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富士山制した2015年の山岳王イランのエマミがドーピング陽性 TOJはチームに出場辞退を要請

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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ツアー・オブ・ジャパン2015の富士山ステージを38分27秒のコースレコードで制したラヒーム・エマミ(イラン)。この記録はまだ破られていない Photo: Syunsuke FUKUMITSUツアー・オブ・ジャパン2015の富士山ステージを38分27秒のコースレコードで制したラヒーム・エマミ(イラン)。この記録はまだ破られていない Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 UCI(国際自転車競技連合)は2月10日、ラヒーム・エマミ(イラン、ピシュガマン・ジャイアント チーム)が昨年10月18日、ジェラジャ・マレーシアでのドーピング検査において、アナボリック・アンドロジェニック・ステロイドの陽性反応が検出されたことを発表された。これによりエマミは検査の確定と処分の決定が済むまで、暫定的な出場停止状態におかれている。

 エマミは一昨年のツアー・オブ・ジャパン(TOJ)で、富士山ステージをコースレコードで制し、総合山岳賞と総合2位を獲得。昨年の同大会でも総合5位に入るなど、日本でも馴染みのある選手。陽性サンプルが採取された10月18日は、ジェラジャ・マレーシアの第1ステージで、エマミは最後独走でステージ優勝していた。

 UCIのアンチドーピング規則では、12カ月以内に同一チームから2人のドーピング違反者が出た場合、チームを15日から45日の出場停止にすることを定めている。ピシュガマンはすでに昨年5月6日にもナセル・レザビ(イラン)がアナボリック・アンドロジェニック・ステロイドのドーピング陽性(4年間の出場停止が確定)となっており、エマミの陽性が確定した際にはチームに対する処分も行われる。

 エマミは過去にも2011年から2年間のドーピング違反による出場停止の経験がある。また昨年のTOJに出場したイラン人選手では、アハド・カゼミ(タブリーズ シャハルダリ チーム)も昨年5月の大会でのテストステロン陽性が明らかになっており、改めてイラン勢のアンチドーピングに対する意識の低さが明るみに出た形だ。

レースからの締め出し「難しい」

TOJ大会ディレクターの栗村修氏 Photo: Kenta SAWANOTOJ大会ディレクターの栗村修氏 Photo: Kenta SAWANO

 ツアー・オブ・ジャパンの大会ディレクターを務める栗村修氏は、Cyclistの取材に対し「非常にショック」と語った。イラン勢に関しては、過去のドーピング違反の経緯からクリーンさに疑問を持ちつつも、UCIのルール上、TOJが直接的に彼らをレースから締め出すことはできないという。

 現在TOJなどアジアツアー1クラス以下の大会では、前シーズンのチームランキング上位3チームを招待する義務がある。このため同1位のピシュガマンと2位のタブリーズのイラン勢は、HC(オークラス=超級)以外の全てのアジアツアーのレースから、自動的に招待を受けることになる。栗村氏は「我々だけでなく全てのアジアのレース主催者にとっての悩み」と難しい立場であることを訴えた。

 TOJでは今回の発表を受けて、出場停止処分の如何に関わらず、ピシュガマンチームにTOJへの出場辞退をすでに打診しているという。また同チームが出場の意思を見せた場合は、UCIに対して事態の打開を訴える意向だという。

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