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女性限定クラスを大宅陽子さんがレポート走りごたえ・食べごたえ満点 「桜のあづみのセンチュリー」で安曇野の春を満喫

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 アルプスあづみのセンチュリーライド(以下AACR)は、残雪の残る雄大な北アルプスを眺めながら、雪どけの始まる安曇野の春を存分に感じることができる春の大人気ライドイベントです。例年5月の開催でしたが、今年から4月と5月の年2回開催となりました。初開催の「桜のアルプスあづみのセンチュリーライド」は、どんな景色と出会えるのでしょうか。こちらも今回初の試みとなった女性限定クラスに参加した大宅陽子さんのレポートでお届けします。

スタート・ゴール地点は満開の桜並木! Photo: Naoki OHOSHI

余裕たっぷりの女性限定クラスに参加

 春の陽気に誘われてサイクリングがしたくなる季節になりました。関東はすっかり葉桜になってしまいましたが、北アルプスの風を受ける長野県松本市では、例年桜の開花は4月中旬からとのこと。大会当日の4月23日、スタート地点では満開の桜が出迎えてくれました。受付やスタート地点となるメイン会場「梓水苑」は、松本駅から自走も可能です。車載よし輪行よしのアクセスのよさも魅力的です。

ブースには大会限定ジャージも。桜のあづみのに合わせた桜デザイン! Photo: Naoki OHOSHI
真っ先にスタートできる女性限定クラス Photo: Naoki OHOSHI

 私は、今回から新設された女性限定クラスでスタートしました。他のクラスより20分早くスタートすることができます。クラスごとに時差スタートとなりますが、関門の制限時間は共通なので、早く出発できると余裕が持ててうれしいです。

スタートしてすぐ桜並木がお出迎え Photo: Naoki OHOSHI

 朝日が昇る午前6時。ひんやりと澄み切った風を鼻先に感じながら進みます。4月の長野の朝は結構冷えるので防寒具はお忘れなく。AACR当日のスタート地点(松本)は最高気温16℃、最低気温1℃でした。私は薄手の長袖ウェアにウィンドブレーカーを重ねました。グローブは薄手のフルフィンガーでちょうどよいと思います。日中は気温が上がり、サイクリングにちょうどよい気候でした。

桜が時をさかのぼるルート

 道沿いや土手の上、神社の境内や民家の庭先に様々な姿で咲く満開の桜が、景色に彩りを添えてくれます。見事な桜や北アルプスを望む美しい景色が広がる度に「止まりまーす」の声とともに出される手信号。参加者の方々は、ゆっくりと桜を見上げたり、愛車と景色を写真に収めたり。思い思いに過ごしてはまた自転車を走らせます。あちらこちらにある果樹園では林檎の新芽が鮮やかに輝いていました。5月の大会の頃には林檎の花が見頃を迎えるそうです。

神社前の満開の桜に脚を止める Photo: Yoko OYA
あちこちに桜が咲き華やか Photo: Yoko OYA

 第1エイドでのんびりしていると、後続グループが到着し始めました。女性は女性限定クラスで走り始め、男性は後ろのクラスから追いつき合流するという仲間やご夫婦もいらっしゃいました。女子クラスの先行スタートは、自分のペースでゆったり桜とライドを楽しみ、気兼ねなく足を止め、景色を愛でたり写真を撮るためのご褒美タイムでもあったのですね。

第1エイドは安曇野産米粉パンと信州須藤農園のジャム Photo: Yoko OYA
好きなジャムをたっぷり挟んで、いただきます! Photo: Yoko OYA
温かいそばと冷たいそばが選べます Photo: Naoki OHOSHI

 コースは松本から白馬へ北上していくので、進むほどに桜の開花時期が遅くなります。松本では満開だった桜は途中五分咲きになり、白馬の桜ははまだ蕾のままでした。クランクを回すほどに季節が巻き戻り、桜が時を遡っていくかのような景色を楽しむことができました。桜を楽しめる景色がルート上に沢山あり、どこかで必ず満開の桜に巡り合えるのも嬉しいですね。

走りやすいコースと、地元の幸がうれしいエイド

前半にはちょっとした上り坂も Photo: Naoki OHOSHI

 今回の距離は150km、制限時間は10時間なので、1時間に15km走ればよい計算。エイドで休憩をとりながらゆったりと走ることができます。コースは白馬へ向かう往路が緩やかな上り基調のため、帰りは緩やかな下り坂が疲れた背中を押してくれます。そして、信号と右折が少なめになっています。脚を止める回数が少ないと、ストップアンドゴーの疲労が少なくなります。これは、センチュリーライドに初めて参加する方にも嬉しいですね。

 コースの獲得標高は5月開催の「緑のあづみの」と比較し若干低く1135mです。アップダウンはありますが、きつい勾配や長い峠道はありません。「ちーむいんなーろー」の皆さんも今回の上りでインナーローは使わなかったそうです。

「ちーむいんなーろー」の皆さんもインナーローを使わない優しいコースでした! Photo: Yoko OYA
ネギ味噌おにぎりと名物スタッフの茂木修さん(左)と鈴木幸佳さん(右) Photo: Yoko OYA

 エイドステーションでは、長野の地産食材を使った軽食が楽しめました。一番人気はねぎ味噌おにぎり。シンプルながらお米と甘みのあるねぎ味噌の組み合わせがくせになるおいしさです。他にも地元産のジャムをたっぷり乗せた米粉パンや信州そば、信州名物のおやきや、むかごの入った山菜汁。草餅、リンゴジュースやしそゼリーと地元の名産品がエイド毎に並びます。むかごは実行委員の方が家で下ごしらえをした一品とのこと。安曇野の魅力を食からも楽しむことができる、体も心もうれしいエイドでした。

湯気の中から出されたアツアツのおやき Photo: Yoko OYA
地元産の黒豆ようかん Photo: Naoki OHOSHI
リンゴジュースとしそゼリーで喉を潤します Photo: Yoko OYA

絶景と桜のカップリングが最高!

 青木湖のほとりで、普段は白馬村でガイドをされている澤田幸恵さんと出会いました。長野の魅力を知ってもらいたいとAACRのガイドライダーを引き受けたそうです。ほかにもガイドライダーの方が沢山いらっしゃいました。地元の方に支えられたライドは心強く、絶景スポットで参加者に声をかけ写真を撮ってくださる心遣いも嬉しかったです。

地元ガイドライダーの澤田幸恵さん(中央) Photo: Yoko OYA
サポートライダーの方が教えてくださった絶景ポイントにて Photo: Yoko OYA
普段は自転車では入れないアルプスあづみの公園にて Photo: Yoko OYA
川のせせらぎに心が洗われます Photo: Yoko OYA

 150kmの間、景色の変化が多く、五感で長野の春を楽しむことができました。桜と残雪の組み合わせはこの時期だけです。雪の白さと山の青さと、桜の薄紅色。当日は抜けるような青空で、つい写真を撮りたくなる風景が続きました。

北アルプスの絶景! Photo: Naoki OHOSHI
壮大な景色に皆が脚を止めていました Photo: Naoki OHOSHI
松本に戻るとまた桜が咲いています Photo: Yoko OYA

 150kmを走り切った達成感、北アルプスの壮大な景色、信州の食の恵み。AACRでないと味わえないあづみのの魅力をめいいっぱい堪能したライドでした。皆さんも来年は「桜のあづみのセンチュリーライド」に参加して安曇野の春を愉しんでみませんか?

大宅陽子大宅陽子(おおや・ようこ)

自転車情報番組NHK BS1『チャリダー☆』(毎週土曜18:00~18:25)に坂バカ女子部メンバーとして出演。坂を上ることをこよなく愛する。2013年まえばし赤城山ヒルクライム大会年代別1位。また、ヨガインストラクターとして、サイクリストへのヨガレッスン「サイクリストヨガ」を提供している。Facebookページ

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