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バイクインプレッション「JAMIS ICON PRO TEAM LIMITED」 個性を出しながらバランスの良い仕上がりの隠れた名車

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 「JAMIS」(ジェイミス)はビーチクルーザーから始まったアメリカのバイクブランド。スタイル重視のフレームから、スポーティなダブルダイヤモンド型へと進化させ、この分野を牽引し、さらに1981年にはブロックタイヤをセットした、MTBの原型ともいえるモデルを手がけていた。そして今回試乗した「ICON」(アイコン)は2013年にデビュー。2017年モデルでは、ディスク化を遂げたフレームをベースに、キャリパー仕様としてリニューアルした新フレームとなっている。

「JAMIS ICON PRO TEAM LIMITED」(ジェイミス アイコンプロ チームリミテッド) Photo: Masami SATOU

JAMIS ICON PRO TEAM LIMITED(ジェイミス アイコンプロ チームリミテッド)
価格:189,000円(完成車、税抜)
サイズ:48、51、54、56、58
カラー:TEAM
問い合わせ先:ジェイミスジャパン  http://www.jamis-japan.com/

スペック

フレーム:Synthesis double-butted 6061 aluminum
フォーク:Jamis Road carbon composite fork
変速機:シマノ・105(F)&(R)
ギヤ:シマノ・105 50×34T、11-28T(11s)
ホイール:アメリカンクラシック ACRD2218
重量:8.2kg(54サイズ完成車)

幅広で内側にも厚みのあるカーボンコンポジットフォーク。軽快で安定感のあるハンドリングを演出 Photo: Masami SATOU
カーボンフレームに肉薄する走行性能を誇る、アルミ素材の最高峰のフレーム、SYNTHESIS (シンセサイズ)  Photo: Masami SATOU
太めのシートチューブがジェイミスのパフォーマンスの肝。BBはプレスフィットBB30を採用する  Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 2017年モデルはディスクロードが揃ったジェイミスですが、アイコンは日本市場向けにキャリパーモデルを展開しているんですね。

米山 そう。本国アメリカでのラインナップでは、コンペティションロードのゼニス、アイコンはキャリパーブレーキモデルが廃止され、すべてディスクブレーキに移行。今回試乗したアイコンプロは昨シーズンまでのアイコンシリーズの継続ではなく、新たに現行のディスクブレーキ版アイコンをベースに、キャリパーブレーキ対応とした最新バージョンなんだよ。

松尾 個人的にはゼニスにもキャリパーモデルが残っていればと思いますし、まだまだ需要はありますよね。さて、乗った印象ですが、総じて「本当に優れたアルミバイク」です。アルミ素材を採用するフレームでは、ジェイミスのアイコンがトップクラスにあり、ボクとしては押しの一台です。

米山 うん。しっかり芯のある乗り味で、スピードを上げても安定感があり走りやすい。

松尾 まずフロントフォークがいいですね。上位のカーボンモデル譲りの太いクラウンは安定感もありつつ、ダンシングではとても軽快かつニュートラルなハンドリングです。また、ジェイミスの特徴として太めのシートチューブが挙げられますが、ICONにも取り入れられ、走りの中でバイクの中心をシッティングでもダンシングでも意識できるので、コントロール時に挙動がつかみやすいです。

松尾修作 Cyclistの新人編集部員。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 スピードの急激な出し入れは軽量ロードに比べるともう一歩の感覚はあるが、高速時の安定性や取り回しのしやすさはレーサーモデルとしての戦闘力をうかがわせる。

松尾 固すぎない剛性感で、とくにトップチューブやバックはアルミでありながら固すぎないので、“脚にくる”ことはなく、反発も強くないです。結構個性的なバイクなのですが、ここまでうまくまとめてキャラクターがあるフレームも珍しいと思います。隠れた名車だと思いますよ。

米山 個性がありつつ、バランスは良いね。懐の深い走行感は、速度高めのロングライドにも向きそうだ。

松尾 前作と比べて乗り味に大きな違いはないと思いますが、キャラが立ちながら、前作をしっかりと踏襲し、質実剛健な実力を持つ期待通りの一台だと思います。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOU

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