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サイクリスト

難病の子供支援に278万円寄付都心の風景と春の陽気を堪能 「バイシクルライド2017イン東京」1000人が快走

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 東京の名所を巡るサイクリングイベント「バイシクルライド2017イン東京」が4月16日に開催され、1014人が晴天のなかで風景を楽しみながら、思い思いのペースでペダルを漕いだ。難病の子供たちの夢をかなえるための基金「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン」に参加費総額の50%を寄付するチャリティライドで、277万9500円が寄付された。

皇居周辺のパレスサイクリングがコースに含まれ、広々とした道路を満喫できる Photo:Naoi HIRASAWA

銀座、築地から豊洲エリアへ

 15回目を迎えた同大会のコースは銀座や築地、有明や皇居周辺など都心を巡る28km。スタート・ゴール地点は千代田区の日比谷公園で、輪行でも自走でも参加しやすいロケーションだ。

虎ノ門ヒルズ前の自転車レーンを走る Photo:Naoi HIRASAWA

 参加者たちはロードバイクにクロスバイク、小径車や軽快車(ママチャリ)などさまざまな自転車に乗り、電動アシストサイクル「ドコモ・バイクシェア」をレンタルして走る人の姿も目立った。ゆっくりとしたペースで走れることもあり、小さな子供連れの家族や、普段はあまり自転車に乗らない人でも参加しやすいのが魅力。コース沿いの飲食店で休憩する人もいて、自由に楽しめる雰囲気が特徴だ。

 透き通るような晴天が広がったこの日、参加者は春の暖かい日差しを浴びながらコースへ駆け出していった。スタートしてまもなく訪れる虎ノ門ヒルズ沿いでは、大きな通りに設けられた自転車レーンを走行。そこから銀座、築地など東京の定番スポットを経て、次は隅田川を渡って豊洲方面へ向かう。

サイクリストたちが颯爽と銀座を駆ける Photo:Naoi HIRASAWA
築地市場の前を通過する参加者たち Photo:Naoi HIRASAWA
隅田川に架かる勝どき橋 Photo:Naoi HIRASAWA
4年ほど一緒に乗っているという色違いのブロンプトンで参加 Photo:Naoi HIRASAWA

 有明や豊洲エリアは、広々とした空間でそれまでの街中とは違った雰囲気を楽しめる。豊洲新市場付近に2014年に開通した富士見橋はレインボーブリッジを一望できる絶景ポイントで、多くの人が足を止めて写真撮影を楽しんでいた。

有明から豊洲に向かって富士見橋を渡る Photo:Naoi HIRASAWA
レインボーブリッジを背景に写真撮影 Photo:Naoi HIRASAWA

「家族で出られるのがいい」

 同大会は交通規制をかけないため、参加者は自主的にルールを守りながらそれぞれのペースで走行する。交通量の多い地域も走るが、210人のボランティアがコースの各所に配置され、参加者が安全に走れるように声をかけながら誘導した。

初めて参加した後藤浩二さんと平出恵津子さん Photo:Naoi HIRASAWA

 後藤浩二さんと平出恵津子さんは新宿からそろって初参加。3カ月ほど前に後藤さんの誘いで自転車に乗り始めた平出さんは、「自転車を買った時に知って、参加を決めました」と、この大会を心待ちにしていた。ゆったりとしたペースや、「わかりやすく係の方が案内してくれる」というサポート体制に、安心した様子でライドを楽しんでいた。

美しい景観を楽しめる越中島公園 Photo:Naoi HIRASAWA
子供やその友達を連れて参加した長野友憲さん(左から3人目) Photo:Naoi HIRASAWA

 2人の子供やその友達を連れて参加した横浜市の長野友憲さんは、「やっぱり家族で出られるのがいい」と大会の魅力を語った。以前はレースに出るほど“ガチ”なライダーだったが、近年は子供たちと一緒に運動できる機会としてこの大会に連続参加している。娘の千佳ちゃんは、昨年雨に降られてしまったため少し消極的だったそうだが、友憲さんが「楽しい?」と声をかけると「うん!」と元気な返事。青空の下で友達と一緒に走れたことに満足そうだった。

 Cyclist編集部のある千代田区大手町ではスターバックスコーヒーがエイドステーション(AS)としてバナナやクッキー、コーヒー、ジュースなどを提供。大勢のスタッフの笑顔と細かな気配りが、参加者たちをもてなした。ASを出発するとすぐに、皇居周辺を自転車に開放する「パレスサイクリング」(日曜開催)のコースへ合流。クルマが一台も走らない大通りを、一般サイクリストたちに混ざって駆け抜けた。さらに皇居をぐるりと一周し、日比谷公園のゴールに到着した。

スタッフの笑顔が参加者たちを迎えたスターバックスコーヒーKDDI大手町ビル店のエイドステーション Photo:Naoi HIRASAWA
満開の時期を過ぎ葉桜に変わった千鳥ヶ淵周辺 Photo:Naoi HIRASAWA
日比谷公園にゴールする参加者たち Photo:Naoi HIRASAWA
メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンへの寄付金を受け取った関口遥暉さん(中央)、ボランティアで参加しプレゼンターを務めた東京学芸大学附属国際中等教育学校の幸田そよかさん(左)、宮野風香さん Photo:Naoi HIRASAWA

 閉会式では「メイク・ア・ウィッシュ―」のサポートを受ける高校3年生の関口遥暉さんが、代表として寄付金を受け取った。関口さんはこれまで立哨ボランティアとして大会をサポートしてきたが、今年は両親に誘われ3人で電動アシスト自転車をレンタルし初参加した。自転車で走ったことで「景色がよかったです」と今までとまた違った楽しさを発見したようで、「来年も参加します」と連続参加に意欲を見せていた。

参加者とボランティアみんなで盛り上がったジャンケン大会 Photo:Naoi HIRASAWA
これまでは立哨員を務め、今回は電動アシストサイクルを借りて初めてライドに参加した関口遥暉さん Photo:Naoi HIRASAWA

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