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自身通算5度目の勝利バルベルデがラ・フレーシュ・ワロンヌ4連覇 激坂「ユイの壁」で圧倒

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 アルデンヌクラシックの第2戦、ベルギー南部が舞台の「ラ・フレーシュ・ワロンヌ」が4月20日に開催され、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)が最大勾配26%に達する激坂、ミュール・ド・ユイ(ユイの壁)の頂上ゴールを制し、4年連続5度目の優勝を飾った。日本の新城幸也は102位、別府史之は153位でゴールした。

ラ・フレーシュ・ワロンヌ名物の激坂「ユイの壁」を制したアレハンドロ・バルベルデ Photo: Yuzuru SUNADA

 細かなアップダウンが繰り返され、後半に入ると急坂区間が連続する204.5kmのコース。登坂距離1.3km、平均勾配9.6%のミュール・ド・ユイ(ユイの壁)は周回コースに組み込まれ3回登場し、最後の頂上がフィニッシュとなる。またユイの9km手前に設けられたコート・デ・シュラヴも、急勾配の上りがメイン集団をふるいにかける。

2度目のミュール・ド・ユイを単独で先頭通過するアレッサンドロ・デマルキ Photo: Yuzuru SUNADA

 6人の逃げが決まり、モビスターがメイン集団をコントロールする展開。終盤に入り逃げとの差を詰めるなか、アタックが散発するようになり集団は活性化していった。ゴールまで残り約35kmのコート・デ・シュラヴで逃げが吸収されると、それまでに何度が動きを見せていたアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシングチーム)がアタック。単独先頭に立ち、そのまま2度目のミュール・ド・ユイを通過した。

 最終周回に入るとボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップ・フロアーズ)が単独で追走を始め、デマルキに合流。さらに残り12kmでデマルキを引き離すと、得意の独走へ持ち込んだ。30秒のタイム差をもってコート・デ・シュラヴを通過。メイン集団ではラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)がペースを上げたが抜け出せず、集団は一つのまま最後の勝負所を目指した。

終盤に独走するボブ・ユンゲルス Photo: Yuzuru SUNADA
チームメイトと固まって集団内を走る新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADA

 20秒ほどの差で逃げるユンゲルスに対し、メイン集団前方では各チームがポジション争いをしながら追い上げる。残り1kmを過ぎて目立ったのは、アシストが好位置でエースを引き連れる形のチーム スカイとモビスター。スカイはミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド)とセルジオルイス・エナオ(コロンビア)、モビスターはバルベルデが最後の勝負に備えた。

 逃げていたユンゲルスを捉えるとエースたちの勝負が始まった。急勾配区間をグイグイと上るなか、残り250mでダヴィ・ゴデュ(フランス、エフデジ)がアタック。これにバルベルデが余裕をもって対応すると、ゴデュのアタックが収まると同時にカウンターを仕掛けた。一瞬の加速で後続に差をつけると、これがもう埋まらない。

アタックしたダヴィ・ゴデュの背後にアレハンドロ・バルベルデがぴったりとつける Photo: Yuzuru SUNADA

 エナオやエドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)が食らいつこうとしても離され、ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)も後方から追い上げを見せたが届かなかった。バルベルデは残り50mで勝利を確信し両手を広げると、スペイン語では矢を意味するフレーシュ(fleche)を意識してか、弓を射るようなパフォーマンスを見せフィニッシュラインを通過した。2位にマーティンが入り、トゥーンスが3位で表彰台を確保した。

 近年ユイの壁で圧倒的な強さを見せるバルベルデは、今年も他の選手を圧倒する走りを見せた。4連覇は大会史上初となる偉業。まもなく37歳になるベテランだが、さらなる連覇記録更新も期待させる快勝だった。

ラ・フレーシュ・ワロンヌ5度目の優勝を飾ったアレハンドロ・バルベルデ Photo: Yuzuru SUNADA
残り2周までエースをサポートした別府史之 Photo: Yuzuru SUNADA

■ラ・フレーシュ・ワロンヌ結果
1 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +5時間15分37秒
2 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) +1秒
3 エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)
4 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チーム スカイ)
5 ミヒャエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・スコット)
6 ワレン・バルギル(フランス、チーム サンウェブ)
7 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)
8 ルディ・モラール(フランス、エフデジ)
9 ダヴィ・ゴデュ(フランス、エフデジ)
10 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAE チームエミレーツ)
102 新城幸也(バーレーン・メリダ) +2分46秒
153 別府史之(トレック・セガフレード) +12分40秒

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