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サイクリスト

空気を感じながら、見て・食べて・走ってカジュアルスタイルでサイクリング 心も身体もホットに東京下町ショートトリップ

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 今年も残すところあと1カ月。気温もぐっと下がり、長時間のライドに出る気合いが入りにくい時期になってきました。でも晴れた日のお昼前後なら、走るとそこそこ暖かくてちょうど良い感覚です。こんな季節は少しハードなライドを休憩して、いつものサイクルウェアよりもカジュアルに。ペダルもフラット仕様にして、身近な街をぶらりと楽しむ短い旅に出掛けてみました。

東京駅前からサイクリング出発! Photo: Ikki YONEYAMA東京駅前からサイクリング出発! Photo: Ikki YONEYAMA

東京駅前から銀座~築地へ

ビンディングペダルをフラットにできる「フライペダル」を装着し、スニーカーで出掛けました Photo: Ikki YONEYAMAビンディングペダルをフラットにできる「フライペダル」を装着し、スニーカーで出掛けました Photo: Ikki YONEYAMA

 スタートは東京駅前。赤レンガ駅舎の改修工事は終わりましたが、駅前広場の整備工事が続いています。完成すると今はほとんど道路が占めている駅前の半分が、広場など歩行者空間になり、正面からもアプローチできるようになるそうです。駅前の道路を南下して、有楽町から晴海通りへ。銀座から東銀座の歌舞伎座前を抜けると、すぐに築地です。

銀座をゆるーり抜けていきます Photo: Ikki YONEYAMA銀座をゆるーり抜けていきます Photo: Ikki YONEYAMA
東銀座の歌舞伎座前 Photo: Ikki YONEYAMA東銀座の歌舞伎座前 Photo: Ikki YONEYAMA

 築地市場の移転問題が世間を騒がせている昨今ですが、市場付近は観光客でにぎわっていました。自転車を道の端に寄せて、ホタテのバター焼きをパクリ。美味におかわり!といきたいところですが、サイクリングが早々に終了してしまいそうなので、後ろ髪を引かれつつ再スタートです。

築地に到着。実は市場は定休日でしたが、この人出です Photo: Ikki YONEYAMA築地に到着。実は市場は定休日でしたが、この人出です Photo: Ikki YONEYAMA
焼きたてのホタテをパクリ Photo: Ikki YONEYAMA焼きたてのホタテをパクリ Photo: Ikki YONEYAMA

 再び晴海通りに戻ると、すぐに隅田川に架かる勝どき橋を渡ります。隅田川を通行する船舶のために可動橋として作られたこの橋。道路輸送が発達した現在では実際に開閉する姿を見ることはできませんが、壮大な仕掛けが収められた外観は今も美しく、過ぎ去った昭和の昔へと想像力がかきたてられます。40年前までは路面電車もここを通っていたんですよ。

国の重要文化財にも指定されている勝どき橋。通っている場所がちょうど跳ね上げの中央部。道路に架かっている鉄骨は、路面電車の架線柱の名残 Photo: Ikki YONEYAMA国の重要文化財にも指定されている勝どき橋。通っている場所がちょうど跳ね上げの中央部。道路に架かっている鉄骨は、路面電車の架線柱の名残 Photo: Ikki YONEYAMA

下町は橋がいっぱい

運河を見下ろすと、たくさんの船が停められていました Photo: Ikki YONEYAMA運河を見下ろすと、たくさんの船が停められていました Photo: Ikki YONEYAMA

 勝どき橋を渡り、左に曲がって清澄通りを北上します。この辺りでは、大小の運河を越えていきますが、意外にアップダウンが大きく、脚にも力が入ります。橋の上から運河を見ると、屋形船や釣り船がたくさん停泊して休んでいました。

 この辺りは月島…といえば、もんじゃ焼き!ですが、お昼にはまだちょっと早いのでスルーして豊洲運河を越え、越中島を通り過ぎると門前仲町に着きます。ここで食べたかったのは深川不動尊の参道にある揚げ饅頭。カロリーがちょっぴり気になりますが、代謝の上がる冬なので大丈夫!と迷わず一ついただきました。

深川不動尊の入口で揚げ饅頭をいただきます Photo: Ikki YONEYAMA深川不動尊の入口で揚げ饅頭をいただきます Photo: Ikki YONEYAMA
こちらは有名な富岡八幡宮。少々簡素なのは横から入る西参道のため Photo: Ikki YONEYAMAこちらは有名な富岡八幡宮。少々簡素なのは横から入る西参道のため Photo: Ikki YONEYAMA
参道を東西に横切ります Photo: Ikki YONEYAMA参道を東西に横切ります Photo: Ikki YONEYAMA
小さいけれど重厚な亀久橋。向こうに東京スカイツリーも見えます Photo: Ikki YONEYAMA小さいけれど重厚な亀久橋。向こうに東京スカイツリーも見えます Photo: Ikki YONEYAMA

 「門前」の由来である富岡八幡宮の参道を自転車を押して抜け、区道を再び北上していきます。小さな運河を渡る亀久橋は、雰囲気のある古そうなトラス橋。調べてみたら昭和4年(1929年)竣工で、関東大震災の復興事業として架けられたものだそうです。

新しいカフェの町

便利なバックポケットが付く「ポケT」 Photo: Ikki YONEYAMA便利なバックポケットが付く「ポケT」 Photo: Ikki YONEYAMA

 撮影日は冬晴れの好天。ウェアはCyclistオリジナルのバレット製「ポケT」を着用しました。さすがに半袖は寒いので、長袖を下に着てアレンジ。特徴的なサイクルジャージと同じ3口のバックポケットは、カギやスマホや小銭入れなど、ちょっとした小物を入れるのに便利です。

 橋を渡ってから左に曲がり、少し西進すると「ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー&カフェ」に到着しました。

ブルーボトルコーヒー。焙煎工場併設のカフェです Photo: Ikki YONEYAMAブルーボトルコーヒー。焙煎工場併設のカフェです Photo: Ikki YONEYAMA

 ここではコーヒーと軽くスイーツをいただきます。近頃ブームの本格コーヒーを味わうおしゃれなカフェのさきがけで、影響を受けてこの近くには雰囲気の良さそうなカフェがいくつもオープンしています。休日には大行列になるそうですが、この日は平日のお昼前とあって、ほとんど並ばずに、温かいコーヒーでホッと一息つくことができました。

 この辺りは全体に低い建物の住宅が多く、都心からすぐとは思えないのんびりした時間が流れていました。最寄の清澄白河駅が2000年開業と新しく、最近まで鉄道が通っていなかったことも関係するのかもしれません。

シーラカンス、のらくろと対面

 カフェの前の区道を北に向かうと、清澄白河駅をかすめて小名木川を渡ります。ここに架かる西深川橋も歴史のありそうな造り。昭和5年竣工だそうです。ひと昔前は、都心の鉄橋といえば水色ばかりだった印象ですが、ここは近年藍色に塗り替えられたようです。今のほうが重厚感があってカッコいいですね。

こちらもレトロな雰囲気の西深川橋 Photo: Ikki YONEYAMAこちらもレトロな雰囲気の西深川橋 Photo: Ikki YONEYAMA
シーラカンスとご対面 Photo: Ikki YONEYAMAシーラカンスとご対面 Photo: Ikki YONEYAMA

 橋のたもとには、何やら巨大な魚の像が。何の説明もありませんでしたが、見るからにシーラカンス。どうしてシーラカンスなのかは…謎です。

 さらに北上し、商店街らしき道との交差点でふと横を見ると、今度は何故か「のらくろ」の垂れ幕がずらり! 辺りをよく見てみると、のらくろの美術館が近くにあるらしく、吸い寄せられるように立ち寄ってみました。

「のらくろ」だらけの商店街 Photo: Ikki YONEYAMA「のらくろ」だらけの商店街 Photo: Ikki YONEYAMA
なにやらあるらしい Photo: Ikki YONEYAMAなにやらあるらしい Photo: Ikki YONEYAMA
記念館の入口では、のらくろが出迎え Photo: Ikki YONEYAMA記念館の入口では、のらくろが出迎え Photo: Ikki YONEYAMA

 森下文化センターの1階に常設されている「田河水泡・のらくろ館」は、漫画家・田河水泡(1899~1989)の業績を後世に伝える美術館。代表作『のらくろ』が知られるほか、『サザエさん』の長谷川町子の師匠にあたる人物です。年表や原画、戦前の掲載誌や書斎など、興味深い展示に隣接して、漫画のライブラリーも設置。これがなかなかの充実度で、昭和生まれなら垂涎の品揃えでした。1日どころか半月くらい過ごせそうでしたが、また後日ということで泣く泣く文化センターを後にしました。

浅草・雷門にゴール

定番の景色が望める駒形橋 Photo: Ikki YONEYAMA定番の景色が望める駒形橋 Photo: Ikki YONEYAMA

 少々道草が過ぎたので、北上のペースを速めます。清澄通りに出て、両国の江戸東京博物館の横を過ぎると、左手に大きな公園が見えてきました。横網町公園は場所柄「よこづな」と読みそうになりますが、正しくは「よこあみ」です。園内には東京都慰霊堂があり、関東大震災や東京大空襲の身元不明の遺骨を納め、死亡者の霊を祀っています。静かな空間で、飾られた花が綺麗でした。

 さらに進んで道が隅田川沿いになったところで左折すると、そこはもう浅草・駒形橋。スカイツリーやアサヒビールタワーのオブジェなど、絵はがきなどで見慣れた風景が広がります。五叉路を北に向けて少し行くと、浅草雷門に突き当たります。平日なのにさすがの人出でした。

 長いような短いような都内サイクリングは、今回これにてゴール。季節の空気を感じてのカジュアルなサイクリング、皆さんも始めてみませんか?

浅草・雷門にゴール! Photo: Ikki YONEYAMA浅草・雷門にゴール! Photo: Ikki YONEYAMA

■今回のサイクリングのルート(ルートラボ)

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