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激しいトレーニングにも最適「聴ける」「話せる」でサイクリング新体験 耳を塞がない骨伝導「CODEO」の実力に迫る

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 骨伝導タイプのワイヤレスヘッドフォン「CODEO」(コデオ)は耳を塞がずに音を振動で“聴く”ことができる。自転車に耳を塞ぐデバイスは〝ご法度”だが、コデオなら安全に配慮しつつ、まったく新たな体験ができそうだ。骨伝導初体験の女性サイクリスト2人とプロ選手に実際に装着してもらい、都心サイクリングやトレーニングで試してもらった。果たしてその実力とは?

コデオを装着し、会話を楽しみながら走る武藤紀子さん Photo: Shusaku MATSUOコデオを装着し、会話を楽しみながら走る武藤紀子さん Photo: Shusaku MATSUO

 体験してもらったのはサイクリングが趣味の武藤睦実さん、紀子さん姉妹と、Jプロツアーチーム「那須ブラーゼン」に所属する岸崇仁(たかひと)選手の3人。コデオをスマートフォンの「LINE」アプリにつなぎ、グループ通話をしながらライドを楽しんでもらった。武藤さんは「走りながら通話ができるのが楽しみです」と胸を膨らませていた。

スマホとブルートゥースで簡単接続

骨伝導タイプのワイヤレスヘッドフォン「コデオ」 Photo: Shusaku MATSUO骨伝導タイプのワイヤレスヘッドフォン「コデオ」 Photo: Shusaku MATSUO

 コデオはスマートフォン(スマホ)とブルートゥース通信を行う、骨伝導ワイヤレスヘッドフォンだ。側頭部に装着する骨伝導パッドが振動として蝸牛、内耳神経を介し、音として人へ認識させる。耳を塞がず、周囲の音を聞きながらコデオが発する振動を“聴く”ことができる。また、右骨伝導パッドにはマイクが搭載されており、自ら発した声を入力することも可能だ。

 自転車で通勤する際は音楽を聴きながら走行できるうえ、仕事の電話があってもコデオを通して着信を知らせ、漏らさずキャッチできる。サイクリングのほか、ジョギングやハイキングなどのアウトドアシーン、また、家事で手が離せない場合でも周りの音を遮断せずに音楽を聞いたり、通話することができる。

通勤ライドでも電話着信を逃さない Photo: Naoi HIRASAWA通勤ライドでも電話着信を逃さない Photo: Naoi HIRASAWA

 本来、通常のイヤフォンやヘッドフォンなど、耳を塞ぐデバイスを装着して自転車に乗る行為は違法だ。また、たとえ耳を塞がなくても、周りの音が聞こえないほどの大音量で音楽を聴くことも合法とはいえない。コデオを販売する日本コンピュータ・ダイナミクスの佐々秀治さんは「車のカーオーディオと一緒です。必ず踏切では一時停止し、窓を開けて外の音を聞かなくてはいけません。周りの状況を確認し、正しく利用して欲しいです」とアピールし、周囲への配慮を求めた。

 3人はまずスマホとコデオのペアリング(接続)を行った。設定画面でブルートゥースを開き、コデオの電源をオンにすると「CODEO」と表示があるのでタップをすればペアリングは完了。時間にして1分もかからず接続を終えた。また、3人はLINEのグループ設定を行い、通話も始まった。

東京駅前を出発!左から武藤紀子さん、岸崇仁選手、武藤睦実さん Photo: Shusaku MATSUO東京駅前を出発!左から武藤紀子さん、岸崇仁選手、武藤睦実さん Photo: Shusaku MATSUO

 「あー、あー、聞こえる?」と岸選手が呼びかけると、武藤姉妹は「聞こえる!」と歓声をあげる。「耳を塞がずに音が聞こえるって、新感覚ですね」と目を輝かせた。LINEのグループ通話中は常に会話がオープンになっており、3人が常に話すことができ、お互いの会話を聞くことができる。骨伝導パッドは角度や当て方で聞こえ方が変わるので、最適な位置にセッティングを行い、東京駅前の広場を出発した。

 賑やかな秋葉原を通過し、東京スカイツリー方面へと向かう一行は、途中の浅草で小休止。「景色がいいから一回止まろう」と岸選手が走りながら2人に提案した。ここまでのんびりとしたペースなので、風の音も耳から入ることが少なく、お互いの会話がクリアで鮮明。息遣いや、ふとした笑いも聞き取ることができ、常に近くで話をしている感覚で走行できたという。道路上で併走することなく、会話を楽しんでいた。

信号待ちでもコデオを使って会話が弾む Photo: Shusaku MATSUO信号待ちでもコデオを使って会話が弾む Photo: Shusaku MATSUO
睦実さんは「サングラスをかけてても邪魔にならなかった」という Photo: Shusaku MATSUO睦実さんは「サングラスをかけてても邪魔にならなかった」という Photo: Shusaku MATSUO
ライドの中間地点、東京スカイツリー下ではコデオのフィット感を再調整 Photo: Shusaku MATSUOライドの中間地点、東京スカイツリー下ではコデオのフィット感を再調整 Photo: Shusaku MATSUO

 途中、睦実さんが先頭を走っていると、前方の信号のタイミングが悪く、赤信号で列が分断してしまった。気が付かずに走る睦実さんだったが、コデオには後方の2人から「赤信号で止まっているからちょっと待ってて」と声が入る。「わかった!ちょっと前の安全な場所で止まってるね」と返事をした睦実さんは無事に2人と合流し、再び一列で走り始めた。

赤信号で分かれた後方の2人を待つ睦実さん。「ちょっとまってて!」のコデオを通した声で気づいた Photo: Shusaku MATSUO赤信号で分かれた後方の2人を待つ睦実さん。「ちょっとまってて!」のコデオを通した声で気づいた Photo: Shusaku MATSUO

 車道の左側を走ると、必ず何台もの車やバス、トラックに抜かれる。一番後ろを走る岸選手は、大きな車が通過する際には事前に走行音を耳でキャッチ。前方の2人に「トラックが通過するよ」と注意を促していた。

トラックやバスの接近もコデオが耳を塞いでいないので走行音で気が付くことができる Photo: Shusaku MATSUOトラックやバスの接近もコデオが耳を塞いでいないので走行音で気が付くことができる Photo: Shusaku MATSUO

 また、路面の段差や大きな継ぎ目があると、「前方にガタガタあり。注意して進もう」と手信号に加え、声をかけることで更に安全に走ることができていた。武藤姉妹は「手信号はハンドルから手を離さなくてはいけないからちょっと怖いけど、声で聴いたり、話したりできるからとても便利」と感想を述べた。

 江東区・豊洲の「WEE BEE’S」にランチで立ち寄ると、コデオ話に花が咲いた。「サングラスをかけたままでも大丈夫だね」、「女子でも髪の毛を気にすることがなかった」など、美味しいランチとスイーツを前に盛り上がる。「20km/hほどの速度が聴こえやすいし、話しやすいかな」と述べる岸選手。耳を塞いでいないので、速度が上がりすぎると、耳へ風が巻き込む音が入ってくるのだという。

「LINE通話だから離れていても良く聞こえた」と話す武藤睦実さん Photo: Shusaku MATSUO「LINE通話だから離れていても良く聞こえた」と話す武藤睦実さん Photo: Shusaku MATSUO
サイクリングの休憩ではスイーツとカフェは欠かせない Photo: Shusaku MATSUOサイクリングの休憩ではスイーツとカフェは欠かせない Photo: Shusaku MATSUO
「歌舞伎座前で写真を撮ろう!」と撮影タイムの一行 Photo: Shusaku MATSUO「歌舞伎座前で写真を撮ろう!」と撮影タイムの一行 Photo: Shusaku MATSUO

 お腹も満たされ、再び自転車に跨った一行は車通りが多い銀座へと向かった。路上に停車するタクシーや、バイクがせわしなく走るエリアなので、コデオの性能が生きる。一列走行で、周りに注意し、集中しながら危なげなく走りぬいた。3人は丸の内を抜けると東京駅前に到着。半日の都内ライドのゴールとなった。

ライドの終わりにはコデオの魅力について3人は再確認した Photo: Shusaku MATSUOライドの終わりにはコデオの魅力について3人は再確認した Photo: Shusaku MATSUO

 武藤姉妹は「『きょうは寒いね』とか『お腹すいた』とか、普段のライドでは走りながら話さない些細なつぶやきを共有できたことがとても楽しかった」、「まるで隣を走っているような感覚だった」と述べ、サイクリングの幅が広がったと嬉しそうに帰路についた。

周囲の音を阻害せずに音楽を

 サイクリングを終えた岸選手は、コデオを付けたまま、フィジカルコンディションを高めるためのトレーニングへと向かった。スプリントとインターバルトレーニングを行うのだという。コデオでアップテンポのEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)を聴きながら練習が始まった。

インターバルがかかる激しいトレーニングでもフィットし、音も良く聞こえたという Photo: Shusaku MATSUOインターバルがかかる激しいトレーニングでもフィットし、音も良く聞こえたという Photo: Shusaku MATSUO

 「テンションが上がっていつもより踏めますね! トレーニングのお供に最高」と話す岸選手は、「周りの音も全く邪魔しないから安全。耳から直接入る音を阻害しなかった。選手やホビーレーサーにも流行るのでは」と続けた。今後も、激しいトレーニングでも積極的に使用したいという。岸選手のようなシリアスレーサーにも親和性は高そうだ。

背中のポケットにスマートフォンを入れていても着信音が伝えてくれて、通話のキャッチもできる Photo: Shusaku MATSUO背中のポケットにスマートフォンを入れていても着信音が伝えてくれて、通話のキャッチもできる Photo: Shusaku MATSUO
トレーニング中はアップテンポな曲をチョイス Photo: Shusaku MATSUOトレーニング中はアップテンポな曲をチョイス Photo: Shusaku MATSUO

■CODEO(コデオ)
カラー: ブラック/ミントブルー/ネイビー
重量: 70g
対応機種: Android4.3 以上 iOS7.0 以上
通信方式: Bluetooth Ver.4.1+EDR
伝送距離: Class2 最大半径 10m(障害物なきこと)
防水性能: IP4(防沫)
充電時間: 約2.5時間
動作時間: 音楽連続再生7時間 連続通話9時間
販売価格: 12,960円(税別12,000円)

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