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ツール・ド・フランス2017 第3ステージサガンが今大会初勝利 厳しい上りからの集団スプリントで圧倒

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 ツール・ド・フランスは7月3日、第3ステージがヴェルヴィエからロンウィまでの212.5kmで争われ、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が大集団スプリントを制して優勝した。マイヨジョーヌはゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ)がキープ。新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) は、トップとのタイム差1分37秒の80位でゴールした。

今大会初優勝を飾ったペテル・サガン Photo : Yuzuru SUNADA

アップダウンとゴール前の上りが鍵

 第3ステージは、ベルギーをスタートし、ルクセンブルクを通過、ゴールはフランスと3カ国にまたがる212.kmのコース。カテゴリー山岳は4級が3つ、3級が2つとアップダウンが激しい上に、上りゴールとなっているので、パンチャーや上れるスプリンターに勝機があるステージと言える。

 レースは序盤からアタック合戦がスタートした。5km地点で、ようやくニルス・ポリッツ (ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ ソウダル)、ロメン・アルディ(フランス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)が抜け出す。

 このまま落ち着くかと思われたが、この3人を追っていたロマン・シカール(フランス、ディレクトエネルジー)とその後ろにいたネイサン・ブラウン(アメリカ、キャノンデール・ドラパック)、フレデリック・バカールト(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)が協調。12km地点で逃げ集団に追いつき、逃げ集団は6人となった。メイン集団は、この逃げを容認。レースは一定のタイム差を保ったまま進んでいった。

有力チームはゴールスプリントへ

 残り約60km地点、メイン集団からリリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)、トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル)、ピエールリュック・ペリション(フランス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)が飛び出す。スピードを上げたこの3人は、約57km地点で追いつきに成功。先頭集団は9人になった。

 しかし、この9人は協調が取れず、逃げ集団は分断。追いついたカルメジャーヌ、デヘント、ペリションと、序盤から逃げていたアルディが先行する形になる。

最後まで逃げたカルメジャーヌ(左)が敢闘賞獲得 Photo : Yuzuru SUNADA

 しかし残り約21km地点では、アルディ、デヘント、ペリションが相次いで脱落。先頭はカルメジャーヌのみとなる。この時、メイン集団とのタイム差は1分を切っていた。そして、残り10km地点、とうとうメイン集団がカルメジャーヌを吸収。ここからゴールスプリント争いに向けた位置取り争いがより一層活発になった。

待ち受ける最後の上り

 各チーム位置取り争いをする中、第3ステージ最後の砦ともいえる残り約2km地点から始まるゴールへの上り、最初に入ってきたのは、ボーラ・ハンスグローエの選手複数人。その後ろには、BMCレーシングチームやチーム サンウェブ、キャノンデール・ドラパックがいた。位置的に有利なはずのボーラ・ハンスグローエだが、エース・サガンの姿は前方にはなかった。

大集団スプリントを制したサガン。強さを見せつけた Photo : Yuzuru SUNADA

 残り1km切ったところで、マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ)やダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)、さらには後方にいたサガンが4番手あたりまでに上がってくると同時に、リッチー・ポート(ベルギー、BMCレーシングチーム)がチームメイトのアシストを受けて、上りが続く中で集団先頭をリード。しかし500mを切って最後の平坦区間になったあたりで、サガンがボーラのチームメイトのアシストを受け、ポートを抜いて先頭へ出た。

 周囲の様子をうかがいながらスプリントをスタートしたサガンを、ヴァンアーヴェルマートやマシューズ、マーティンらが追いかけるも、捕えることはできず。サガンが今大会初優勝を飾った。サガンはスプリント中にペダルが外れるアクシデントに見舞われるも、勝利。総合3連覇をめざすクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)がステージ9位に入るなど、上りに強い総合勢が上位に多く入る中、世界チャンピオンの強さを発揮して勝利を飾った。

 個人総合時間賞のマイヨジョーヌはトーマス、ポイント賞のマイヨヴェールはマルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)が守った。山岳賞のマイヨアポワは逃げていたブラウンに、新人賞のマイヨブランはピエール・ラトゥール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール)にそれぞれ移っている。

表彰台で喜びを表すサガン<br />Photo : Yuzuru SUNADA

第3ステージ結果
1 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 5時間7分19秒
2 マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ) +0秒
3 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) +0秒
4 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム) +0秒
5 アルベルト・ベッティオール(イタリア、キャノンデール・ドラパック) +2秒
6 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) +2秒
7 ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム) +2秒
8 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) +2秒
9 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +2秒
10 ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) +2秒
80 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +1分37秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) 10時間31秒
2 クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ) +12秒
3 マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ) +12秒
4 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) +13秒
5 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) +16秒
6 ピエール・ラトゥール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +25秒
7 フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ) +30秒
8 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ) +32秒
9 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) +32秒
10 ニキアス・アルント(ドイツ、チーム サンウェブ) +34秒
104 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +3分21秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ) 66 pts
2 アルノー・デマール(フランス、エフデジ) 57 pts
3 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 50 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 ネイサン・ブラウン(アメリカ、キャノンデール・ドラパック) 3 pts
2 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 2 pts
3 テイラー・フィニー(アメリカ、キャノンデール・ドラパック) 2 pts

新人賞(マイヨブラン)
1 ピエール・ラトゥール(フランス、アージェーデュゼール ラモンディアール) 10時間56秒
2 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) +12秒
3 シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシングチーム) +13秒

チーム総合
1 チーム スカイ 30時間1分52秒
2 クイックステップフロアーズ +1分1秒
3 モビスター チーム +1分16秒

敢闘賞
リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)

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