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Jプロツアー第7戦トリビオが山本元喜との接戦を制して優勝 西日本ロードクラシックDay-1

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 日本最高峰のロードレースシリーズ、Jプロツアー第7戦「西日本ロードクラシックDay-1」が7月1日、広島県三原市の中央森林公園で開催され、ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)が食い下がる山本元喜(キナンサイクリングチーム)を振り切り優勝を飾った。ツアーリーダーの証、ルビーレッドジャージはトリビオが堅守している。

ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)が接戦を制しツアー3勝目を飾った Photo: Shusaku MATSUO

那須、マトリックスが先手を打つ

ルビーレッドジャージを着るホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)を先頭に、レーススタートを待つ選手たち Photo: Shusaku MATSUO

 西日本ロードクラシック1日目、Jは1周12.3kmのコースを6周する全73.8km。山間に縫うように巡らされたアップダウンが激しいレイアウトのコースで、下りではジェットコースターのようにコーナーが連続し、見通しの良い直登を一気に駆け上る通称“三段坂”が選手の脚を削る。強い日差しが照りつけ、30℃に迫った気温がショートレースをより過酷な展開へと導いた。

 スタートから積極的な動きを見せたのは那須ブラーゼン勢。吉岡直哉が先頭で一つ目のコーナーから下りに入ると、柴田雅之も動きを見せた。吸収はされたが、その後、田窪賢次(マトリックスパワータグ)のアタックに新城銀二(那須ブラーゼン)が反応。2周目終了までには再び集団へと飲まれたが、吉岡が再び逃げに乗るなどの活躍を見せた。

序盤に積極的な動きを見せた田窪賢次(マトリックスパワータグ) Photo: Shusaku MATSUO
1周目から集団前方で逃げを目論む那須ブラーゼン、マトリックスパワータグ勢 Photo: Shusaku MATSUO

 マトリックスパワータグも前半から仕掛けにかかる。田窪にくわえ、安原大貴がしっかりと逃げに加わり、後半の展開へと備えた。逃げには山本や才田直人(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム)ら総勢8人がリードする展開に。しかし、距離が短いレースということもあり、集団は大逃げを許さない。再び吸収され、レースは振り出しへと戻った。

小森亮平(愛三工業レーシングチーム)らが集団を牽引する Photo: Shusaku MATSUO
中盤は雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、安原大貴(マトリックスパワータグ)、吉岡直哉(那須ブラーゼン)が逃げをうった Photo: Shusaku MATSUO

 3周目に入る手前約1kmほどの下りで落車が発生すると、集団は分裂。一気に絞り込まれ、先頭集団は30人ほどとなった。ここで、安原、吉岡、雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)、また、地元チームで期待を背負う谷順成(ヴィクトワール広島)が逃げを形成。メイン集団から30秒ほどのリードを保った。

山本とトリビオのアタック合戦

逃げグループを追う集団 Photo: Shusaku MATSUO

 健闘した谷だが、残り3周を切る頃に脱落。逃げグループの後方からは入部正太朗(シマノレーシング)と向川尚樹(マトリックスパワータグ)が追走を開始。メイングループでは佐野淳哉が集団前方に位置し、逃げと追走に選手を送り込みつつ、チームで盤石の態勢を築く。

 残り2周を切ると安原がドロップ。先頭は雨澤と吉岡のみとなり、ここに才田、トリビオ、山本、小森亮平(愛三工業レーシングチーム)、内野直也(ウォークライド)が合流。さらに山本が抜け出す形で最終周回へと突入した。

最終周回に単独で飛び込む山本元喜(キナンサイクリングチーム) Photo: Shusaku MATSUO

 リードした山本だったが、集団へと吸収されると、トリビオが入れ替わるようにカウンターを仕掛けた。しかし、再びトリビオは吸収。三段坂に差し掛かると、またしてもアタックし、トリビオと才田のみが続いた。急勾配の上りに差し掛かると山本が再三のアタックを仕掛けるが、トリビオを振り切ることができない。ラスト1kmを切った緩い登りでトリビオがスパートをかけ、山本が必死に追うも、その差は縮まらずトリビオがJプロツアー今期3勝目を挙げた。

Jプロツアー表彰。左から2位の山本元喜(キナンサイクリングチーム)、優勝したホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)、3位の才田直人(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム) Photo: Shusaku MATSUO
リーダージャージを着て優勝したホセビセンテ・とリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)は、次戦もルビーレッドジャージを着用 Photo: Shusaku MATSUO

 優勝したトリビオは「山本がとても強かったがフォローすることができた。彼の走りはパワフルで、最終ラップでも脚に余裕があると思えたので注意深く見ていた。明日はアタックも連発するだろうしクレイジーなレースになると思うけど、チームの調子も良よく、いい結果がついてくるだろう」と笑顔を見せた。2位の山本は「きょうは脚を貯めて待って臨む予定でしたが、結構自分から動く場面も多かった。逃げの展開は自分でも得意ですが、結果を求めるなら終盤まで待つことが大事になりますね。全ては展開次第です」と語った。

健闘し3位入賞を果たした才田直人(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム) Photo: Shusaku MATSUO

 3位には才田が入り、チームメートの横塚浩平が4位となった。クラブチームのリオモ・ベルマーレ レーシングチームとしては格上チームに対して健闘。昨年の伊吹山以来となる3位に入った才田は「全日本選手権から調子をキープし、きょうは前でレースを展開することで結果的に入賞することができました」と答えた。

 次戦は翌日、「西日本ロードクラシックDay-2」が同じコースで開催され、シリーズ最高レーティング「AAAA」で147.6kmで争われる。「AAAA」は西日本ロードクラシック、東日本ロードクラシック、経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップの3戦のみレースカレンダーにラインナップされ、ランキングを争ううえで、チームや選手としては落とせないレース。さらに激しい戦いが繰り広げられるだろう。

Jプロツアー第7戦「西日本ロードクラシックDay-1」リザルト
1 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
2 山本元喜(キナンサイクリングチーム)
3 才田直人(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム)
4 横塚浩平(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム)
5 小森亮平(愛三工業レーシングチーム)
6 吉岡直哉(那須ブラーゼン)

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