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工具はともだち<107>KTCが経済産業大臣賞を受賞 「トルク管理のお話」など研修活動も評価

by 重田和麻 / Kazuma SHIGETA
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 2016年もあと少しとなりましたが、皆さんの一年はいかがでしたでしょうか。今年もTOJや「ツアーオブ茶いくる」、2回目となった「Cyclist」編集部とのコラボイベントなど、イベント盛りだくさんの一年でしたが、KTCでは、もう一つ大きな出来事があったんです。それは、平成28年11月7日に発表されました、平成28年度「第10回 製品安全対策優良企業表彰」(PSアワード)中小企業製造・輸入事業者部門において「経済産業大臣賞」を受賞したということなんです。

製品安全対策優良企業表彰のロゴマーク製品安全対策優良企業表彰のロゴマーク

 「製品安全対策優良企業表彰」って何?と思われる方も多いと思いますが、この表彰制度は「民間企業の製品安全に対する積極的な取り組みを促進し、社会全体として製品安全の価値を定着させる」ことを目的として、経済産業省が主催し毎年行われるもので、平成19年より実施されています。そしてKTCは、その中でも最高賞である「経済産業大臣賞」をいただいたんです!

ポタガールも体験

ポタガールの皆さんにも正しい工具の使い方を学んでいただきました ©KTCポタガールの皆さんにも正しい工具の使い方を学んでいただきました ©KTC

 今回、KTCがこの賞を受賞できたのは、「安全最優先の製品設計と製造工程のコントロール」「工具の安全な使用方法に関する情報発信」「ものづくり技術館等による安全文化の発信」というような取組みが評価されたためで、Cyclistさんとのコラボイベントやポタガールの皆さんをはじめ、たくさんの企業や団体等で実施させていただいた「トルク管理のお話」、「正しい工具の使い方」といった研修活動なども評価されたポイントの一つなんです。何はともあれ「賞」をいただくというのはうれしいもので、それも「一番」というのはうれしさも倍増です。

全ての人にトルク管理という安全を」コンセプトとしているデジラチェ ©KTC全ての人にトルク管理という安全を」コンセプトとしているデジラチェ ©KTC

 さて、この受賞のポイントの中で「安全最優先の製品設計」というものがあるのですが、「安全を優先した製品設計」とはどんなものかを説明したいと思います。まず、KTCの開発コンセプトは「安全、快適、能率・効率」というもので、「能率」と「効率」はワンセットですので大きく3つのコンセプトとなります。更に順番が大切で、「安全」が一番、その後が「快適」や「能率・効率」となります。ですから、仮にその製品が「快適性」が高く、能率や効率を高めるものであっても、「安全」を阻害するものであれば、その製品は発売できない事になります。

 また、皆さんは工具の設計って先ずどういう点を考えるかご存知でしょうか。おそらく、そんな事考えた事がある方はいないと思いますが、普通に考えると、機能面や形を最初に思いつくのではないでしょうか。確かに設計をする際に、機能面や形は非常に重要な要素ですし、そもそも「どういう機能が必要か」と言う事は工具の設計において肝となる部分なのは間違いありません。しかし、「安全」という観点から見た場合は少し違ってきます。

安全な壊れ方を考慮

 それは、「その工具がどのように壊れるのか」という事で、その工具のどこに一番力がかかって、どこが最弱部でどこが壊れるのか、更にどういう風に壊れるのかという事を考えるのです。そして、破壊が起きた時それが、「作業者にどう影響するのか」を考えると、その壊れ方の危険性が問題になる訳です。例えば、先端が壊れるのか、根本が壊れるのか、とか、割れるように壊れるのか、曲がるように壊れるのか、と言った具合です。そもそも壊れなければ良いのですが、壊れた場合を想定すると、どのような壊れ方をすればより安全なのかという見方をする訳です。

自転車ユーザーには是非使って欲しいトルクレンチ ©KTC自転車ユーザーには是非使って欲しいトルクレンチ ©KTC

 つまり、砕けるような破壊をすると破片が飛び散る可能性がありますし、そうした壊れ方をすると非常に危険なのはお分かりいただけると思います。ですから、壊れる時には極力曲がるだとか、ねじ切れるといった壊れ方が望ましいわけです。

 このようにKTCでは第一に「その工具を使う人の安全」を優先したものづくりをしている訳です。そして、次に「その工具を使ってメンテナンスされた乗り物に乗る方や、機械を使う方の安全」を考え、デジラチェなどトルクレンチをより身近にお使い頂けるよう啓蒙活動をしているという事なのです。

 皆さんも作業をされる場合は先ず自分の安全を確保して頂き、次にそのメンテナンスをしたものに乗る人や使う人の安全を考えて作業をしていただければと考えます。

 一年の最後に少し難しいお話になりましたが、2017年の皆様の「安全」を祈念して2016年最後の「工具はともだち」を締めくくらせていただきます。

Cyclistロゴ入りエプロン付き「デジラチェ工具セット」販売中

Cyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShopCyclist × KTC オリジナルデジラチェ工具セット Photo: SANKEI netShop

 CyclistとKTCとのコラボレーションによる自転車メンテナンス向け「オリジナルデジラチェ工具セット」が好評です!

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(産経デジタル)

→「オリジナルデジラチェ工具セット」商品販売ページ(産経netShop)

重田和麻(しげた・かずま)

KTC(京都機械工具)入社後、同社の最高級ツール「nepros」(ネプロス)の立ち上げに携わった後、販売から企画、商品開発とさまざまな立場で同商品と歩みを共にしてきた。スポーツ自転車は初心者だが、工具についてはプロフェッショナル。これまでの経験を生かして、色々な角度からサイクリストに役立つ工具の情報を提供する。

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