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工具はともだち<116>実は大きな負担がかかるアーレンキー ボルト径とレンチサイズの関係

by 重田和麻 / Kazuma SHIGETA
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 5月21日から8日間に渡って開催されたツアー・オブ・ジャパン!今年もKTCはツアーオブジャパンを応援し、2日目の京都ステージ、8日目の東京ステージにブースを出展いたしました。今年も熱い戦いが繰り広げられましたが、その中でも京都ステージは地元という事や、2年連続で開催した『Cyclist』とのコラボイベント(第1回レポート第2回レポート)で参加者の皆さんにコースの一部を走っていただいたという事もあって思い入れは格別です。

ツアー・オブ・ジャパン京都ステージのKTCブース ©KTC

 レースの開催地は、京都府南部に位置する京田辺市と精華町にまたがる、起伏の激しい丘陵地の周回コース。最大標高差188mで、狭くコーナーの多いコースを駆け下りる選手の姿は迫力満点です。そして、このステージではKTCから「区間賞」と「個人総合時間賞」に自転車整備に最適なデジタルトルクレンチ「デジラチェ」をお贈りしました。

ツアー・オブ・ジャパン京都ステージの賞品となった「デジラチェ」 ©KTC

 結果はマルコ・カノラ選手(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が両方の賞を獲得!2本のデジラチェを手にして、「両手で使うよ!」(筆者にはそう言っているように聞こえました。笑)とジェスチャーをして喜んでもらいました。皆さんも来年はぜひ京都ステージにお越し下さいね。

 さて、今回の「工具はともだち」はボルト径とレンチのサイズの関係を少しお話しします。皆さんはボルトというと、まず何を思い浮かべますか?自転車に乗られる方はおそらくキャップスクリュー(六角穴付きボルト)が真っ先に思いつく方が多いでしょう。でも、ボルトというと通常の六角ボルトの方が一般的かもしれません。

六角ボルト(左)と六角穴付きボルト ©KTC

 ボルトにはサイズが存在しますが、今度はボルトのサイズと聞かれると、どのように思われますか?例えば「4mmのボルト」と言われて思い浮かべる物は、人によってかなり違う場合があります。一般のサイクリストだと4mmのアーレンキーが使えるキャップスクリューとなるかもしれません。自転車に乗らない方なら4mmの二面幅の六角ボルトと考えるかもしれません。しかし、エンジニアの方や製造、メンテナンスに関わる方は4mm径のボルトと考えるのが一般的です。

 ちなみに4mmのアーレンキーが使えるキャップスクリューのボルト径は5mmで、4mmの二面幅の六角ボルトのボルト径は2mmです。そして径そのものが4mmのボルトがあるので、単純に「4mmのボルト」と言っても、人によって思い浮かべるボルトにはずいぶんと差が出てしまいます。

 そこでボルトの表記は「M○○」と記され、この「M」の後の数字がボルト径を表します。自転車に使用されているボルトの多くはM4からM8くらいで、アーレンキーのサイズでいうと(M4)3mmから(M8)6mmになります。一方、同じボルト径の六角ボルトの二面幅はというとM4なら7mm、M8なら13mmまたは12mmとなり、同じボルト径でもキャップスクリューと通常の六角ボルトではレンチのサイズに大きな違いが生まれます。

 単にサイズが違うだけならいいのですが、問題はボルトの締め付けや緩める際のトルクにあります。ボルトの強度や締め付けトルクは、ボルトの径にかなり左右されますので、同じ径のボルトでその他の条件が同じなら締め付けトルクはだいたい似たようなものになります。

KTCの自転車用アーレンキー ©KTC

 つまり同じM8のボルトでも、一方は13mmのソケットなどで回し、もう一方は6mmのアーレンキーで回すというように、ずいぶんレンチの大きさにも違いが出るわけです。当然の事ながら、大きなサイズのレンチで回した方が楽に回せますし、レンチにかかる負担も少なくなります。ボルト径に対しレンチのサイズがどうしても小さくなってしまうキャップスクリューは、レンチにかかる負荷も必然的に大きくなるわけです。ですから、アーレンキーのようなボルトの内側から回す工具は、特に良い物を選ぶ事をお勧めします。

Cyclistロゴ入りエプロン付き「デジラチェ工具セット」販売中

Cyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShopCyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShop

 CyclistとKTCとのコラボレーションによる自転車メンテナンス向け「オリジナルデジラチェ工具セット」が好評です!

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(産経デジタル)

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重田和麻(しげた・かずま)

KTC(京都機械工具)入社後、同社の最高級ツール「nepros」(ネプロス)の立ち上げに携わった後、販売から企画、商品開発とさまざまな立場で同商品と歩みを共にしてきた。スポーツ自転車は初心者だが、工具についてはプロフェッショナル。これまでの経験を生かして、色々な角度からサイクリストに役立つ工具の情報を提供する。

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