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栗村修の“輪”生相談<100>45歳男性「体重135kgですが、ロードバイクに乗りたいです」

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 1年ほど前からサイクルロードレースに興味を持ち、スポーツ専門チャンネルのサイクルロードレース中継を見始めました。

 自分でも乗ってみたくなり、専門店に行って店員さんにお伺いしたところ「デブすぎるから危険」とのことで販売して頂けませんでした。確かに元力士ですかと言われる体型ですので納得はしますし、良心的な店員さんだと理解しております。ただ、何kgまで体重を落とせば購入できるのかがわかりません。45歳(栗村さんと同じ1971年生まれ)ですので健康のためにもダイエットしようと思いますが、何kgという指標があれば目指せると思うのです。店員さんは「MTB(?)とかならあるいは…」みたいなことを仰っていましたが、私が乗りたいのはロードバイクで、MTB(?)を購入するなら安い軽快車を乗り潰す覚悟でダイエットしようと思っています。

 体重ですが、現在135kg(身長は183cm)です。コレでも150kgから減量してコレなんですが…。自分でもこの体でロードバイクに乗りたいというのも呆れるとは思うのですが。それでも淡い希望というか、夢というか…。

 100kgまでは落とそうと思っているのですが、ロードバイクの実物を見た感じと店員さんの言い様だともっと落とすべきだと思ったので。店員さんは答えて頂けなかったので輪生相談を拝読してお答え頂ければそこまで頑張ろうかな、と。

 よろしければご回答をお願いします。

(45歳男性)

 いろいろなご質問をいただいてきたこの「輪生相談」も、ついに連載100回目を迎えました。ありがとうございます。今後もがんばっていきます。

 たくさんのご質問の中には、僕もまだまだだなあと思わされるものもよくあるのですが、今回もそうです。体重について、三桁に達している方からのご質問は、正直いって初めてです。

 ロードバイクは軽さが大切です。過剰に頑丈にして重くなってはまずいですから、乗り手の体重にとって問題がない程度の強度にして、軽くする。その場合に想定する体重は、自ずと中央値に近いところになるでしょう。質問者さんの135kgという体重は、日本人の中央値よりは相当上にあると思われます。

 とはいえ、それは日本人の場合です。欧米人ならば、体重100kg前後のサイクリストはそれなりにいるでしょう。プロ選手でも、2004年のパリ~ルーベを制したマニュス・バクステッドは、一時期体重が100kg近かったと言われていますし、彼はその体重で荒れた石畳も走ったわけですから、100kgの体重に耐えられるロードバイクは普通にあると思われます。

身長193cmの巨体で活躍したマニュス・バクステッド(スウェーデン)。体格が違いすぎて、まるで写真から飛び出しているよう =パリ~ルーベ2004 Photo: Yuzuru SUNADA

 また、メーカーによっては、明確に重量制限を設定しているところもあるので、この辺りはプロショップや直接メーカーに問い合わせてみるとアドバイスをもらえると思います(上限を120kg~130kg辺りに設定しているメーカーが多いようです)。

 というわけで、質問者さんがおっしゃるように、体重を100kg辺りまで落とせればある程度余裕を持ってロードバイクに乗ることが可能になるでしょう。
 
 さて、問題は100kgまでの残り35kgです。自転車屋さんにお願いして135kgでも問題ない自転車を用意してもらうか、あるいは他の手段でダイエットするかですが、せっかくなので自転車を楽しみながら体重を落としてはいかがでしょうか。

 たとえば、頑丈なマウンテンバイクであればロードバイクよりも上限値が高いと思いますし、取り扱いも楽なのでより安全に乗れると思います。また、クロスバイクにも色々なものがあります。頑丈だけれど、ロードバイクに近いモデルもありますよ。ただ、体重を考えると、ブレーキはいいものがついているモデルがいいでしょうね。最近流行りのディスクブレーキ付きのクロスバイクなどいかがでしょう。シクロスロスモデルなどはもしかするとベストな選択肢かもしれません。

 めでたく100kgまで体重を落とせたら、いよいよロードバイク選びです。間違っても超軽量のヒルクライム用カーボンバイクなどは買わないでください。クロモリも格好いいですし、カーボンモデルを選ぶにしても、堅牢な作りの物を選んでください。あと、ホイールも昔ながらの手組みホイールのほうが安全かもしれません。

 ロードバイクという乗り物にはサイズが大きいほど格好良くなるという特性があります。身長が高い質問者さんなら、かなりスタイリッシュに乗りこなせると思いますよ。

(編集 佐藤喬)

回答者 栗村修(くりむら おさむ)

 一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役、ツアー・オブ・ジャパン 大会ディレクター、スポーツ専門TV局 J SPORTS サイクルロードレース解説者。選手時代はポーランドのチームと契約するなど国内外で活躍。引退後はTV解説者として、ユニークな語り口でサイクルロードレースの魅力を多くの人に伝え続けている。著書に『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』『栗村修の100倍楽しむ! サイクルロードレース観戦術』(いずれも洋泉社)など。

※栗村さんにあなたの自転車に関する悩みを相談してみませんか?
 ml.sd-cyclist-info@sankei.co.jpまで、タイトルを「輪生相談質問」としてお寄せください。

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