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ツール・ド・フランス2017 共同会見ツール出場7度目の新城幸也 「戦う気持ちは忘れずに、闘志は満々!」

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 キャリア通算7度目のツール・ド・フランス出場を決めた新城幸也(バーレーン・メリダ)が、開幕を前日に控えた6月30日、日本メディア向けの共同記者会見に臨んだ。宿泊するドイツ・デュッセルドルフ市内のホテルを会場に、昼食前のわずかな時間をメディア対応に割いた新城。その表情にはベテランとしての余裕と、ビッグチームの主力としての風格が漂っていた。そこで語った内容をお届けしよう。

日本メディア向けの共同記者会見に臨んだ新城幸也。数々の質問に笑顔で応じた Photo: Yuzuru SUNADA

平坦から山岳までフル回転

――新しいチームでのツール出場となりますが、過去の2チーム(チーム ヨーロッパカー、ランプレ・メリダ)での出場と違いはありますか?

ツール本番に向けた新城幸也の意気込みを聞こうと、日本人ジャーナリストが集まった Photo: Syunsuke FUKUMITSU

新城:これまではチームとして「できればエースを総合トップ10に送り込もう」という意欲で臨んでいましたが、今年に関しては「何が何でもトップ10!」という感じではなくて、できるだけ多くのステージで勝とうという感覚です。新しいチームでもありますし、このほど新しいバイク(メリダ・リアクト)も発表されたこともあって、みんなとても気合いが入っています。

――チームの方向性から見て、今まで以上に新城選手個人のチャンスは増えそうですか?

新城:チームにはスプリンター(ソニー・コルブレッリ)がいるので、僕個人が平坦ステージで逃げることはないと思います。なので、逃げるとするならば山岳ステージになってきます。そういう意味では、平坦から山岳まで働き通しになるでしょうね(笑)。

――スプリントと山岳、それぞれにリーダーを置くことで、新城選手の仕事はやはり増えてきますか?

新城:そりゃあ増えますよね。といっても人間ですから、21日間常に仕事をすることはさすがに難しい。要所でアシストができればよいですし、もし逃げ切りが決まるステージで僕が前にいれば、それに越したことはありません。そういうステージ(逃げ切りが決まる)が来ないとは限りませんし、いつでも対応できるよう心構えはして臨みます。

――これまでは具体的に狙うステージを挙げていましたが、今年はいかがですか?

新城:どのステージになるでしょうねぇ…(笑)。今大会の各ステージのレイアウトは、平坦かギザギザ(アップダウン)かだけなので、日によってはアタック合戦が長く続くこともあると思います。特に大会中盤のステージは(プロトン全体が)逃げ切りを目指して動くことが多くなりそうなので、その中に僕も入っていけたらよいですね。アタック合戦が1時間続くなんてこともツールではありますし、長くやり合ってやっと形成された逃げグループというのはそのままフィニッシュへ行くことが多いです。そういう日にしっかり動ければと思います。もし「よーいドン!」(スタートアタック)で逃げが行ってしまう日ならば、「どうぞ行ってください」と見送ります。

これまでとは違う流れでツールを迎える

――今年のツールのコースやメンバーを考えたときに、コンディショニング面でこれまでと違う点はありますか?

終始リラックスした様子で記者会見を行った新城幸也。新チームでのツール本番に胸を躍らせる Photo: Syunsuke FUKUMITSU

新城:(けがから復帰して出場した)昨年は参考になりませんが、例年に比べると完全にここまでのレース数は少ないですね。40レース行ったか行っていないかくらい(実際は43レース)ではないですかね。それを考えると、ツール本番に関しては自分でも走ってみないと分からない感じです。去年はとにかくツールに合わせるために、上げて、上げて、上げて、上げて…そしてツールだったのですが、今年はアルデンヌクラシックにまずは合わせて、その後1週間休んで、合宿を経てドーフィネ、そしてツールなので、まったくこれまでとは違うシーズンを送っています。

 これが本番にどう影響するか、自分でも見当がついていなくて、それはそれで楽しみだったりもします。このチーム(バーレーン・メリダ)は基本的にワールドツアーのレースに特化していて、UCI HCクラスや1クラスのレースにあまり出ないので、(レース数が絞られている分)疲労はないですし、走ってみて体がどう反応するかですね。

――第1ステージはどんな心構えで走りますか?

新城:天気予報を見る限り雨のようなので、そうなればリスクは負わずに走ります。雨が降ると街中はどうしても路面にオイルが浮いていたり、何かしら滑りやすい要素がいくつもあるので、直線はしっかり踏んで、コーナーはゆっくりといった走り方になるでしょうね。何より、このツールのために1年間過ごしてきて、待ちに待ったスタート。本当に楽しみです。

春からほぼ同じメンバー ツールはその集大成

――昨年はけがから立ち直ってのツールでしたが、今年は順調にこの日を迎えている印象です。そういう意味での心の余裕はいかがですか?

記者会見後半にはバーレーン・メリダのフィリップ・モデュイ監督(右)も同席した Photo: Syunsuke FUKUMITSU

新城:ツール・ド・フランスは、チームの中から選ばれた9人しか走れないレースですから、チームを代表して走ることのプレッシャーもないわけではないですし、同時にチームからのプレッシャーもあります。責任を負いながら走るレースではありますが、それも楽しみたいですね。

 また、新しいチームですから、よい成績も欲しいと思っています。今回は結果を出せるメンバーがそろっていますから、彼らと戦うのも楽しみです。今回のメンバーは、春からずっと同じようなレーススケジュールをこなしてきた選手たちなので、気負いなくレースを迎えられそうです。ただ、戦う気持ちだけは忘れずに、もちろん闘志は満々ですよ!

――そういう意味では、今回のメンバーで走ってきた集大成がツールになるというイメージでしょうか?

新城:もちろんそうなります。チームとして、グランツールで結果を残すことがシーズンの目標でもあります。ジロ・デ・イタリアが成功(ヴィンチェンツォ・ニーバリが総合3位)でしたから、次はツールですよね。今回はツール初出場の選手も多いので、彼らと走るのも楽しみです。

――具体的にチームから課されている役割はどのような内容でしょうか?

新城:基本的にはコルブレッリのスプリントアシストになります。今回のメンバーは、5人が山岳、4人が平坦要員という構成です。(スプリントに関しては)ソニー、グレガ・ボーレ、ボルト・ボジッチ(ともにスロベニア)、そして僕がスプリントステージで働きます。

フィリップ・モデュイ監督(右)とのツーショットで記者会見を締めくくった新城幸也。7度目のツール・ド・フランスがいよいよ始まる Photo: Yuzuru SUNADA

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