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イタリアメディアは静観ジロ・デ・イタリアに暗雲 バルディアーニ・CSFの出場選手2人にドーピング疑惑

by マルコ・ファヴァロ / Marco FAVARO
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 今年、100回の節目を迎えるジロ・デ・イタリアに汚名をかける出来事が起きた。ジロ・デ・イタリアに参加するプロコンチネンタルチーム、バルディアーニ・CSFの出場選手2人にドーピング疑惑がかけられた。5月4日付けで、UCI(国際自転車競技連合)が4月25〜26日に行われた検査の結果を発表し、「陰性ではなかった。ドーピング規定違反の疑いがある」と明らかにした。GHRPsという成長ホルモンの痕跡が検出された模様だ。

ドーピング陽性が明らかになったバルディアーニ・CSFのステファノ・ピラッツィ(左)とニコーラ・ルッフォーニの2選手 Photo: Yuzuru SUNADA

 バルディアーニ・CSF監督のアルベルト・レベルベリ氏は両選手の活動を停止し、ドーピングの再検査の結果次第、追放する構えである。ドーピング疑惑がかけられたのが、人気の高いステファノ・ピラッツィ(30歳)と最近才能が開花したニコーラ・ルッフォーニ(26歳)。

 ピラッツィはヒルクライムを得意とし、特にグランツールでの活躍が光る。一方、興奮して下品なジェスチャーを使うとして、物議をかもすことが時にある。スプリンター級のルッフォーニはクロアチアで行われたばかりのステージレース「ツアー・オブ・クロアチア」で2ステージ(第3・4ステージ)を優勝し、今年のジロでの活躍が期待されていた。

5月4日に行われたチームプレゼンテーションには、ピラッツィ(右端)、ルッフォーニ(左から3人目)両選手も出席していたが… Photo: Yuzuru SUNADA

 さらにイタリア国内でバルディアーニ・CSFは人気の高いチームで、昨年「コッパ・イタリア」と呼ばれるイタリア独自のランキングで優勝したため、ジロ・デ・イタリアの切符を手に入れた。特に今年は、イタリア登録のUCIワールドチームがないため、オールイタリア人選手から構成されているバルディアーニ・CFSが国中から注目が集め、ショックと怒りをあらわにするファンは少なくない。

 残念なことに、過去にもこのチームはドーピングスキャンダルに見舞われていた。2002年に二コラ・ケズィーニが恐喝やドーピング違反行為で追放され、2008年にエマヌエーレ・セッラはジロ・デ・イタリアで3回もステージ優勝を飾ったが、その後EPOが検出されたため追放された。

イタリア国内メディアの反応

 今回のドーピングスキャンダルに対し、イタリアのほとんどのメディアが淡々と情報を公開し、大々的に扱う新聞やテレビ局はあまりないとみられる。ジロの主催者であるRCSスポールの新聞「ガゼッタ・デッロ・スポルト」紙にもあまり大きく扱われていない。

ラ・レプッブリカ紙のウェブサイト
ガゼッタ・デッロ・スポルト紙のウェブサイト

 一方、ネットでファンによる抗議や失望の声が聞こえてくる。自転車競技がイメージアップに成功しているのに、このような事件が起こると、新たなファンが増えないと懸念する声があがっている。さらに、ジロに招待されなかったアンドローニ ジョカットリやNIPPO・ヴィーニファンティーニを参加させるべきだったと訴えるファンが少なくない。ファンはやはりこの問題に敏感だ。

 第1ステージの時点でレース主催者はチーム自体の出場を排除せず、バルディアーニ・CSFは陽性反応が出た2人を除いた7選手で、第1ステージのレースをスタートした。

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ジロ・デ・イタリア2017 ジロ2017・レース情報 ドーピング

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