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サイクリスト

ワイドリム化で空力とパワー伝達効率が向上シマノR9100系デュラエースホイールをインプレ プロも満足するスペックの「C40」と「C24」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 昨年フルモデルチェンジを果たしたシマノのハイエンドロードバイク用コンポーネント「デュラエースR9100」では、変速機器だけでなく、走りの軸となるホイールも新たに生まれ変わった。ホイール単体での国内出荷も今年からスタート。今回その中から、フルカーボンチューブラーホイールの「WH-R9100-C40-TU」と、スタンダードなクリンチャーホイール「WH-R9100-C24-CL」を試した。

37mmハイトでラインナップされるフルカーボンホイール「WH-R9100-C40-TU」 Photo: Masami SATOU37mmハイトでラインナップされるフルカーボンホイール「WH-R9100-C40-TU」 Photo: Masami SATOU

“極太”の28mm幅のリム

25Cのタイヤ幅よりも広い28mmのリム幅 Photo: Naoi HIRASAWA25Cのタイヤ幅よりも広い28mmのリム幅 Photo: Naoi HIRASAWA

 まずはカーボンチューブラーのC40-TUをチェックしていこう。前モデルのWH-9000シリーズでは「C24」「C35」「C50」「C75」がラインナップされていたが、WH-R9100シリーズでは「C24」「C40」「C60」の3種類で展開する。

 C40はリム高が37mmのミドルハイトホイールだ。前作のC35とC50の中間に位置するリムハイトとなる。

 C40-TUで特筆すべきは28mmの“極太”なリム幅だ。前作のC50-TUでも24mmと十分にボリュームがあったが、更に幅を4mm広げた。重量はC35-TUで1370g、C50-TUが1583gだったのに対し、C40-TUは1400gとなる。

 タイヤを貼り付けると太さを再び実感した。用意したやや太め、25Cサイズのタイヤが一回り小さく見えるほどだ。インプレッションで使用したバイクはBH「ウルトラライト」で、フロント、リアともに、ブレーキキャリパーのワイヤー調整のみでスムーズに装着できた。しかし、ここまで太いリムでは一部特殊な形状のタイムトライアルバイクや、BB下に配したブレーキを持つフレーム、シートステーの幅が狭いバイクには干渉する恐れがあるかもしれないので注意が必要だ。

バイクに装着したC40-TU Photo: Masami SATOバイクに装着したC40-TU Photo: Masami SATO

 今回、どれだけホイールがよじれるかを試すため、ブレーキの“遊び”をタイトに設定。ブレーキシューとリムが接触するかどうかを試した。早速、漕ぎ出しからトルクをかけて発進。すると、その瞬間からリム剛性の高さが伝わってきた。今まで乗ってきたフルカーボンリムの中で、間違いなく最も硬い。その証拠に、リムとクリアランスを狭めたセッティングでも、ブレーキシューとリムが接触し音が出ることがなかった。剛性の高さは走りだけでなく、新型ブレーキキャリパーBR-R9100の、優れた制動力を最大限に生かすことができるだろう。

 パワーをスポイルすることなく加速するので、走りも軽い。上りのダンシングでトルクをかけてもホイールはびくともしない。スピードが上がり、ホイールへかかる荷重が増えても、リム剛性を生かしてフィーリングが変化することなく扱える安心感もある。この日は冬型の気圧配置で強烈な風が吹き荒れていたが、絶妙なリムハイトと空力性能をアップした形状により、大幅にハンドルを取られることはなく走行できた。

超高剛性が特長で、パワーを逃さない Photo: Masami SATOU超高剛性が特長で、パワーを逃さない Photo: Masami SATOU

 C40-TUは驚くほど進化を遂げた万能ホイールであった。インプレを通して感じたことは「プロがよりレースで満足するスペックへと進化した」ということ。できればC40-TUはハイスピードで高負荷がかかるレースシーンで使いたい。ハイエンドコンポーネントの名を冠するにふさわしいホイールだ。

シマノ「WH-R9100-C40-TU」
税抜価格:139,632円(フロント)、163,634円(リア)
重量:605g(フロント)、750g(リア)
対応ギア数:10、11スピード

「トレーニングからレースまで」を体現

 一方クリンチャータイプのC24-CLは、カーボンラミネートリムを採用。シリーズを通してオーソドックスな構成だ。フロント21mm、リア24mmのリムハイトはレースシーンはもちろん、日常のトレーニングもこなす。クリンチャータイヤはラインナップが豊富で選択肢が多いことも魅力に挙げられるだろう。

トラクション性能が更に向上した「WH-R9100-C24-CL」 Photo: Masami SATOUトラクション性能が更に向上した「WH-R9100-C24-CL」 Photo: Masami SATOU
扱いやすいリムハイトで、加速、止まる、曲がるを高次元で実現 Photo: Masami SATOU扱いやすいリムハイトで、加速、止まる、曲がるを高次元で実現 Photo: Masami SATOU

 リム幅は前モデルと変わらずに20.8mmでバイクへの装着もスムーズだった。いよいよ乗り始めると、トラクションの高さを生かした加速が気持ち良い。しっとりとしながらも、タイムラグを感じさせない俊敏さを兼ね備えている。

 スタンダードで、高すぎないリムハイトは、止まる、加速、曲がるをバランスよく高次元で実現していた。ハブの回転も素晴らしく、ぬるぬると路面を這うような感覚を得られた。巡航性能にも影響するだろう。

オーソドックスだが深みのある性能を発揮した Photo: Masami SATOUオーソドックスだが深みのある性能を発揮した Photo: Masami SATOU

 WH-R9100-C24-CLは1セットで全てのシチュエーションを楽しみたいライダーに打ってつけのホイールだ。外周部にアルミを使用したリムは扱いが容易で、ビギナーでも気兼ねなくタイヤ交換やメンテナンスが可能だろう。また、上級者がハードトレーニングや、アップダウンが連続するレースで使用しても満足するはず。「デュラエース」ホイールの性能を最も安価に、また確実に得ることができるホイールセットだ。

シマノ「WH-R9100-C24-CL」
税抜価格:66,860円(フロント)、78,207円(リア)
重量:618g(フロント)、835g(リア)
対応ギア数:10、11スピード

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