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旅サイクリスト昼間岳の地球写真館<45>井戸のシャワー、道を埋め尽くす牛や物売り 素朴さと混沌が混じる中米・ニカラグア 

by 昼間岳 / Gaku HIRUMA
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「シャワー」としてつるべ井戸に案内されたのは世界でもニカラグアのレオンだけだった Photo: Gaku HIRUMA

【2010年6月上旬から中旬】ニカラグア レオン

 メキシコとグアテマラを除く中米諸国は、魅力のある観光地が乏しいのと治安の悪さを理由に、旅する人が少ない。

 ただ自転車で旅すると、数日ごとに跨ぐ国々の微妙な個性の違いや経済状況、そしてなにより素朴さと混沌が入り混じる中米の空気を肌で感じることができた。

道を埋め尽くす牛と、すれ違う馬車 Photo: Gaku HIRUMA

 道路を埋め尽くさんばかりの露天と物売りのせいで大通りには大渋滞が起きていた。近くの警察は交通整理をするわけでもなく、手持ち無沙汰に突っ立っている。この風景に誰も疑問を抱かないようだ。クルマと人と物が無秩序に詰め込まれていた。

 一方、地方に出れば馬車や牛車が現役で活躍し、草原はどこまでも広い。長い乾季が終わって、植物たちには恵の雨が降る。太陽が近いからか影が色濃く刻み、空の青と、生き生きとした緑と白い雲。この時期の晴れ間は最高に綺麗だ。

雨季が始まり、全ての色が濃くなる Photo: Gaku HIRUMA
剥げたペンキが歴史の重みを物語る Photo: Gaku HIRUMA

 宿に泊まって「シャワーはここよ」と言われ、つるべ井戸に案内されたのは、世界中でここだけだったし、他の国では綺麗に塗りなおされている教会もここでは未修繕のところが多く、逆にそれが重厚な雰囲気と歴史を感じさせた。

昼間岳昼間岳(ひるま・がく)

小学生の時に自転車で旅する青年を見て、自転車で世界一周するという夢を抱いた。大学時代は国内外を旅し、卒業後は自転車店に勤務。2009年に念願だった自転車世界一周へ出発した。5年8カ月をかけてたくさんの出会いや感動、経験を自転車に載せながら、世界60カ国を走破。2015年4月に帰国した。ブログ「Take it easy!!

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