く走れるのです。ロードバイクでも体重に合わせ空気圧を調整すれば、随分と乗り心地が変化します。是非、お試しあれ!

空気圧を落としすぎると、リムを打ち付けパンクの原因に。スピードと体重を考え自分のベストな空気圧を探すのが楽しい Photo: REN
タイヤの空気圧を調整すれば快適に。エアゲージは必須アイテムではないでしょうか? Photo: REN

いつもと違う多摩川ライド

 さて、一行はダートをどんどんと突き進みます。

いつも見慣れた景色を違う角度から。新しい発見が待っています Photo: REN

 皆、選手レベルの方々、「ここはダートなのか?」という程のペースで走ります。後ろを見ると砂ボコリが…。尖った石を踏んでパンクでもしたら目も当てられない。路面状況を見て、少しでもバイクに優しい道を走ろうと頭もフル回転。もちろん身体も悲鳴をあげています。

 そんな状況に追い打ちをかけるように、次々と難所がやってきます! ツルツルとした粘土質の路面や激坂登坂。乗ったまま走るのを躊躇してしまうシチュエーション。

 「平坦なのにこの運動強度はなんだ!」

 ペースダウンすれば良いのですが…今日は必死にペダルを踏みます。あっという間に40kmのダートの往路は終了。お腹が減り、ヘロヘロな状態となり昼食場所へ駆け込みました。

道中はこんなシチュエーションも。堤防を真っすぐ上る激坂トレーニング。脚力とバランスが試されます Photo: REN
突然のパンク。ダートを走るとパンクする可能性はどうしても増えます。なのでグラベルライドは予備チューブを2本持って行く事をお勧めします Photo: REN
とても疲れている所でのバイク押し上げ。とてもきついけれど、楽しい瞬間です Photo: REN
途中、誰が作ったのかわからない橋が。さすがに乗車しては渡りません Photo: REN

広がる自由なサイクリング

 今日は『福生のビール小屋』でイタリアン。

 オシャレな雰囲気の中、サイクルジャージでご飯を食べると気分は海外サイクリスト。そして、語り合う内容はやはり、グラベルロードの楽しみ方や乗り方について。

 「これならキャンプ行きたいな…」

 「この林道がスレート向きだよ!」

 「手組みで700cのホイールをインストールしてみたいぞ。」

昼食はこちら。『福生のビール小屋』 Photo: REN
女性サイクリストはきっと喜ぶパスタ。男性は上品なサイズなのでちょっと物足りないかも。足りない分は補給食でまかないましょう Photo: REN

 私を含む一般のサイクリストは、プロ選手を真似する必要はありません。もっと自由に、自転車を使った遊びやトレーニングを、仲間と楽しめる可能性を感じられたのでした。

 話が弾み…さて、少々長居してしまったようです。早く帰らなければ!

 それでも、もちろん一行は「もうお腹いっぱい…」という程、帰路もダートを楽しんだのです。

身近な場所にも走る場所は意外とあるんだなと感じた、今回のライドでした。次回はキャンプツーリングに行ってみたい! Photo: REN

 いかがでしたでしょうか? 今回は身近な多摩川で楽しみましたが、これはグラベルロードの入り口のお話。もっと深い、自転車の楽しい世界がきっとありますよ。皆さんも、是非覗いてみてくださいね。

 各地で開催されている、NLSエクスペリエンスのスケジュールはリンクで確認できますよ。

小林 廉(こばやし・れん)/REN小林 廉(こばやし・れん)/REN

数々のCM・雑誌・ファッションショーで活躍するトップモデル。08年より本格的にスポーツサイクルに乗り始める。自転車媒体で見ない日はないというほどの“乗れるモデル”。アイアンマン北海道完走。特技はウィリー(映像を見る)。身長188cm、体重74kg。千葉県在住。オフィシャルブログ「REN’s World

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