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栗村修の“輪”生相談<99>10代男性「初めてロードバイクを買いました。今ビンディング一式も買うべきですか?」

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 先日初めてロードバイクを買った高校1年生です。親を説得して自分のお金で買いました。レースでも十分走れるタイプで、自分自身もレースに興味があります。トレーニングを積んで成績を残したいと思っています。

 そのためにはビンティング一式が必要だと思うのですが、自転車を買ってすぐにというのは気が引けます。でもガッツリ走りたい…もどかしいです。

 私は大学などに進学しても自転車を続けたいと思っています。学校の部活に入っていないので、高校生の間にビンティングに手を出さなかったら時間が勿体ない様な気がします。

 今ビンティングを買うべきなのかアドバイスをお願いします。

(10代男性)

 ご購入おめでとうございます。

 さていきなり結論ですが、ビンディングペダルは早めに買うべきです。予算さえ許せば、ビンディングペダルを使わないことによるメリットはほぼありません。

 ビンディングのメリットはたくさんあります。シューズがペダルに固定されるので、理屈上は360°力を加えられます。また、足が自転車と一体化するので、操作性が上がるんですね。脚でも自転車を動かせる感じです。跳ね上げたり、横に動かしたり。

 また、効率の良いペダリングを身につけるという意味でも、若いときから「足が固定される状態」でのペダリングに慣れるべきです。

 数少ないデメリットは、「立ちゴケ」です。外し損ねてずっこけるわけですが、走っている最中は、足が固定されるほうがむしろ体が安定し、安全だと思いますよ。あとは、あまり着目されませんが、シューズやクリートの位置がおかしいと、故障のリスクにもつながります。だから、ショップでプロにしっかりセッティングしてもらってください。

 選び始めると、シューズとペダルの多さに戸惑うと思います。合うものと合わないものがありますから、ここは重要です。シューズとペダルを選んだら、ようやくクリートとその位置を決める。けっこう大変なんですよ。

ロードレースに挑戦するならペダルのビンディングシステムは早くに揃えておきたいもの

 僕は、現役時代、シューズとペダル選びにえらい時間を使いました。一時期は、シューズとペダル選びに行き詰まって、それが原因で自転車を辞めようと思ったくらいです。

 僕が悩んだのは、長期間サッカーをやっていたせいで、体の左右バランスが崩れていたからなんですね。右足が強く、かつ器用なんです。その結果、ペダリングの左右差が大きくて、左足にはずっと「気持ち悪さ」がありました。

 あと、足は小さいんですが、足の指が長く、位置合わせの基準になる母指球の位置が他人より後ろ。すると、合わないシューズが多いんです。母指球が痛くなったりとか。

 苦労しましたよ。裏を削ったり、いろいろ改造しました。格好いいシューズを買っても、ぜんぜん履けないこともあったな…。

 ともかく、シューズ選びはけっこう大事だということです。中には人のシューズを間違えて履いて練習に行ってしまうような無頓着な人もいますが、少なくとも僕は大変でした。お金も時間もかかりますから、合わないリスクを考えて、いきなりハイエンドはやめたほうがいいと思います。

 改めてポイントをいくつか挙げてみました。

◯シューズの形=同じサイズでも幅広のものもあれば幅が狭いものもあります
◯ビンディングシステム=まずは国産の一般的なシステムのペダルをお勧めします
◯固定方式=完全固定タイプとフローティングタイプがありますが最初はフローティングタイプをお勧めします
◯クリートのセッティング=最初にいい加減なセッティングをしてしまうと変なクセがついてしまい後々悪い影響がでるのでまずは信頼できるショップできっちりセッティングしてもらいましょう
◯歩行性=ペダリングのみを考えた場合あまり気にしなくても良い要素ですが意外とバイクシューズで歩かなければならないシチュエーションはあるので歩きやすさをある程度考慮したタイプをお勧めします
◯カラー=白基調のシューズはスタイリッシュでカッコイイですが製品によっては「白いジューズ」が数回雨の中を走っただけで「茶色いシューズ」に変化してしまうものもあるので長く使用するのであれば汚れやすさもチェックした方が良いでしょう

 とにかく最初はちゃんとしたショップで買うべきです。有料のフィッティングサービスを受けるのもいいと思いますよ。

(編集 佐藤喬)

回答者 栗村修(くりむら おさむ)

 一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役、ツアー・オブ・ジャパン 大会ディレクター、スポーツ専門TV局 J SPORTS サイクルロードレース解説者。選手時代はポーランドのチームと契約するなど国内外で活躍。引退後はTV解説者として、ユニークな語り口でサイクルロードレースの魅力を多くの人に伝え続けている。著書に『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』『栗村修の100倍楽しむ! サイクルロードレース観戦術』(いずれも洋泉社)など。

※栗村さんにあなたの自転車に関する悩みを相談してみませんか?
 ml.sd-cyclist-info@sankei.co.jpまで、タイトルを「輪生相談質問」としてお寄せください。

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