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ツール・ド・ロンボク2017キナンが4日間のステージレースでチーム総合優勝 個人総合はUKYOのアール

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 UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチームのキナンサイクリングチームは、4月13~16日に開催されたインドネシアのステージレース「ツール・ド・ロンボク」(UCIアジアツアー2.2)に出場し、チーム総合優勝を飾った。また日本からはチームUKYOも出場し、ネイサン・アール(オーストラリア)が個人総合優勝。キナンのレポートで4日間のレースの模様をお伝えします。

キナンサイクリングチーム、チームUKYOがそろったツール・ド・ロンボク表彰式 photo: Satoru Kato

アールの強力な独走が成功

 初日は126㎞で、標高200m前後の3つの4級山岳が設定された。リアルスタートが切られアタック合戦が繰り返されるなか、キナンは集団前方で動きをチェック。序盤のスプリントポイントを経て、リカルド・ガルシア(スペイン)を含む7人の逃げ集団が形成され、メイン集団との差は1分ほどまで開いた。

 さらに63㎞地点に設定された2つ目の山岳賞に向けた動きで、ジャイ・クロフォード(オーストラリア)とトマ・ルバ(フランス)を含む5人の追走集団が形成された。

レース序盤、集団内で走るリカルド・ガルシア photo: Satoru Kato
ロンボク島南東部の入江をバックに行くリカルド・ガルシアを含む7人の逃げ集団 photo: Satoru Kato

 そしてレースが終盤に入る残り30㎞付近、逃げ集団からアールがアタックし、単独で先行。追走が合流して新たに形成された集団でリカルド・ガルシアとクロフォードが追走を試みるが、タイム差は1分以上に開いた。アールはそのまま逃げ切って優勝。後続集団の先頭をリカルド・ガルシアが獲って2位に入った。

レース終盤、ネイサン・アールの逃げを追走するリカルド・ガルシアとジャイクロフォードの追走集団。往年の名選手・ダヴィデ・レベリンの姿が photo: Satoru Kato

UKYOがキナンを制圧

 第2ステージは標高507mの3級山岳にゴールする113.3㎞。コースのほとんどは平坦基調だが、ゴールに続く残り10㎞は、上に行くほど傾斜がきつくなり、ゴール前100mは壁のような激坂が待ち受ける。

マルコス・ガルシアを先頭に、リーダージャージのネイサン・アールをマークするように続くキナンサイクリングチーム photo: Satoru Kato 

 パレード走行を終えてすぐの3級山岳の上りでアタック合戦が始まると、集団は縦長に引き伸ばされた。キナンは集団前方で動きをチェックし、リーダージャージのアールを含め、UKYOのメンバーや総合上位争いに関わる選手の動きを警戒した。

 その動きの中で、総合優勝争いでは10分以上遅れている2人が抜け出し、集団は先行を容認。平坦区間に入ってからはUKYOがコントロールを開始し、のちに中島康晴が追走のローテーションに加わり、先行する2人との差を詰めていった。

レース終盤、逃げの追走に中島康晴が加わる photo: Satoru Kato

 残り10㎞でメイン集団が先行する2人を吸収し、キナンとUKYOの総合上位勢同士の争いが始まった。UKYOのアールとベンジャミ・プラデスに対し、クロフォード、ルバ、リカルド・ガルシア、マルコス・ガルシアが対抗するが、最後はアールが他の選手を振り切ってステージ優勝。最後まで喰らいついたクロフォードの4位がキナンのチーム最上位となり、総合2位につけていたリカルド・ガルシアは1分遅れてのゴールで順位を落とした。

クイーンステージは伏兵が勝利

 134㎞の第3ステージは、標高1557mの超級山岳が登場。総合優勝争いで重要なステージであり、大会のクイーンステージとなる。

 リアルスタート直後からアタック合戦が繰り広げられ、キナンも波状攻撃をしかける。しかし、UKYOがことごとくチェックに入り、時にはリーダージャージのアール自ら反応する。スタートから1時間が経過しようかという頃、ようやく7人の逃げが容認された。

リカルド・ガルシアの飛び出しに、リーダージャージのネイサン・アール自らチェックに入る photo: Satoru Kato

 残り30㎞を切り、コースが平坦から上り基調に移り始めると、逃げ集団が分裂。メイン集団の追走も開始され、次々に逃げ集団にいた選手を吸収していく。その中からアール、プラデスのUKYO勢とダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェイト・カチューショES)、クロフォード、ルバ、ガルシアらが先行。ここに混じっていた伏兵、ビクトル・ペレスムニョス(チーム サクラ サイクリング)が単独で抜け出し、ステージ優勝した。2位にプラデス、3位にアールが続き、キナンはルバの5位が最高位に終わった。

地元の子供達が応援を受けてレースは進行 photo: Satoru Kato
イスラム教を信仰するインドネシア。コース沿いには至る所にモスクがある photo: Satoru Kato

調子を上げTOJと熊野へ

 最終第4ステージはロンボク島の中心街・マタラムで、1周11.2㎞のフラットな周回コースを10周するサーキットレース。市街地で日曜日のレースとあって、コース沿いには多くの観客が集まった。

 パレードなしでスタートしたレースは、早速アタック合戦が始まる。数名が抜け出して吸収される事を繰り返して2周目に入ったところで、マルコス・ガルシアがアタック。後続に大きく差をつけて独走した。その後メイン集団から3人が合流。3周目には4人の逃げ集団が形成された。メイン集団はUKYOがコントロールし、後半に向けて4人との差をジリジリと詰めていった。

2周目、マルコス・ガルシアが単独で飛び出す photo: Satoru Kato
スプリント勝負を制したのはモハド・シャルリ・マタン photo: Satoru Kato

 最終周回に入ったところで逃げは全て吸収され、最後のスプリント勝負へ。残り200mから、UKYOはアールのリードアウトを受けてジョン・アベラストゥリ(スペイン)がスプリントを開始。しかし、アベラストゥリの背後につけたモハド・シャルリ・マタン(トレンガヌサイクリングチーム)が残り100mから前に出て先着し、最終ステージを制した。

 キナンは全員が集団内でゴール。4日間のレースを終え、チーム総合優勝を確定させた。チームは5月の重要なレース「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)、「ツール・ド・熊野」に向けてさらにコンディションを上げていく。

■個人総合時間順位
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、チームUKYO) 12時間39分27秒
2位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チームUKYO) +1分36秒
3位 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カチューショES) +2分26秒
4位 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +5分1秒
5位 リカルド・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +5分13秒
6位 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +5分39秒
19位 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +24分12秒
52位 中島康晴(キナンサイクリングチーム) +48分0秒

■チーム総合時間順位
1位 キナンサイクリングチーム 29時間14分22秒
2位 チームUKYO +14分59秒
3位 クウェイト・カチューショES +18分11秒

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