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「琵琶湖サイクリストの聖地碑」完成記念雨の中、Livエンジェルと「大自然のミストを含めビワイチ」満喫 田中セシルさんの初完走レポート②

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 琵琶湖一周サイクリング「ビワイチ」のシンボルを目指して立てられた「琵琶湖サイクリストの聖地碑」のモデルとなった田中セシルさんが、自らビワイチを志願して初挑戦したレポートの後編。2日目は雨の中のライドでしたが、女性用バイクブランド「Liv」(リブ)の女性スタッフ「Livエンジェル」たちとともに100kmを走り切り、銅像に寄せる特別な思いを綴ります。最後にはセシルさん作詞の「ビワイチソング」の動画もお届けします。

←<前編>銅像は「夢の中のおかしな話」?

真っ白に霞む琵琶湖をバックに、Livエンジェルと揃って記念撮影 ⒸGIANT

◇         ◇

強い雨から優しい雨へ

 2日目も雨。スタート直後に雨が強くなり、今日一日がどうなることかと心配になりましたが、すぐに優しい雨へと変わってくれました。

しっかり雨用の装備をして2日目のスタート ⒸGIANT

 ウェアの上からアームウォーマーとニーウォーマーを付けて、防寒対策をしっかりとしていたので寒さで身体が固まることはなく、旅館の露天風呂にあったシャワーキャップをヘルメットの上から付けていたので、頭から顔に雨が滴ることも少なくて済みました。

 視界が悪いので険しい目つきになりがちなのですが、気がつくと穏やかな気持ちでサイクリングをしていることにはっとしました。昨日の私では考えられないほど、雨に順応している、昨日よりまたひとつ成長することが出来ていました。

鏡のような琵琶湖沿いを走るLivエンジェル ⒸGIANT

 山を越えるための長い坂道は、自分のペースで淡々と。息を吐くことを意識してしっかり呼吸を続け漕ぎ続けると気がついた頃には坂道が終わっていました。

 新体操の経験から、瞬発力やジャンプなどに使う一時的に力を加える筋力に長けている私には苦手だけれど、持久力アップに大切なトレーニングなのかもしれないと感じました。上り坂を頑張った後には、素晴らしい景色と爽快な下り坂が待っていました。

 湖と山の間に深い霧がかかり、白くグラデーションがかった山の景色が湖に映り込む。その景色の中で時々動くものは、カモや白鳥、ツバメたち。時の流れを理解しているかのように優雅に泳ぎ、飛び回る。

濡れた路面の上を慎重に進みます ⒸGIANT

 そんな景色を眺めていると、俳句や短歌を読みたくなるのかもしれない。いや、こんな景色を見ているからこそ想像力や妄想力が湧いてくるのだろうと、私の心に映りました。

琵琶湖が一望できるポイントで記念撮影 ⒸGIANT

 山の頂上にかかる霧は時折雪のように見えるけれど、霧に囲まれた湖を見つめていると広大な温泉のようにも見えてきます。ウェアーを着たままスローモーションで飛び込みたいと思うほどに暖かそうな湯気は霧なのですが、お天気だったらまた違う表情をみせてくれたのでしょう。新たな妄想力を掻き立ててくれるのだろうとワクワクしました。

雨も上がり一列になって琵琶湖沿いを走る ⒸGIANT

手信号はストレッチ?

 そんな頃にはすっかり雨も止み、霧の世界も素敵だったなぁ〜と余韻に浸りながらコースを進みました。ところで、サイクリング中に前から後ろの人に送るサイン(手信号)があります。1日目の私はサインの意味もやり方も分からずに、後ろの人にサインを送ることができずにいたのですが、2日目は見よう見まねでやってみようと挑戦してみました。

 右折するときには右手を進行方向に掲げ、歩行者がいる時には左手を高くあげ、右に寄るよう伝えます。同じ姿勢でペダルを漕ぎ続けるサイクリング中、知らぬ間に固まった姿勢を解く効果があることに気がつきました。このストレッチ効果は、サイクリング中に必要なことなのだと確信しました。

 だんだんと人気が多くなって来た遊歩道で突如、「Good morning!!」と満面の笑みで走ってくる金髪の外国人女性がいました。国の文化であったり、人柄であるのかもしれないですが、気持ちのいい挨拶は流石だなぁと感激。その後に通りかかった日本人の女性が「おはよう」と声をかけてくれた事は予想外の出来事でびっくりしました。好きな人にばったり出会った時のような威力とトキメキ、こういう出来事が、また前へ進む原動力になっていきました。

途中の老舗焼き肉店で栄養補給 ⒸGIANT
途中の老舗焼き肉店で栄養補給 ⒸGIANT

前向きな気持ちでゴール

 湖岸沿いに向かって並ぶシルバニアの家や、若々しい緑色と土に帰ろうとしている茶色の2色が混在している並木道は、絵本の中に飛び込んだような景色と色使いでした。水の上に転がった岩や倒れた木、1つ1つは違って何ひとつ同じものはないのです。もしかしたら人工的に置かれたものかもしれない。でもそこに置いた人の思いが存在するからそれはそれで良い。そう思えるほどに空間を美しく描いてくれていました。今あるモノも時間とともに色を変え、色褪せたり形を変えたりするのでしょう。 

 それが文化や伝統の流れを作っているのだと、また妄想タイムに深けておりました。サイクリング中は両手をハンドルに、両足をペダルに置いているため、自転車を漕ぐこと以外に出来ることが少ないですよね。携帯電話を片手にポケモンGOでも起動したくなるのは私だけかもしれないですが、もちろんNGです。

 そうすると自然と五感が覚醒し、目や耳、鼻からの情報や肌を通して感じることに敏感になれる気がします。仕事のできる人ほど、趣味にもしっかり時間を割かれていることが多いですが、出勤前の時間や休日にサイクリングに出かける事で、新たなアイデアを生んだり、気持ち新たに取り組むエネルギーを充電する、そんなイメージがマッチしてきました。

勢揃いするLivのバイクは圧巻でした ⒸGIANT
いよいよゴール地点のラフォーレ琵琶湖に帰ってきました ⒸGIANT

「銅像のセシルさん」に託す

 1日目はどうなることかと思った私がこんな前向きな気持ちでゴールできたのも、大勢の方の協力あってのことです。足首が出ていたセットアップに長めのソックスを貸してくれたLivエンジェル、シャワーキャップをかぶるよう教えてくれたLivエンジェル、痛みが出てきた時に自転車を調整してくれた先生、信号待ちで止まった時に「大丈夫?」と声をかけてくれたLivエンジェル、道端で出逢い挨拶をしてくれた多くの方々のおかげ。愛に溢れたひとつひとつの出来事にとても感謝しています。

無事ビワイチ完走を果たし笑顔でガッツポーズする田中セシルさん ⒸGIANT

 雨の中のライドは、出来る限り雨を弾き、どれだけ体温を保温するかが大事なんだと体感しました。サドルのポジションや高さはもちろん、自分のコンディションによって感じ方も変わってくる。とても繊細なスポーツです。

 1年前の感動を遥かに超えたビワイチ体験を終えて、銅像のセシルさんに伝えたい。琵琶湖1周サイクリング、最高だったよ!

「また琵琶湖サイクリストの聖地碑に会いに来たい」と話した田中セシルさん Photo: Kenta SAWANO

 ビギナーの私でも、雨にも負けず風にも負けず、ビワイチを完走出来たのは、サイクリングを通して出逢った全ての方のおかげです。

 世界中の方に、ビワイチの感動と達成感を味わってもらいたい! 世界中のサイクリストに愛される聖地になってほしい! 心からの願いを、銅像のセシルさんに託します。これから末永く、よろしくね!

田中セシル 田中セシル(たなか・せしる)

モデル・ダンサー・振付師。元新体操選手でウォーキング&ボディメイキングトレーナー。渡辺麻友(AKB48)や橋本環奈のバックダンサー、Rev.from DVL/東京パフォーマンスドール/相沢まきなどの振付も手掛ける。平均身長172cm、平均股下82cmのモデルダンスチーム「SpininGReen」(スピニングリーン)のリーダーとしてダンス×ファッション×テクノロジーを融合させた新しいエンターテイメントの創造に挑戦中。オフィシャルブログ「Dance! Step! Jump!

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Liv サイクルツーリズム ビワイチ 滋賀県

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