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工具はともだち<109>「物は挟んでも手は挟まない」プライヤー 安全という視点で設計された工具②

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 2月に入り春が待ち遠しい今日この頃ですが、私は「TOYOTA GAZOO Racing」のプレスカンファレンスに参加してきました。と、言うのも、KTCは既に第一戦が開催された「2017年FIA世界ラリー選手権」、WRC(World Rally Championship)に参戦するTOYOTA GAZOO Racingに、工具や収納具の供給を行うと共に、技術面でのサポート・交流を通じバックアップしているからなんです。

WRCで活用されているKTC工具 ⒸKTCWRCで活用されているKTC工具 ⒸKTC

「TOYOTA GAZOO Racing」と通じる安全へのこだわり

 サイクリストの皆様の中にはご存じない方も多いと思いますが、WRCというのは自転車で言えば、ツール・ド・フランスなどの世界最高峰のステージレースのようなもので、サーキットなどのレース場を走る「F1」などと違い、公道を走るレースです。自転車のロードレースが好きな方だときっと面白いと思いますので、是非ご覧ください。

 話を戻して、そのプレスカンファレンスの中で豊田章男社長がドライバーのラトバラ選手らにプレゼントしたのが「Safety Drive」の文字が入った「モリゾウステッカー」(モリゾウとは豊田社長がレースの際に使っている名前です)。タイムを競うレースの世界で「安全運転」って違和感を覚えるかもしれませんが、それこそがレースの神髄なんだと感銘を受けました。

 どんなに早い選手でもレース途中にクラッシュすれば、結局負けてしまいます。先ずは「完走」することが大前提で、命懸けの過酷なレースだからこそ、必要な「安全」に対するこだわりなんだと思います。私たちKTCも大切にしているこの「安全」という言葉。前回からご紹介している「安全最優先の製品設計」というコンセプトに基づいて設計されている工具を引き続きご紹介したいと思います。

KTCのプライヤー ⒸKTCKTCのプライヤー ⒸKTC

 今回ご紹介するアイテムは「プライヤー」です。プライヤーは、物を掴んだり、そのまま回したり、ワイヤーを切ったりと様々な場面で活躍してくれる言わば「万能工具」といったアイテムで、サイクリストの皆さんにも是非持っておいて頂きたいアイテムです。当然、ボルト・ナットを「回す」時や、ワイヤーを「切る」時はそれぞれ専用の工具がありますから、そうした専用の物にはかないませんが、多用途に使えるプライヤーはエマージェンシー工具として携行するのにも向いています。

一般のKTC製品にも展開

広口でも手を挟まないプライヤーの設計 ⒸKTC広口でも手を挟まないプライヤーの設計 ⒸKTC

 このプライヤー、KTCではどういった点で「安全」な設計になっているかというと、それは意外にもグリップにあります。一般的なプライヤーには、太い物を掴む時のために、ジョイント部をずらすことで口の開きを調節する機能が付いていますが、口の開きを大きくした状態で使った時にグリップの端で手を挟む事があります。

 整備のプロをはじめプライヤーを使う方なら一度は痛い目を見た事があるはず。時には血豆まで作ってしまいかねません。一昔前なら、「そうした経験をして一人前になるんだ」なんて言葉で片付けられていたかもしれませんが、それではいけないと考え、KTCでは広口の使用時でもグリップエンドが閉まりきらず、手を挟まない設計にしました。

 この考えは1995年に発売された「ネプロス」のプライヤーに採用され、その後、一般のKTC製品にも展開されています。「物は挟んでも、手は挟まない」こうした「ちょっとした事」も作業者の「安全」を考慮した設計の一つなんです。

<プライヤーの機能を紹介した動画>

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Cyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShopCyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShop

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重田和麻(しげた・かずま)

KTC(京都機械工具)入社後、同社の最高級ツール「nepros」(ネプロス)の立ち上げに携わった後、販売から企画、商品開発とさまざまな立場で同商品と歩みを共にしてきた。スポーツ自転車は初心者だが、工具についてはプロフェッショナル。これまでの経験を生かして、色々な角度からサイクリストに役立つ工具の情報を提供する。

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