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栗村修の“輪”生相談<95>「息子にすすめられロードを固定で乗りましたが、陰部が痛くなり続けられません」

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 いつも楽しく為に成る解説を有り難うございます。

 最近私も息子に奨められロードを生まれて初めて家で固定し乗りましたが何度やっても30分以上は、陰部が痛くなり続けられません。歳のせいなのか? 慣れるまで仕方が無いのか教えてください。

 男性に聞くのも可笑しな事で恥ずかしい事ですが、高齢者にもドンドン奨めて行きたいと感じましたので宜しくお願い致します。
 

 ご質問ありがとうございます。ええと、また陰部に関する内容ですね。需要があるらしいですが、このままではこのコーナーがこういうご質問で溢れてしまわないかちょっと心配ですね。もっとも、他の方にしづらいご質問を頂けるのは光栄ではあります。

 陰部の痛みということですが、よくあるケースです。別に男性(僕)に聞くことは恥ずかしくないんじゃないでしょうか…。

 と、僕はここで気づきました。質問者さん、もしかして女性の方でしょうか?

 性別が書かれていないのですが、「男性に聞くのも可笑しな事で恥ずかしい事ですが」のくだりから推察するに、女性だと思われます。ということは陰生相談、じゃなかった、輪生相談初の出来事じゃないですか。緊張して回答いたします。

 固定ローラー台での陰部の痛み、あるいはしびれは、性別を問わず非常に多い悩みです。僕も選手時代、陰部がシビレをきらすので困った経験がずいぶんあります。

 本当にしびれちゃうんですよ。触っても「存在しない」感じなんです。

ロードバイクのサドルは面積が狭く、長時間同じ姿勢で座り続けると、圧迫による痛みの危険性がある(イメージ写真)

 その原因は単純で、陰部に体重がかかり続けたせいです。質問者さんが悩まれている痛みも、同じだと思いますよ。そして体重がかかり続けるのは、立ち漕ぎ(ダンシング)をしないためです。ローラー台、特に三本ローラー台での立ち漕ぎは特殊技術なので、なかなか難しい。だから陰部を圧迫して、痛くなるわけです。

 正座で脚がしびれるのと同じですよね。圧迫し続けた結果、痛くなったりしびれたりするわけですから。ということは、対策も一緒ということになります。

 正座の最中に、足を組み替えたりするじゃないですか。圧迫ポイントを変えるためです。同様に、陰部の圧迫ポイントを変えてはいかがでしょうか。

 5分に一度くらい立ち漕ぎを入れてあげるのも効果的ですし、サドルの上で、お尻の位置を前後に移動するのも一定の効果があります。サドルを輪切りにしたときの断面形状は、輪切りにする位置で違います。ということは、たまにお尻の位置を変えれば、圧迫する場所を変えられるわけです。

 ほかに、サドル自体を変える手もありますね。女性は男性よりも骨盤が広いですから、女性専用サドルを試してもいいかもしれません。

 海外のレースを見ると、プロ選手が何もない平地でサドルから腰を上げていたりしますよね。同じ姿勢からくる体のコリをとるためのストレッチとともに、お尻周りの「圧迫開放」及び「血行促進」対策も多少は含まれているのだと思います。

(編集 佐藤喬)

回答者 栗村修(くりむら おさむ)

 一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役、ツアー・オブ・ジャパン 大会ディレクター、スポーツ専門TV局 J SPORTS サイクルロードレース解説者。選手時代はポーランドのチームと契約するなど国内外で活躍。引退後はTV解説者として、ユニークな語り口でサイクルロードレースの魅力を多くの人に伝え続けている。著書に『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』『栗村修の100倍楽しむ! サイクルロードレース観戦術』(いずれも洋泉社)など。

※栗村さんにあなたの自転車に関する悩みを相談してみませんか?
 ml.sd-cyclist-info@sankei.co.jpまで、タイトルを「輪生相談質問」としてお寄せください。

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