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“山の神”森本誠選手が狙う新境地軽いだけじゃない!ヨネックス「カーボネックス」 ライダーの真価を引き出す高次元性能

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 バドミントン、テニスラケット等で世界的な知名度を誇る日本のトップスポーツブランド「YONEX」(ヨネックス)が送り出した純国産カーボンフレームセット「CARBONEX」(カーボネックス)シリーズ。市販開始から僅か2年で五輪の大舞台へ登場した高性能の秘訣と、今シーズン「カーボネックス」を駆って全国のヒルクライムを転戦する、“山の神”の異名を持つトップクライマー森本誠選手のインタビューも合わせて紹介する。

「軽さ」と「快適性」を高次元で追求

 「カーボネックス」の設計で重視されたポイントは「軽さ」と「快適性」。至ってシンプルなコンセプトを高次元で追求、実現するために、ヨネックスは独自のアプローチで様々な新技術を投入している。

 例えばカーボン。各バイクメーカーは様々なカーボン繊維を使用し独自性を追求しているが、ヨネックスは更に一歩踏み込み、カーボン繊維同士を繋ぐ「樹脂層」に注目。使用するカーボンプリプレグ(基材)自体を単一の素材でまとめるのではなく、部位毎に「必要とされる特性に合った物」でバランス良く配置したうえで、それらを結合させる樹脂にナノサイエンス新素材「X-フラーレン」分子を配合し強固な「架橋構造」を構成した。これにより樹脂層の結合力が大きく向上、素材としての強度を上げ、高い反発性能と剛性を確保しながらの軽量化に成功している。

カーボネックスのフレームの随所に投入された最先端技術

 快適性の追求に関してもヨネックスの手法は革新的だ。「マイクロコア」と呼ばれる、一般的な発泡剤に比べ250%も高密度なコア剤をシートステーに形成時に充填し振動を吸収する。またシートステーおよびダウンチューブのカーボン積層には、トヨタ自動車グループが開発した、しなやかでかつ高い弾性を持ち高強度なチタン合金「ゴムメタル」を繊維状にして内包し、路面からの衝撃を大きく緩和する役目と、踏力を余すところ無く推進力に変える2つの役目を持たせた。

ゴムメタル(右)は力のロスが少なく、ペダリングをスムーズに推進力へと変換してくれる © YONEX

ライダーのパフォーマンスを最大限発揮

 さらに、チェーンステーにはテニスラケットで使われるO.P.S.(オーバルプレスドシャフト理論)を採用。一般的な縦長の形状と違い、独特な細身の楕円とする事で、適度なしなりと横剛性を同時に実現。トップチューブはボックス形状、ダウンチューブは真円形状とするなど、パイプ形状による剛性バランスも併せて調整する事で、素材が生む特性を更に生かしている。

O.P.S.を採用したカーボネックスのチェーンステー断面(左)。フレームを適度にしならせ、路面追従性を向上している Photo: Naoi HIRASAWA
O.P.S.により一般的なカーボンフレームと異なる特性を実現した © YONEX

 結果、極端な視覚的特徴や追加部品を持たない「美しくシンプルなアウトライン」を持ちつつ、振動と衝撃の大幅に減衰に成功、快適な乗り心地を実現した。高い生産クオリティを保つため、全てのヨネックスロードバイクは、新潟県長岡市にある自社工場で、塗装に至るまで一貫して生産されている。

 圧倒的な軽さと快適性、そしてしなりを生かした加速力はまさにクライマーの求める性能をピンポイントで突いていると言えるが、「軽さ」というファクターが生む恩恵は上りだけにはとどまらない。重量と慣性から来る負荷が軽減される事で、アッセンブルされる各部品の性能を引き出し「走る・曲がる・止まる」という乗り物の3大要素に関わる性能を底上げする。ヒルクライムレースからロングライドまで、全ての状況でライダーのパフォーマンスを最大に発揮させる懐の深さこそが「カーボネックス」の特徴だと言えるだろう。

“山の神”が選んだ今シーズンの相棒

 Mt.富士、ふじあざみライン、そして乗鞍など、国内の名だたるヒルクライムレースを制してきた、自転車界の“山の神”こと森本誠選手が、カーボネックスを今季の相棒として選んだ。6月11日開催のMt.富士ヒルクライムに向けてトレーニング中の森本選手に、ヨネックスバイクの印象を聞いた。

森本誠(もりもと・まこと) 1980年生まれの37歳。フルタイムワーカーながら、数々のヒルクライムでプロ選手を打ち破り勝利を重ねてきた、現役最強クライマー。なかでもマウンテンサイクリングin乗鞍は7回優勝で現在3連覇中。昨年はMt.富士ヒルクライムとのダブル制覇を達成した Photo: Masanori ASANO

――数あるバイクの中からなぜカーボネックスを選ばれたのですか?

森本 今シーズンは、ヒルクライムでの勝利を目指しながら、ツール・ド・おきなわのような長距離ロードレースでも結果を残したいと思っています。昨シーズンまでは軽くて剛性の高いバイクを選んできたのですが、それを重視しすぎると今度はおきなわのような長距離レースだと終盤に脚が残らない感覚があったんです。カーボネックスはフレーム重量が軽いというのは知っていましたが、必要十分な剛性がありつつ適度なしなりが感じられ、振動吸収性に由来する快適性の高さも印象的だったので長距離レースにも向くのではないかと思い、今シーズンから乗らせていただくことになりました。

――フレーム重量の軽さもカーボネックスを選ぶ決め手になりましたか?

森本 そうですね。軽さはヒルクライムでも大きな武器になるので重視したポイントのひとつです。フロントフォークも軽量なベンドタイプを組み合わせていて、塗装重量が15g以下に抑えられるフェザーライトコートを選んでいます。フレームとフォークの合計重量で1kgを切っているのは心強いですね。ただ、今シーズンはロードレースでも成績を残したいと考えているので、軽さだけが決め手になったわけではありません。

――カーボネックスの乗り味はこれまでのバイクと比べていかがですか?

森本 「ヒルクライムを得意とする軽量レーシングロードバイク」という点では共通する部分もありますが、BBまわりが適度にしなるという意味では今までのフレームとは少しタイプが違いますね。それがマイナス方向ではなく、プラスに作用しています。しなりが自分のペダリングのリズムに絶妙に合うんです。おかげでペダリングの引き出しが広がり、そのおかげで長距離で脚を温存しながら走れるようになったと感じます。

――具体的にはどういう変化があったのでしょう?

森本 ちょっと専門的な話になりますが、カーボネックスに乗り換えてからペダリングの時にクランクが上死点(真上)に近いところから踏み始めることができるようになって、ペダルを一周させる間により長い時間ペダルにトルクを伝えられるようになったり、ペダリングがスムーズに行えるようになってケイデンスとスピードが上がりました。あと、ももの裏の筋肉を今まで以上に使えるようになって、長距離ライドで疲れにくくなったように感じています。

フレームはカーボネックスのフェザーライトコートを使用。パーツはクランクがシマノ・デュラエース、変速関連がスラム・レッド、ホイールがゴキソだった

カーボネックスで気づいた「自分の伸びしろ」

――他に今までのバイクと違うと感じるポイントは?

森本 振動吸収性が非常に高いですね。快適性が高いので、長距離ライド後の疲労も少ないと感じますね。路面の荒れているところを走る時に今までならペダルを止めていたのに、普通にペダリングしながら走れるようになったとか、下りでちょっとしたギャップがあるところではねにくくなり、路面に吸い付くように走れるようになったとも感じます。

――カーボネックスですでにレースも走られているのですか?

森本 今シーズンは実業団レースに出場していないので、6月のMt.富士ヒルクライムが自分の中では初戦という位置づけです。ヒルクライムレースでの最大の目標はマウンテンサイクリングin乗鞍。長距離のロードレースでは、全日本選手権、ニセコクラシックとツール・ド・おきなわに出場予定です。

――例年以上に長距離のロードレースに力を入れられるとのことですが、練習方法も変わったのですか?

森本 そうですね。ヒルクライムメインの時は実走トレーニングでは峠のリピート走を中心にメニューを組んでいたのですが、今シーズンは200km走って獲得標高5000m以上というような上りの多いコースでの長距離トレーニングを意識的に入れています。ワンウェイでいろいろな峠をつないで走りますが、ブルベのような走り方ではなく、上りでは集中して上げたり毎回テーマを持って走っています。長距離トレーニングの時はパワーメーターを使わないで単独で淡々と走るか、仲間と走るとしても2~3人の少人数で走ることが多いですね。

――大人数で走らない理由は?

森本 最近、「ペダリングって身体の使い方が重要だなぁ」とつくづく感じていて、ペダリングや身体の使い方を意識しながら乗り込みたいからです。人と競り合いながら走ることも重要ですが、どうしてもちぎり合いになってしまいますし、そうなるとペダリングを意識しながら乗るのは難しいんですよね。ロードバイクに乗り始めて13年ほどたちますが、カーボネックスに乗り始めて「自分にはまだまだ変われるし、伸びしろもある」ということに気付くことができました。本当にカーボネックスと出会えてよかったなと思います。

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【お詫び】

6月16日掲載の記事「スコットのMTB試 乗会が6月17、18日 に『富士見パノラマリゾート』『ふじてんリゾート』で開催」におきまして、掲載当初、場所を誤って記載しておりましたので、訂正いたしま した。ご迷惑をお掛けした読者の皆様、ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。

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