スマートフォン版はこちら

サイクリスト

バイクインプレッション2017「YONEX CARBONEX」 機敏さと反応性を高めたストレートフォーク仕様が新登場

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本のヨネックスは、カーボンが画期的な新素材と言われ始めた約40年前からその可能性に着目し、バドミントン、テニス、ゴルフなどの様々なスポーツギアに応用してきた。そして、これまでに蓄積してきたカーボンの技術を惜しみなく投入したロードバイクが「CARBONEX」(カーボネックス)だ。今回試乗したのは、2017年モデルとして追加された、よりレース志向の高いライダー向けの「カーボネックス」のストレートフォーク仕様。新潟県の自社工場で生産される国産バイクが新風を吹き込む。

「YONEX CARBONEX」(ヨネックス カーボネックス) Photo: Masami SATOU「YONEX CARBONEX」(ヨネックス カーボネックス) Photo: Masami SATOU

YONEX CARBONEX(ヨネックス カーボネックス)
価格:450,000円(フレームセット、税抜)
サイズ:XXS、XS、S、M
カラー:ブルー/グリーン、レッド/ブラック、イエロー/ブラック、グラファイト
問い合わせ先:ヨネックス http://www.yonex.co.jp/roadbike/

スペック

フレーム:カーボン
フォーク:カーボン(ストレートフォーク)
変速機:シマノ・アルテグラ(F)&(R)
ギヤ:シマノ・アルテグラ 53×39T、 11-25T(11s)
ホイール:シマノ・WH9000-C24-CL
重量:6.70kg(Mサイズ完成車実測値)

追加されたストレートフォークは、ベントフォークに比べ振動減衰性は劣るが、反応性を優先した Photo: Masami SATOU追加されたストレートフォークは、ベントフォークに比べ振動減衰性は劣るが、反応性を優先した Photo: Masami SATOU
「エックス-フラーレン」テクノロジーは、配合されるフラーレン分子によって、剛性や強度を犠牲にすることなく軽量化を実現 Photo: Masami SATOU「エックス-フラーレン」テクノロジーは、配合されるフラーレン分子によって、剛性や強度を犠牲にすることなく軽量化を実現 Photo: Masami SATOU
チェーンステーは横長の楕円になる断面形状をもつ。肉薄に適度にしならせ、高いホールド性とコントロール性を両立する Photo: Masami SATOUチェーンステーは横長の楕円になる断面形状をもつ。肉薄に適度にしならせ、高いホールド性とコントロール性を両立する Photo: Masami SATOU

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中。身長175cm Photo: Masami SATOU

米山 「カーボネックス」をこのインプレ連載で初試乗したのが2014年。その翌年には「カーボネックス HR」を試乗して、それ以来の登場だね。2017年モデルとしては、カーボネックスにストレートフォーク仕様が追加され、従来型のベントフォーク仕様と選べるようになった。

松尾 今回、試乗車を両方とも用意頂いて乗り比べましたが、ストレートフォークとベントフォークの違いはすぐにわかりました。結構個性が出ますね! ベントフォークのほうが直進安定性は優れていますが、軽量でトラクションが優れたカーボネックスフレームにストレートフォークの組み合わせは、コーナーでの切り返しもより俊敏になり、ダンシングの振りもリズムが速くなりました。

米山 そうだね。ストレートフォークの方は振りやすく、反応性にも優れていると思う。ヒルクライムなど比較的短いレースを中心に考えるなら、ストレートフォークのほうが扱いやすいのではないかな。

松尾 ええ。他にも、クリテリウムや距離の短いスプリントレースでは、ストレートフォークのほうが相性はいいでしょう。一方、ベントフォークはロードレース向き。個人的にはベントフォークのほうがバランスが整っている印象で、ストレートに比べると半テンポ反応が遅れてやってくるんですが、この“タメ”がボクは好みです。

米山 言わんとすることはわかる。じっくり長く乗る使い方を念頭に置くなら、ベントフォーク仕様を選ぶのがいいと思う。反応性を重視するならストレートフォーク。この違いを選べるのはヨネックスの良心。

松尾修作 Cyclistの新人編集部員。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU松尾修作 Cyclistの新人編集部員。元プロロードレーサーでヨーロッパをはじめ、アジアツアーやJプロツアーのレースを転戦した。脚質はオールラウンダーで、剛性が高いバイクよりはしなやかでも伸びのあるバイクを好む。身長175cm Photo: Masami SATOU

松尾 ユーザーの選択肢が増えたのは喜ばしいですね。ストレートフォークのほうですが、快適性もさほど犠牲にせず、元々しなやかなフレームなので、全体としては振動吸収性は良いほうでしょう。スタビリティはちょっとクイックで、速いけどオーバーステアかなという印象です。よりキビキビした乗り味になり、テクニカルな性格になったと思います。

米山 この新カラーのグラファイトは、塗装を極限まで減らしたフェザーライトコーティングということもあり、元々軽量なヨネックスのフレームを、塗装でさらに削ぎ落とした。しなりのある踏み心地や、シルキーな乗り心地など、登場から約3年を経ても独自の個性が光っているバイクだね。

松尾 ええ。フォークの改良と追加ですが、とくに前後のバランスが非常に良くなり、よりプロダクトとして進化を遂げたと思います。最初に乗ったカーボネックスから熟成が進んだ印象を受けました。国産のこれからも楽しみなブランドです。

(編集 齋藤むつみ)

Photo: Masami SATOUPhoto: Masami SATOU

関連記事

この記事のタグ

バイクインプレッション ヨネックス

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

わたしらしく自転車ライフ

スペシャル

SBAA動画

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載