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ツール・ド・スイス2017 第8ステージサガンが圧倒的なスプリントで今大会2勝目 総合はスピラクが王手

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 ツール・ド・スイスは6月17日、第8ステージがスイス北部の街・シャフハウゼンに設置された、1周12.5kmのコースを8周回する100kmで争われ、ゴールスプリント争いを制したペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が今大会2度目の優勝を飾った。

ペテル・サガンが圧倒的なスプリントで今大会2勝目 Photo: Yuzuru SUNADA

山岳賞争い、直接対決はハンセンに軍配

 第8ステージは1周12.5kmを8周回、100kmという短いコース。1周回の中には3級山岳が1つ、これを合計8回通過する。しかし、昨日の山岳とは比べ物にならない程、緩やかな勾配で距離も短い。レースはゴールスプリント争いが予想された。

 スタート直後に飛び出したのは、山岳ポイントトップのラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、アクアブルースポーツ)、2位のニック・ファンデルレイケ(オランダ、ロームポット・ネーデルランセ ローテライ)、そしてジェイコブス・フェンター(南アフリカ、ディメンションデータ)、イエール・ワライス(ベルギー、ロット・ソウダル)の4人。メイン集団は総合争いには絡んでいない4人を容認し、レース早々に逃げとメイン集団の構図に落ち着いた。

周回コースを進むメイン集団 Photo: Yuzuru SUNADA

 先頭集団では、山岳賞を狙うハンセンとファンデルレイケがデッドヒート。しかし、ハンセンが1つ目から6つ目の山岳ポイントを全て1位で通過。最終日の第9ステージはタイムトライアルで山岳ポイントが設定されておらず、この時点でハンセンの山岳賞が実質確定した。デンマークの選手の山岳賞獲得は、ツール・ド・スイスの歴史上初めてのことだ。

 レースが動いたのは、この6つ目の山岳ポイントを過ぎた、残り約21km地点。ここまで1分半から2分程度に保たれていたタイム差が1分を切り、徐々にタイム差が縮まる。ゴールまであと1周回となったところで、とうとう逃げ集団がメイン集団を吸収。ゴールスプリント争いに向けての動きが活性化する。人数をかけて位置取りを行うチーム、個人のアタックで揺さぶりをかけるチーム、それぞれの思惑がぶつかる。

サガンが強力な加速でライバルを圧倒

 最終周回はトーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル)、マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ)らのアタックがあるものの、サガン擁するボーラ・ハンスグローエが引く集団はアタックをひと通り吸収。しかしラスト1km手前で、ベルギーチャンピオンジャージを着るフィリップ・ジルベールが牽引するクイックステップフロアーズの隊列が、集団先頭に躍り出た。

7月のツール・ド・フランスに向けて上々の仕上がりを見せているペテル・サガン Photo: Yuzuru SUNADA

 ジルベールの牽引は強力で集団は一気に縦に伸びるが、クイックステップ列車がスピードを完全に上げ切る前に、残り300mからクイックステップの直後に付けたサーシャ・モードロ(イタリア、UAE・チーム エミレーツ)がスプリントを開始した。だが同時に後ろのサガンも腰を上げると、モードロを大きく上回る加速を見せ、一気に先頭へ躍り出てステージ優勝をもぎ取った。今回も第5ステージ同様、誰も追いつくことはできない圧倒的なスプリントだった。

 リーダージャージは、依然としてスピラクがキープしている。2015年のツール・ド・スイスでは、最終第9ステージのタイムトライアルで2位に入り逆転優勝を手にしたスピラク。2年ぶりの総合優勝に期待がかかる。

2年ぶり2度目の総合優勝に王手をかけたシモン・スピラク Photo: Yuzuru SUNADA

第8ステージ結果
1 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)2時間12分50秒
2 サーシャ・モードロ(イタリア、UAE・チーム エミレーツ)+0秒
3 マッテーオ・トレンティン(イタリア、クイックステップフロアーズ)
4 マグナスコルト・ニールセン(デンマーク、オリカ・スコット)
5 ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ)
6 マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ)
7 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、トレック・セガフレード)
8 オスカル・ガット(イタリア、アスタナ プロチーム)
9 ケヴィン・レザ(フランス、エフデジ)
10 サルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、チーム スカイ)

個人総合
1 シモン・スピラク(スロベニア、カチューシャ・アルペシン) 27時間59分50秒
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) +52秒
3 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ) +1分05秒
4 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェーデュゼール ラモンディアール) +2分28秒
5 ルイ・コスタ(ポルトガル、UAE・チーム エミレーツ) +2分35秒
6 マティアス・フランク(スイス、アージェーデュゼール ラモンディアール) +2分51秒
7 ミケル・ニエベ(スペイン、チーム スカイ) +2分54秒
8 ヨン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) +3分51秒
9 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム) +4分07秒
10 ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ プロチーム) +4分10秒

ポイント賞
1 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 37 pts
2 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) 19 pts
3 マイケル・マシューズ(オーストラリア、チーム サンウェブ) 18 pts

山岳賞
1 ラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、アクアブルースポーツ) 48 pts
2 ニック・ファンデルレイケ(オランダ、ロームポット・ネーデルランセ ローテライ) 42pts
3 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) 31 pts

チーム総合
1 アージェーデュゼール ラモンディアール 84時間18分34秒
2 モビスター チーム +4分16秒
3 カチューシャ・アルペシン +16分58秒

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