スマートフォン版はこちら

サイクリスト

バイクインプレッション2017「GUSTO RCR TE」アジアツアーで勝利したニュートラルな万能型レーサー

  • 一覧

 2006年にスタートした台湾Attaque社(アタッキ)のブランド「GUSTO」(グスト)は、カーボン製のパソコンや携帯電話などのボディーやパーツを生産していた技術力と生産力を生かして誕生したブランドだ。多くのバイクブランドにフレームをOEM供給していた経験とともに、オランダで設計とテストライドが繰り返されて生産されるグストのフレームは、高性能でありながら、競争力のある価格で仕上がっている。今回試乗したのは、UCIアジアツアーで活躍するコンチネンタルチーム、アタッキ チームグストもレースで使用する「RCR TE」だ。

「GUSTO RCR TE」(グスト RCR TE) Photo: Masami SATOU

GUSTO RCR TE(グスト RCR TE)
価格:178,000円(完成車、税抜)
サイズ:46、48、50、52、54
カラー:Glossy Blue×White、Matt Gray×Black、Matt Green×Black、Glossy Red×White
問い合わせ先:アクションスポーツ https://www.actionsports.co.jp

スペック

フレーム:東レT800カーボン
フォーク:カーボン
変速機:シマノ・105(F)&(R)
ギヤ:シマノ・105 50×34T、11-32T(11s)
ホイール:シマノ・WH-RS11
重量:8.25kg(50サイズ完成車実測値)

テーパーコラムのフルカーボンフォークをあわせたフレーム Photo: Masami SATOU
内側にきゅっと絞れ、厚みもあるチェーンステーがライダーのパワーを受け止める 
BB部は原点回帰のブランドも多い、従来型のスレッド式を採用する Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU[/caption]

米山 日本のレースにも参戦している「アタッキ チームグスト」が乗っているので、国内でも認知度は高まりつつあるブランド。レース会場とかに毎回クマのマスコットキャラクターが来るんだよね。

松尾 「ツール・ド・とちぎ」を制したのが記憶に新しいですね。ジャパンカップにも参戦していましたし、気になっているモデルでした。「RCR TE」は完成車販売で、アッセンブルがシマノ・105の、手の届きやすい価格に抑えられていますね。

米山 うん。105組みなので完成車はそこそこの重量になってしまっていた。が、乗ってみると逆に軽いバイクという印象のギャップがすごかった。

松尾 少し線が細い剛性感ですが、踏んでもロスを感じることが少なく、スプリントしてもよくスピードが伸びましたね。一昔前のバイクっぽい乗り味ではあるものの、扱いやすいバイクでした。クセが全然なく、際立つ個性はないんですが、本当にニュートラルなロードバイクです。

米山 まとまり感があって、まんべんなく高得点の実力派。ダンシングで振っても軽いし、シッティングでもダイレクト感があり、かといって硬すぎて辛いこともなく、乗り心地も良い。

松尾 剛性は硬すぎず、柔らかすぎないので、脚への反発も少ないですが、スーッと前に出る推進力があります。ハンドリングも切り込みすぎず、アンダーステアでもないので取り扱いがラクでした。快適性も極端に良いわけではないですが、不快な突き上げはいなしてくれます。

松尾修作 Cyclistの編集部員。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 うん。このフレーム、上級グレードのパーツで組めば、さらに戦闘力が上がるはずだね。

松尾 そうですね! でも、105で実現しているこの価格で、これほど走るのも驚きました。「アタッキ チームグスト」の選手がまったく同じフレームを使っていて、脚次第ではアジアツアーで優勝できるポテンシャルがあるのは、嬉しいですね。

米山 そうだね。グスト自体の歴史はさほど長くはないが、レースチームを擁して年々フレームの熟成度は上がってきたのではないだろうか。見た目も以前よりスッキリして好印象。歴史のあるヨーロッパブランドのような華やかさはまだないが、サイズもカラーも揃えられているし、レーサー向けに広くオススメできるバイクだと思う。

松尾 ホビーレースからアジアツアーまで、乗り手の力を存分に発揮させてくれる性能を有したバイクでした。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOU

現在募集中のイベント情報

関連記事

この記事のタグ

15~20万円 グスト バイクインプレッション ロードバイク

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

イベント情報:御神火ライド

ツールド・フランス2017

スペシャル

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載