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1500kmを走行テストサクラサイクリングの38mmカーボンクリンチャー「4G-38-CL」を試乗レポート

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 カーボンクリンチャーホイール市場が活況だ。高価格帯のハイエンドモデルから、手が届きやすい10万円台のものまで各社ラインナップされはじめ、注目を浴びている。今回は新進気鋭のブランド、SACRA Cycling(サクラサイクリング)のミドルハイトカーボンクリンチャーホイール「4G-38-CL」を実走テスト。1500kmをトレーニングで乗り込み、性能をチェックした。

サクラサイクリング「4G-38-CL」を1500kmテストした Photo: Masami SATOU

高剛性で安定した走りが魅力

 サクラサイクリングはシマノでプロダクト開発に携わったエンジニア田中良忠氏が昨年立ち上げたブランドで、「シートハイトアジャスター」やチューンナップされたチェーンなど、サイクリストが喜ぶ“ニッチ”な商品をラインナップしている。

 4G-38-CLはクリンチ部までカーボンで作られたクリンチャーホイールで、リムハイトは扱いやすい38mm。また、同ブランドから50mmハイトの4G-50-CLもラインナップされている。4G-38-CLのスペック重量は1485g(±50g)で、リム一本は460g(±25g)だ。

内部のフィニッシュはスムーズでバリは見当たらない Photo: Shusaku MATSUO

 リムはブレーキ面で25mm、最大27mmと太い。今回は25Cのタイヤを装着して実走した。手ごろな価格だがつくりに粗雑な感じは無く、スポークホールやリムの内部を覗いてもカーボンのバリなどは見当たらない。

 走行してみると、まずブレーキ面のスムーズさに気がついた。ブレーキングを行っても一定の効きを保ち、平面度が高いことがわかる。安定感はアルミリムと相違がないほどだった。

 また、コンピューターによる空力解析で設計されたリムは横風に対して威力を発揮。試乗したのは1、2月と風が強い時期だったが、横からの爆風に対して一瞬身構えたがスーッとホイール内を風が抜けていき、ハンドルを取られることがなく驚いた。

 漕ぎ出しからスプリントに至るまで、とにかくリム強度と剛性の高さが目立った。路面のギャップや凹凸に対して、高強度のリムはどっしりと構えてストレスを感じさせない。ダウンヒルを攻めに攻めた走りをしたが、怖いと思うことが少なかったのもリム剛性のおかげだろう。

太く逞しいリムは強度と剛性が高く、抜群の安定感とパワー伝達性能があった Photo: Masami SATOU

 個人的にはリアホイールのリムハイトは低めが好み。リムが高すぎると剛性も高くなり、フィーリングが筆者には合わない。剛性が高い4G-38-CLでは「いいと感じるギリギリ」という範囲だった。50mmハイトのチョイスはフロントのみでいいかなと思う。

 1500kmをハードに使用してみて、いい意味で期待を裏切られた。15万円以下のカーボンホイールでは頭ひとつ抜け出した性能があった。前後で1485gの重量は上りでもハンデになることはない。リム単体での販売もあり、スポークのホール数も選べるので、好きなハブやスポークで手組みをしてみても面白い。ハイクラスのアルミホイールと取って代わる存在になりそうだ。

サクラサイクリング「4G-38-CL」ホイールセット概要
税込価格:134,000円
重量:1485g(±50g)
保証:2年間(破損した場合は40%オフで購入可能)

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