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先取り!「四国一周1000キロルート」の旅<2>うどんパワーで駆け上がる! 鳴門スカイランの“天空ヒルクライム”

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 4日間で「四国一周1000キロルート」をめぐる「四国一周サイクリング ぐるっとPRツアー」の2日目は香川県高松市からスタート。香川県庁を訪問し、徳島県を経て一気に高知県入りを目指す。なかなかの駆け足ツアーだが、その間にも大鳴門橋を望む「鳴門スカイライン」や室戸岬などの見どころ、走りどころ、ご当地グルメが満載。その長い1日の前編を紹介する。
←<1>「お遍路気分で四国‟環島”にいざ出発」

急坂と絶景が入り混じる「鳴門スカイライン」のハイライト「四方見橋」 ©愛媛県

讃岐の朝はうどんでスタート!

香川の朝といえば、やっぱり「朝うどん」。横浜から自転車旅をしているという学生も朝早く訪れていた Photo: Kyoko GOTO

 香川県に来たら外せないのが本場の讃岐うどん。ということでツアー出発前の朝6時、「朝うどん」を探し求めて高松の町へと自転車を走らせた。市内には朝早くから営業しているうどん屋も多く存在し、朝のひんやりとした空気のなか、換気扇から白い湯気が上がっていた。

 我々が向かったのは「うどんバカ一代」というお店。お昼時には行列ができるほどの人気店だそうで、この日も早い時間にも関わらず、店内にはすでに多くのお客さん。家族連れや我々のように自転車旅をしている若者の姿もあった。

基本のうどんを注文し、あとはセルフサービス Photo: Kyoko GOTO
この店で人気だという「釜バターうどん」。黒コショウと出汁を少しかけて食べる Photo: Kyoko GOTO
混ぜて頬張れば、まるでつるつるもちもちの和製カルボナーラ Photo: Kyoko GOTO

 注文したのはこの店で人気だという「釜バターうどん」。あつあつの釜揚げうどんに生たまごと一切れのバター、黒コショウ、その上からほんの少し出汁をかけ、混ぜて食べる。つるつるもちもちの和製カルボナーラといった味で、ハマる人が続出というのも頷ける美味しさだ。

 「これなら1日5軒は回れるかもしれない…。次回はもっと時間に余裕をもって、‟うどんしばり”の補給で香川サイクリングに臨もう」と心に誓い、大満足でうどん屋をあとにした。

浜田・香川県知事「サイクリストにとっての利便性の向上を」

一つめの表敬訪問、香川県庁へ ©愛媛県

 今回のPRツアーの目的の1つである各県庁への表敬訪問。1カ所目となる香川県庁で、浜田恵造・香川県知事がPR隊を出迎えた。ルートを監修した「サイクリングアイランド四国プロジェクトパートナー」の門田基志選手(チームジャイアント)は浜田知事に対し、今回の「四国一周1000キロルート」について「これはあくまで基本的なルート。これをベースに、小豆島など香川県の魅力を盛り込んだルートも後々足していただきたい」と協調を呼び掛けた。

「四国一周1000キロルート」を説明するPR隊 ©愛媛県
「サイクリストの皆さんが安全、快適に楽しめるようなインフラ整備に努めたい」と浜田恵造知事 Photo: Kyoko GOTO
浜田恵造知事は「四国をサイクリストのメッカに!」とメッセージを込めた ©愛媛県

 これに対し浜田知事は、「香川はのどかな田園風景や海、讃岐うどん、アートといった魅力的な資源が豊富で、サイクリストにとって安全で快適に楽しめる場所。多くのサイクリストに訪れてもらえるよう、休憩場所などを充実させ利便性を高めたい」と語った。

 県庁では地元のサイクリストの方々もPR隊を出迎えていた。そのうちの1人、森絵里子さん(66)の話によると、かつて四国では善通寺をスタートして札所でバトンを渡す、その名も「リレー遍路」なるサイクリングイベントが行われていたそう。「四国一周1000キロルート」に挑戦したいかと尋ねると、「一周するって本当にすごいこと。私も体力があればね~」と微笑んだ。

迎えてくれた高松市のサイクリストの皆さんと ©愛媛県

絶叫絶景の“橋クライム”

4日目のモデルルート。香川県高松市から徳島市までの96.3km ©愛媛県

 香川県庁をあとにし、次の徳島ライドは「鳴門スカイライン」からスタートした。渦潮で有名な鳴門海峡とおだやかな瀬戸内海、そして内海を7つの橋で結ぶその様子は“海岸山岳スカイライン”といわれる。

 距離は8km程度とそれほど長くはないが、アップダウン、ヘアピン、ストレートが交互に現れ、そしてワインディングロードが続くジェットコースターのようなコースだ。

香川をあとにして、一路おとなりの徳島県へ ©愛媛県
日本百名道にもなっている「鳴門スカイライン」へ突入! ©愛媛県

 標高が上がるにつれて次第に視界が開けてゆく景色。その変化に富んだ魅力から、鳴門スカイラインは「日本百名道」にも認定されている。

アップダウン、ヘアピン、ストレートが交互に現れる ©愛媛県
上りが苦手な人には試練のコース… ©愛媛県
最後のジェットコースターのような斜度の橋を上り詰めた先には… ©愛媛県

 ハイライトは「四方見橋」という島の2つの峰をつなぐ陸の橋だ。体感斜度は10%超といったところで、ヒルクライムならぬ、“橋クライム”という言葉が頭をよぎる、これまでに体験したことのない感覚をおぼえる。橋の両サイドから広がる絶景と全方位から容赦なく吹き付ける風は、まるでジェットコースターのスタートを自力で上っているよう。遮るもののない高所からの景色に、思わず下腹部あたりがむずがゆくなる。高所恐怖症で坂嫌いという人は相当の覚悟が必要な場所だ。

 しかし、頑張って上り詰めた先には…。

鳴門スカイライン四方見展望台からの絶景 Photo: Kyoko GOTO

 鳴門スカイラインの一番高い位置から、その名の通り四方を見渡せる眺めが広がった。「ウチノ海」の水面を風が揺らし、太陽を反射してキラキラと輝く。穏やかな海面にはたくさんの筏が浮いているのが見える。この辺りでは筏が釣り船だそうで、屋根のついた筏は「屋形」と呼ばれるのだそう。小高い山々に囲まれた穏やかな内海ならではの、なんとものどかな風景だ。

絶景が達成感をさらに増幅させる ©愛媛県
急坂を上り終えて喜ぶ皆を見て、安堵の表情を浮かべる隊長 ©愛媛県

 “橋クライム”の緊張がほぐれ、眼下に広がる絶景に自然と笑顔になるPR隊。誰かがつぶやいた「天空ヒルクライム」。こんな感動が、四国の自転車旅ではまだまだたくさん待ち構えている。

一緒に走った徳島県のサイクリストの皆さんと大鳴門橋を背に記念撮影 ©愛媛県

 なお、橋の近くには四国と淡路島をつなぐ大鳴門橋を望む展望台があり、トイレもある。一息つくにはちょうど良い休憩場所だ。

 休憩を終えたPR隊は徳島県庁、そしていよいよ高知へと足を踏み入れる。さらなるディープな四国を求め、自転車とバスで南へとひた走るのだった。

→<3>「穏やかな瀬戸内エリアからダイナミックでディープな太平洋エリアへ突入」

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