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ツール・ド・フランス2017 第10ステージキッテルがスプリントを制し4勝目 2013、14年の自身の記録に並ぶ

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 7月11日、ツール・ド・フランス第10ステージがペリグーからベルジュラックまでの178kmで争われ、マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)がゴールスプリント争いを制して、今大会4勝目を挙げた。キッテルは、2013年、2014年のツールでも4度のステージ優勝を挙げており、今回の勝利でその記録に並ぶことになった。マイヨジョーヌは、トップとタイム差なしの34位でゴールしたクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がキープ。新城幸也(日本、バーレーン・メリダ)は、トップとタイム差なしの24位でゴールした。

勝利を確信して手を挙げるキッテル Photo : Yuzuru SUNADA

早々に逃げが決定。静かに進むレース

 大荒れとなったクイーンステージから休息日を挟んで行われた第10ステージは、細かいアップダウンがあるものの全体的に平坦基調。早い段階で逃げが決まり、ゴール前でメイン集団が吸収、集団ゴールスプリントが予想された。また、第2、6、7ステージとスプリント争いを制して優勝したマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)の動きにも注目が集まった。

たった2人で約170kmを逃げた Photo : Yuzuru SUNADA

 スタート直後に飛び出したのは、ヨアン・オフルド(フランス、ワンティ・グループゴベール)。その後ろから複数の選手が飛び出すが、逃げに乗ったのはエリー・ジェスベール(フランス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)のみ。逃げは、プロコンチネンタルチームの2人で形成された。また、フルームは、チームメイトに守られるようにメイン集団を走っていた。

この日もマイヨジョーヌをキープしたフルーム Photo : Yuzuru SUNADA

 先頭2人とメイン集団という形で進むレース。最大で約6分の差がついたが、4級山岳を通過した残り約40km地点では2分、約27km地点では1分とそのタイム差は徐々に縮まっていった。またこの頃、メイン集団は、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)がリード。その後ろに、ジュリアン・ヴェルモート(ベルギー、クイックステップフロアーズ)やチーム スカイが位置していた。

ラスト1kmの難所に向け、各チーム位置取り争いをスタート

 残り約12km地点、メイン集団の動きが活性化する。隊列を組んだロット・ソウダルやチーム スカイ、ディレクトエネルジーがメイン集団をリードする。7km地点では、メイン集団が逃げ2人吸収。ゴール直前に直角コーナーを2度通過しなければならないということもあり、各チーム早い段階で位置取りを始めていた。

各チームトレインを組む Photo : Yuzuru SUNADA

 約4km地点、先頭にいたのは、隊列を組んだディレクトエネルジー、カチューシャ・アルペシン、ロット・ソウダル。キッテルは、その3チームの少し後ろにいた。残り約1km、難所の直角コーナーを曲がった直後に、ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)やロベルト・キセルロウスキー(クロアチア、カチューシャ・アルペシン)、ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNL・ユンボ)らがスプリントをスタート。

 この時点でも、キッテルは7番手前後にいた。しかし、キッテルは力強く伸びのあるスプリントで、前方の選手をあっという間に抜き去り、約200m地点では先頭に。優勝を確信したキッテルは、両手を挙げてゴールした。今大会4勝目を挙げたキッテル。1度のツールで4勝を挙げるのは、3回目だ。残りのステージで5勝目を挙げられるか、自身の記録更新に期待がかかる。

この日も伸びのあるスプリントが光った Photo : Yuzuru SUNADA

第10ステージ結果
1 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 4時間1分0秒
2 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード) +0秒
3 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNL・ユンボ) +0秒
4 リュディガー・ゼーリッヒ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) +0秒
5 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) +0秒
6 ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス) +0秒
7 ダニエル・マクレー(イギリス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト) +0秒
8 ピーター・ヴァンスペイブロック(ベルギー、ワンティ・グループゴベール) +0秒
9 ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) +0秒
10 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) +0秒
24 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +0秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) 42時間27分28秒
2 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ プロチーム) +18秒
3 ロマン・バルデ(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +51秒
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック) +55秒
5 ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム) +1分37秒
6 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) +1分44秒
7 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) +2分2秒
8 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +2分13秒
9 ミケル・ランダ(スペイン、チーム スカイ) +3分6秒
10 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNL・ユンボ) +3分53秒
115 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +1時間12分54秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 275 pts
2 マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ) 173 pts
3 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) 150 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 ワレン・バルギル(フランス、チーム サンウェブ) 60 pts
2 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNL・ユンボ) 30 pts
3 アレクシー・ヴィエルモーズ(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) 27 pts

新人賞(マイヨブラン)
1 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) 42時間29分30秒
2 ルイス・マインティーズ(南アフリカ、UAE・チームエミレーツ) +2分58秒
3 ピエール・ラトゥール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +3分28秒

チーム総合
1 チーム スカイ 127時間28分25秒
2 アージェーデュゼール ラモンディアール +7分12秒
3 アスタナ プロチーム +26分17秒

敢闘賞
エリー・ジェスベール(フランス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)

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