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まさみんのゆるゆる自転車女子旅<25>茨城で楽しむ紅葉×アート×自転車 都心から2時間で行ける自転車旅

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 のんびり紅葉を見ながら女子旅がしたい!今回は、特急を利用すると都内から2時間で行ける茨城県で、紅葉に囲まれた袋田の滝と「KENPOKU ART 2016茨城県北芸術祭」を巡るアートサイクリングを楽しんできました。

里山ホテル ときわ路の庭にて。紅葉真っ最中! Photo: Masami TATSUNO里山ホテル ときわ路の庭にて。紅葉真っ最中! Photo: Masami TATSUNO

海か、山か、芸術か?

【落ちてきた空/イリヤ&エミリア・カバコフ(高戸海岸(前浜)】 温かかったこの日は、アートを見ながらお弁当を広げるグループの姿も。とても気持ちよさそうでした Photo: Masami TATSUNO【落ちてきた空/イリヤ&エミリア・カバコフ(高戸海岸(前浜)】 温かかったこの日は、アートを見ながらお弁当を広げるグループの姿も。とても気持ちよさそうでした Photo: Masami TATSUNO

 9月17日から11月20日まで開催された「KENPOKU ART 2016茨城県北芸術祭」。茨城県北地域6市町にまたがって、科学技術を使ったメディアアートや生物学を援用した最先端の芸術が結集しました。「海か、山か、芸術か?」というテーマからも分かるように、海と山のそれぞれを味わいながら約100種類もの展示を楽しむことが出来ます。1日目は海、2日目は山をテーマにしたルートにしました。

海サイド(高萩~日立~常陸太田)

スタート地点の高萩駅。駅の階段にもこんなアートが♪ Photo: Masami TATSUNOスタート地点の高萩駅。駅の階段にもこんなアートが♪ Photo: Masami TATSUNO

 スタートは特急も止まる高萩駅。ここから自転車で10分ほど走って高戸海岸(前浜)へと向かいます。ここで見られるのは「落ちてきた空」。見たいと思っていた展示の一つです。この海岸の砂は白っぽく、サラサラしていてとてもキレイ。そこに浮かぶライトブルーの空、背景には高く広がる秋の空。ぽかぽかの日差しもとても心地よくて、のんびりした気持ちにしてくれます。砂浜でピクニックするグループもいましたよ。

 ふと、振り返ると行列が。並んでいる人に声をかけてみると芸術祭のパスポートにスタンプを押していたそうです。このパスポートは期間中、全ての展示が見られるチケットになっているそうです(有料の展示や施設の利用料も含まれているのでかなりお得!)。お話していたカップルが「1つ使ってないからあげるよ~」とプレゼントしてくれました。わあ~!一気に茨城県の人が好きになっちゃいました(笑)。

【ブラックフィールド/ザドック・ベン=デイヴィッド(旧家和楽青少年の家)】体育館に敷き詰められたしろい砂の上には黒く染まった金属製のお花が約27,000本も並べられています。圧巻 Photo: Masami TATSUNO【ブラックフィールド/ザドック・ベン=デイヴィッド(旧家和楽青少年の家)】体育館に敷き詰められたしろい砂の上には黒く染まった金属製のお花が約27,000本も並べられています。圧巻 Photo: Masami TATSUNO
入り口正面から見ただけでも圧巻なのに、奥まで進んで振り返ると、真っ黒だと思っていたお花がこんなに鮮やかに!見ている人みんなが「うわぁ!」と感動していました Photo: Masami TATSUNO入り口正面から見ただけでも圧巻なのに、奥まで進んで振り返ると、真っ黒だと思っていたお花がこんなに鮮やかに!見ている人みんなが「うわぁ!」と感動していました Photo: Masami TATSUNO
【折り紙ミューテーション/BCL (旧常陸太田市自然休養村管理センター)】 Photo: Masami TATSUNO【折り紙ミューテーション/BCL(旧常陸太田市自然休養村管理センター)】 Photo: Masami TATSUNO
海岸に突如として現れたうつろ舟と謎の女性。当時の人は相当の衝撃だったことが記録から想像されます Photo: Masami TATSUNO海岸に突如として現れたうつろ舟と謎の女性。当時の人は相当の衝撃だったことが記録から想像されます Photo: Masami TATSUNO

 海岸を後にして海沿いの道を走ります。展示会場の近くでは「次の信号を右折」など案内が表示された看板や、青と緑とロゴがデザインされたノボリが誘導してくれるので迷うことなく進むことができました。この日見た展示の中で一番印象的だったのが、イノウエアキさんという方が製作された「やどかりに『やど』をわたしてみる -Border-」。

【やどかりに「やど」をわたしてみる -Border-/AKI INOMATA(うのしまヴィラ)】 Photo: Masami TATSUNO【やどかりに「やど」をわたしてみる -Border-/AKI INOMATA(うのしまヴィラ)】 Photo: Masami TATSUNO
ボーっと光るものの正体は・・・ Photo: Masami TATSUNOボーっと光るものの正体は・・・ Photo: Masami TATSUNO
東京の街を背負ったヤドカリ。いろいろな世界を旅した気持ちになれます Photo: Masami TATSUNO東京の街を背負ったヤドカリ。いろいろな世界を旅した気持ちになれます Photo: Masami TATSUNO

 シンプルな建物の中に入ると、薄暗い部屋の中に点々と明るく照らされたものが展示されています。真ん中の展示に近づくと、そこいたのはなんと生きている「ヤドカリ」!しかもなにやら豪華な透明の宿を背負っています。透明の宿の正体は、3Dコピーで製作されたプラスチック製の貝(?)でした。貝のうえには、東京やニューヨーク、オランダや中国などさまざまな世界の都市が君臨していました。メイキング映像を食い入るように見る高齢の御夫婦もいて、全ての世代の方が楽しめるアートでした。

【連鎖的可能性―袋田の滝/ジョン・へリョン(袋田の滝)】 Photo: Masami TATSUNO【連鎖的可能性―袋田の滝/ジョン・へリョン(袋田の滝)】 Photo: Masami TATSUNO
【No.85/ワン・テユ(旧家和楽青少年の家)】外から見るだけではなく、こんなふうに寝転がって体感できるアートも Photo: Masami TATSUNO【No.85/ワン・テユ(旧家和楽青少年の家)】外から見るだけではなく、こんなふうに寝転がって体感できるアートも Photo: Masami TATSUNO

山サイド(常陸太田~常陸大宮~大子町)

 2日目は宿を出発し、袋田方面へと久慈川に沿って走ります。清流に赤く染まった紅葉や黄色のイチョウが川の水面に映っているのが、走りながらでも分かってとても綺麗です。常陸太田駅、常陸大宮駅、常陸大子駅の近くにはたくさんの展示物が集まっているので、スタンプラリーを楽しみたい人にはオススメのエリアです。

紅葉の見ごろを迎えた袋田の滝。まだまだ色付き始めたところもあったので、12月上旬くらいまで楽しめそうです Photo: Masami TATSUNO紅葉の見ごろを迎えた袋田の滝。まだまだ色付き始めたところもあったので、12月上旬くらいまで楽しめそうです Photo: Masami TATSUNO

 この芸術祭では、見るだけではなく体感できるアートもありました。また展示を見るという目的がなかったら走らなかった道や出会わなかった景色があって、それも大きな楽しみでした。

 普段は蛍光灯が照らされているだけの袋田の滝の通路もアートされていて、この時期だけ見られるエンターテインメントをとても楽しめました。グルメ巡りもいいけど、こんなアート巡りのサイクリングも女子力高い感じでなかなかいい旅でした(笑)。

星空案内人によるナイトアクティビティ

 今回宿泊した「里山ホテル ときわ路」では予約の際に「宙ガールによる星空トーク★里山で見る冬の星座プラン」を申し込みました。20時にラウンジに集合。簡単に作成できる星座早見表、望遠鏡、足元を照らす赤いライトが渡され、使い方などを教えてもらいます。準備ができたら、いよいよ外で星空観察!

「すごい!クレーターが見える!」雲が多いのと、スーパームーンの前日のため空が明るくて星がまったく見えず…。でも望遠鏡で月の表面を見ることができました! Photo: Masami TATSUNO「すごい!クレーターが見える!」雲が多いのと、スーパームーンの前日のため空が明るくて星がまったく見えず…。でも望遠鏡で月の表面を見ることができました! Photo: Masami TATSUNO

 しかしこの日は月が明るすぎるのと、空一面の雲のため星ひとつ見えず…。でも、望遠鏡を使って月の観測をすることができました。覗いてみると、月の輪郭も白と黒の濃淡から表面の凹凸も驚くほどよくわかり、思わず「クレーターが見える!」と興奮。

 星の観察はできなかったけど、プラネタリウムや季節の星座、星の動きなどの話が聞けてたくさん収穫がありました。チェックアウトの時には「星が見られなくてごめんなさい」とメッセージ付きでにんじんジュースのプレゼントまでいただき、とっても満足なステイができました。

木の里農園の人参のジュース。人参の粒々が大きくてドレッシングにしてもいいくらい。甘くておいしかったです Photo: Masami TATSUNO木の里農園の人参のジュース。人参の粒々が大きくてドレッシングにしてもいいくらい。甘くておいしかったです Photo: Masami TATSUNO
ホテルの中は木のぬくもりと陽だまりたっぷりのラウンジがありました。食事は奥久慈しゃもや、そばなど地域の食材たっぷりのメニューでとてもおいしかったです Photo: Masami TATSUNOホテルの中は木のぬくもりと陽だまりたっぷりのラウンジがありました。食事は奥久慈しゃもや、そばなど地域の食材たっぷりのメニューでとてもおいしかったです Photo: Masami TATSUNO
龍野雅美龍野雅美(たつの・まさみ)

1984年生まれ、埼玉県在住。平日はふつうの働き女子(アラサー女子)、休日は自転車、ときどきライター。2010年に初参加した四国一周サイクリングイベント「コグウェイ四国」がきっかけで自転車旅に夢中に。以来、日本各地へ自転車とともにでかけ、そろそろ海外での自転車旅も…と夢見ている。自転車の楽しみ方と埼玉の魅力を発信する「ポタガール」としても活動し、ポタガールらが登場するウェブサイト「ポタ日和」で情報発信をしている。ワールドサイクルブログ「ポタガール まさみんです!」でも執筆中。

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